2021年度高校生特集 ~佐藤 圭汰(サトウ ケイタ)~

本日は洛南高校の佐藤圭汰について、これまでの実績を見ていきます。高校2年以降の活躍ぶりは特にすさまじく、もう1年以上日本人高校生には負けていないはず…トラックでもロードでもずば抜けた記録を残し続けています。

中学~高校3年

京都の蜂ヶ岡中学時代、中2で都道府県対抗に出場し6区2位で走っています。中3では出場はしていないですが…2区が佐久長聖の村尾、6区が同じ洛南の宮本とともに都大路4区で好走する選手たちが走っていますから、京都の中学生の層の厚さが凄いですね。


トラックでも結果を残しており、全中1500mでは予選2組をトップ通過、決勝でも3分59秒で3位と表彰台に上がっています。3000mでは予選2組をこれまたトップ通過、決勝では8分44秒で13位という結果に終わっています。ジュニアオリンピックでは1500mに出場、予選1組をトップ通過すると、決勝では3分57秒をマークして見事に優勝、中学時代から世代トップクラスの選手の1人だったことは間違いないでしょう。予選を全てトップ通過というのも地味にすごいですね。


京都の洛南高校1年時、都大路では2区に出場して区間賞を獲得しています。全国での大舞台での強さはさすがです。高校2年時には都大路で3区を走って区間5位、日本人トップとなる走りを見せています。ここから、圧倒的な走りを見せ続けることに…U20日本クロカンでは2位に28秒差をつけて優勝、伊那駅伝でも最長区間の4区で2位に47秒もの大差をつけています。クロカンとこの伊那駅伝の走りで日本人高校生No.1という評価が完全に固まってきました。


そして圧倒的な成績を残したのが高校3年時、7月のホクレン1500mでは3分37秒18と高校記録を更新、佐久長聖の佐藤清治が有していた伝説的なタイムをついに上回ってきました。10月には5000mで13分31秒19をマークしてこれまた東農大二の石田が持っていた高校記録を上回ることに。続けて3000mでは11月に7分50秒81と学法石川の遠藤が持っていた高校記録を8秒以上も上回り、本人が目標に掲げていた1500m、3000m、5000mの3部門全てで高校記録樹立を成し遂げました。


タイムだけではなく、インターハイでは1500mで予選3組を2位通過、決勝では3分41秒の好タイムをマークして優勝、5000mでは予選1組で13分58秒をマークして3位通過を果たすと、決勝では13分41秒で4位、日本人トップの走りでトラックの勝負レースでも強さを見せています。都大路では2年連続で3区を任されると区間4位、23分10秒と日本人最高記録を更新する走り、留学生選手にも負けない走りは圧巻でした。


高校卒業後は駒澤大学に進学することになります。5000mの持ちタイムは芽吹、田澤に次いですでに3番目のタイムを有しており、本人は3大駅伝で活躍しつつもトラックで世界と戦いたいという希望を持っているということ。同じようにオリンピック、世界陸上を狙いながら箱根でも2区区間賞を獲得している田澤という最高のお手本がいる環境は圭汰にとっても良いのではないでしょうか。来年度は1500mで狙うであろうオレゴン世界陸上は参加標準が3分35秒と日本記録を更新する必要があり、ハードルは非常に高いですが…


高校時代にこれだけの実績を残しているとなると、大学でも注目は桁違いでしょうし、大学でも高校と同等かそれ以上の活躍を見せるのは容易では無いですからね…高校で圧倒的なNo.1だった選手が大学でもその地位を維持するということは、むしろレアケースのようにも思えます。駒澤にもこれまで世代トップクラスの選手は何人も加入していますが、ここまで抜け出た選手が加入ということは無かった気がします。もちろん期待の方が圧倒的に大きいですが、かすかな不安もあるかなあ…


洛南→駒澤となると近年は多く、2つ上の赤星、1つ上の小牧がいますから3年連続で洛南から進学することになります。そういった点でのやりやすさもあるでしょう。高校時代の驚異的な実績を引っ提げて臨む大学長距離界、3大駅伝でもトラックでも結果を残すのは大変でしょうが…大学の先輩となる田澤や高校の先輩となる三浦はともに成し遂げているわけですし、圭汰も偉大な先輩たちに続いてほしいです!!

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