第34回出雲駅伝(2022年)戦力分析&区間配置予想 ~中央大学~

2022年9月23日

本日は中央大学の出雲駅伝における戦力分析と区間配置予想を行っていきます。エントリー一覧はこのようになっております。2013年以来9年ぶりの出雲出場となります。2013年は前年3位のシードで出場し箱根予選との連戦のため1,2年生のみと主力を起用せずに10位でしたからね。勝負として挑むのは実質10年ぶりですね。

4年生

5千で13分58秒、1万で28分15秒のベストを持ち、4年になってからは1500mを中心に出場、関東インカレ1500mでも8位入賞、日本インカレ1500mでは2位に入っている千守、5千で13分59秒、1万で28分42秒のベストを持ち、3年連続で箱根6区を走り過去2回は区間5位で走っている若林の2人。

3年生

今年に入って5千で13分43秒、1万で28分0秒をマーク、関東インカレ5000mで3位表彰台、大和とともにエースの1人としてチームを牽引する中野翔、5千で13分25秒、1万で28分3秒のベスト、前年度の全日本で1区2位、箱根では1区で驚異的な区間記録を叩き出したエースの大和、1万で28分47秒のベストを持ち、関東インカレ1万mで9位と入賞まであと一歩、箱根では9区3位と快走を見せている湯浅の3人。

2年生

今年度5千で13分55秒のベストをマーク、関東インカレ1万mで8位入賞、箱根では5区6位と山登りで好走を見せている阿部、今年度5千で13分51秒、ハーフで62分48秒をマーク、関東インカレハーフで3位と表彰台に上がっている山平、5千で14分1秒、1万で29分24秒のベストを持ち、前年度の箱根予選では76位で走っている東海林の3人。

1年生

今年度5千で14分43秒をマーク、1万は高校時代に28分11秒を既にマークしており、日本インカレ5000mでも4位入賞を果たしている駿恭、5千で13分47秒、1万で29分21秒を今年度マーク、日本インカレ5000mでも9位と駿恭とともに大学入学後もハイレベルな活躍を見せる溜池の2人。

これまでに関東勢でエントリーが発表されたのは5校ですが…その中で最も順当なエントリーなのが中央大学かもしれません。各学年で主力となる選手たちが揃ってエントリー、3年の大和&中野翔、2年の阿部&山平、1年の駿恭&溜池と実力者が複数いるのが心強いですよね。


千守は1500m主体でもう駅伝は厳しいのかなあと思っていたので、出雲にエントリーされたのはやや意外…東海林も今年度は目立った走りを見せていなかっただけに、エントリーされるだけ状態が良いというのも頼もしいですね。スピードのある選手が揃っている中、出雲での走りが非常に楽しみな中央大学の区間配置予想は以下のとおりです。

区間配置予想

大和③ー駿恭①ー阿部②ー溜池①ー山平②ー中野③

1区は大和、中央が前年度の全日本、箱根でともに好結果を残したのは1区で大和が好スタートをきったのが大きかったのは間違いないですし、さらに出雲の1区は全日本や箱根と比べて重要度の高い主要区間、ならば今回もエースの大和に任せるのが良いのではないでしょうか。箱根のように抜け出してくれれば最高ですが、少なくとも先頭付近で来てくれるであろう安心感は大きいです。


2区は駿恭、今年度の活躍を見れば主要区間でも任せられそうではありますが、ルーキーに任せなければならないチーム状況でも無いですし、まずはつなぎ区間で良いのではないかなと。スピードのある選手が起用されることが多く、さらに実現すれば大和とのタスキリレーになるなあという安易な考えもあり…2区としました。


3区は阿部、ルーキーだった前年度から主要区間で起用されていますし、安定感のある走りを続けています。出雲でも主要区間の3区を走るにふさわしい選手かなあと。長い距離に強いですがスピードも着実に身につけていますし。


4区は溜池、中央はルーキーも積極的に起用してくる印象がありますし、溜池も駿恭と同様に出雲から起用される可能性も十分ありそう。10年前に3位に入ったときは2,4区に当時ルーキーの藤井、徳永を起用してどちらも好走していたのでその再現も期待して4区溜池としました。


5区は山平、前年度は阿部に比べると目立った走りを見せられていなかったのですが…今年度はここまでむしろ阿部を上回るような活躍を見せています。長い距離でも結果を残しましたがスピードも勝負レースの強さもありますし、出雲から起用される可能性も高そう。3大駅伝はまだ未経験ということでつなぎ区間の5区としました。


6区は中野翔、今年度は抜群の安定感、スピード、勝負強さと大活躍を見せています。1万のタイムは大和も上回ってきましたし、記録会でも当然のように好タイムをマークしていますし、今後は不調やアクシデントが無い限りはずっと主要区間、エース区間を担っていくであろう選手です。どの区間も走れるでしょうが、中野翔が6区に控えていれば下級生が多くなりそうな布陣の中で各選手も安心して走れそう。

今回は1~3年が二人ずつ起用されると予想しました。10人中9人が13分台 or 28分台のベストを持ち、残る1人の東海林も5千で14分1秒のタイム、スピードのある選手が揃っていますし、頼れるエースに勢いのあるルーキーもいて、本当に楽しみなエントリーとなりました。全日本で8位、箱根で6位となりましたが、今回の出雲はそこからさらに順位を上げてくる可能性も十分。


今回予想した6人以外にも若林や湯浅など箱根で快走経験のある選手がいますし、今回エントリーされた10人で箱根に臨んでもおかしくないほどですよね。他に箱根にまず出場するであろう選手は中澤くらいかな?このメンバーで出雲でどこまで戦えるのか…過去20年を見ても先述した10年前、そして今は立教監督である上野が1年時だった2004年に3位となったのが最高成績となっています。


今回も3位以内に入ったとしてもそこまで驚きは無いかなあ。それだけ実力者が揃っていて、ベストなエントリー、今年度好結果を残している選手も多いです。強いて懸念点を挙げるとすれば、9年も出場していないという経験不足かなあ。他の優勝候補は前年度も出場していますし、青学や東洋など近年はずっと出場を続けている大学もいますからね。そんな強豪校を相手に久しぶりの出雲でどんな走りを見せてくれるのか非常に楽しみです!

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