2021年度高校生特集 ~上原 琉翔(ウエハラ リュウト)~

本日は、北山高校の上原について、高校時代の実績を取り上げていきます。沖縄は箱根駅伝が地上波で生放送されないことや暑いこともあってか長距離はあまり盛んでは無いんですよね。なので沖縄の高校が都大路に出場しても増枠が無ければ45位前後、増枠がある場合は55位前後とワースト5には入ることがほとんどだったのですが…ここ2年は北山高校が徐々に力をつけてきており、その中心選手が上原ということになります。

中学~高校3年

沖縄の仲井真中学時代、都道府県対抗には中学2年から出場しており6区36位、3年時には2区27位で走っています。やはり、他の都道府県と比べるとまだ力不足は否めずだったでしょうか。ジュニアオリンピックには3000mで出場しており、予選1組で21位、予選落ちという結果でした。


北山高校1年時、国体3000mに出場し予選2組で8分45秒の9位で予選落ちとはなりましたが、少しずつ力をつけてくることに。都大路では1年にして長距離区間の1区を任されて37位で走っています。増枠で58校出場していることを考えると上出来の走りと言ってよいでしょう。都道府県対抗でも1区を担当、区間40位で走っています。


2年時の都大路では1区を任されて区間17位とさらに順位を上げてくることに。さらに成長した姿を見せてくれました。チームも前年度の55位から34位にまで順位を上げてきました。そして迎えた高校3年時、4月には13分56秒と圧倒的な県高校記録をマークして13分台ランナーの仲間入りを果たすと、インターハイ5000mでは予選3組で14分14秒の6位、タイムで拾われての決勝進出、決勝は14分24秒で17位にとどまりましたがトラックでも続けて結果を残してきました。


最後の都大路では3年連続で1区を担当、区間26位と前年度に比べて区間順位を下げてしまったのは残念でしたが…チームは総合27位とついに20位台にまで順位を上げてくることに…都大路に出場した7人全員が3年生ですし、まさに上原とともに成長を遂げたチームとなりました。


高校卒業後は國學院大學に進学することとなります。1学年上に平林や山本といった同学年でもトップクラスの選手が複数おり、國學院史上最高のスカウトと言われる選手が揃っているのは、さらにレベルアップをしていくには良い環境と言えるのではないでしょうか。北山高校のOBだと、日体大に進んだ島袋がおり、学年としては5つ上ということになります。


沖縄の高校出身者が3大駅伝出場を狙うような大学で駅伝メンバーとして活躍するのはこれまでもなかなか出来ていない状況ではありますが…そんな中で上原が大学でどのような走りを見せ、どのように成長を遂げていくのかというのも楽しみです。都大路やインターハイの実績は十分ですし、5000mの来年度のベストもすでにチーム4番手となります。1年目からトラック・駅伝と活躍を見せてほしいです!!