第56回(2024年)全日本予選結果 その2 ~順大がまさかの17位~
昨日行われた全日本予選、レース結果はこのようになっております。今日は11~20位だった大学を振り返ります。11位以下でも想像以上の走りを見せた大学もありましたが、持ちタイムが良い大学、箱根シード校が下位や棄権となるなど、蒸し暑いコンディション、誰一人失敗出来ないレースの怖さを感じる結果となりました。
全体的にもう一歩という結果だったかな。ルーキーの山中が1組33位という順位以上にタイムで大きく離されてしまったのがまず痛かった。その後は何とか粘っていましたし、3組でルーキーの日数谷が19位で走ったのは見事でした。しかし、最終組で堀田が早い段階で遅れてしまった時点で脱落…結果として38位、タイムも8人中最下位でしたからね。吉田が日本人トップを争っての5位でしたが、順位を上げるには至らず…
8人中5人が組28位以下というのはさすがに厳しかったですね。1組目から38位に沈んでしまってずっと苦しい展開に…それでも総合12位にまで浮上したのは、3組17位の藤井、4組6位のレマイヤン、23位の東泉と良かった3人がタイム差のつきやすい後半の組だったことが大きかったですね。ベストな布陣が組めなかったのも痛かったですが、走るべきエース級がしっかりとまとめたというのは大きかったかな。小島、稲葉とルーキーも経験を詰めましたし。
麗澤大がここまで走るとはちょっと思っていなかったです。4組7位のシュンゲヤはともかく、工藤も29位は粘ったと言ってよいのではないでしょうか。3組の小林も22位で走っていますし、やはり後半の組が崩れずに粘ると順位は上がってきますね。ただ、8人中5人が30位以下でしたし前半の組が厳しかったです。持ちタイムや実績を考えればある程度は仕方ないけれど…主力は計算できるだけにあとは選手層を厚くしていくことが大事になってきます。
大エースの前田がいないことを考えると、このくらいの順位なのかなあというある意味予想通りの結果だったかな。原田、深堀の2人はともに最終組で24,25位とよく走ってくれました。深堀は自己ベストで走っていますからね。今回は菅野が34位、生田が35位とルーキーがともに苦しい走りとなりました。いきなり結果を出すのは容易ではないですからね。全体としても組20位以内が1人もいなかったというのは今後に向けての不安材料かな。
竹前が1組16位で自己ベストをマークするなど最初は悪くなかったですが…2組37位の山中、3組34位の瀬川といずれも苦しい走りに…ほかに良かったのは3組13位の中島くらいかなあ。最終組はカマウが15位、そして生駒はまさかの39位に沈んでしまいました。生駒は国士館のエース格へと飛躍を遂げましたが、今回は苦しい走りに。ベストな布陣ではなかったとはいえ、崩れる選手も多かったですし、前回7位通過から大幅に順位を下げてしまったのは箱根予選に向けてもちょっと不安。
なかなかに苦しいレースでしたね。組20位以内で走った選手は誰もいなかったですし、その一方でルーキーの高橋が36位、江幡が38位といずれも下位に沈んでしまいました。藁科が1組26位、上山が2組21位と崩れはしなかったものの主力の2人はもう少し上位で走って欲しかったところ。最終組も新井が27位、マイナが28位ということで新井は良く粘りましたが、マイナが新井の後塵を拝していては順位は上がらないです。
エントリータイムで3位の順大がまさかの17位に沈むことに。1組で村尾が最下位、39位とも1分近い差をつけられてしまったことで、通過はほぼ絶望的となりましたが…その後も全体的に揃って苦しい走りとなってしまい、チームとして全日本予選に合わせられていない印象でした。海老澤も教育実習の影響もあって32位、期待のルーキー玉目も36位ですからね。唯一、3組5位の吉岡が意地を見せたくらいかな。2年連続好スカウトの順大ですが、前年度から苦しいレースが続いています。
もう少し上位もあり得るかと思っていましたが、4組でムテチが35位に沈んでしまっては仕方ないですね。そんな中4組22位で走った長谷川はさすが日本人エースという走りでした。もう1人の日本人エースである森川は3組33位と苦しい走りに。そんな中では2組で安達が24位、佐野が27位とともに20位台で粘れたのが良かったかなあ。今回の経験を箱根予選につなげていってくれれば。
片川がいない時点で最下位の可能性が高いと思っていましたが、完走した大学では最下位ということに…モゲニが4組3位と一人力を発揮しましたが、次に良かったのが1組32位の杉谷ですからね。2人がブービー、2人が最下位ということで遅れるのも早かったですし、正直勝負にならなかったですね。合計タイムで18位とも4分以上離されてしまってはどうしようもないです。
1組目から宮岡が25位となるなど苦しい状況ながらもなんとか希望をつなげていましたが、3組で清水が終盤にふらふらになってしまい、途中棄権ということに。そんな中で戦力的には最も厳しいと思っていた最終組、モチベとしても難しかったであろう最終組で武田が10位、野田が14位とともに上位で走ったのは駅伝シーズンにつながるのでは。武田は自己ベストですし、野田も最終組でこの走りは見事でした。ただ、チームとして全日本予選に合わせきれないというのは今回もでしたね…2年前も緒方がふらふらになってしまいましたし。。。