箱根終了後に考える箱根駅伝(2022年度)の展望その2 ~箱根シード校~

状況

最後は、来年1月に行われる箱根における現段階での展望をシード校( 青学、順天、駒澤、東洋、東国、中央、創価、國學、帝京、法政 )に対して述べていきます。服部、本田、矢野らを擁して箱根を制した日体大のように予選会から箱根優勝を果たすこともありますが、あくまでもレアケース…基本的には箱根シード校で優勝争いを繰り広げることになるでしょう。


11か月後の箱根となると、チーム状況はどうなっているかわからないですよね。新入生の活躍はもちろん、新たにエース級や準エースへと世知用している選手もいるでしょうし、東海の吉田のように箱根の山に向けて1年間準備している選手もいるでしょう。その一方で残念ながらエース級が故障で箱根に出場できない、出場しても苦しい走りになってしまうなんてことも今年度の箱根を見てもありうるわけです…いかに箱根にベストメンバー、ベストコンディションで臨むのが難しいかが分かります。

展望

現時点での展望はもう青学の一強でしょう。出雲の東京国際と箱根の青学はもう圧倒的な優勝候補で他を寄せ付けません。箱根で2位に10分以上の大差をつけて優勝を果たしているという事実だけではなく、抜けるのは飯田、高橋の2人のみ。さらに、近藤、岸本ら3年生を中心に驚異的な選手層を誇り、もう10人を選ぶのがあまりにも大変すぎるチーム状況となっています。新入生も有力選手が揃いますし、全くスキのないチームとなりそうです。


もうチームとしての不安はほぼなく…ここ数年は連覇候補と言われている大学が優勝できていないという状況くらいしか無いのでは…5連覇を狙った青学、黄金世代を中心に連覇を狙った東海、圧倒的な選手層で連覇を狙った青学、そして今年度の連覇を目指した駒澤と優勝を果たした時点では来年度も優勝候補筆頭なのでは?と思われたチームが優勝できていないことが気になるくらいでしょうか。まあ、今年度の青学はそんな心配は不要と思わせるほどの強さを見せており、現時点ではよほどのことが無い限りは連覇は堅そうというほどの戦力かなあ。


続くのは2位に入った順天と主力の故障や不調がなければ2位に入っていた可能性が十分にある駒澤、東洋、東京国際でしょうか。順天は野村、伊豫田、四釜ら主力が揃う学年が最上級生となるということでまさに勝負の年となるのですが…実は6区区間賞の牧瀬、8区区間賞の津田ら戦力ダウンも大きいんですよね。3年生に比べて目立たなかった4年生の快走が2位につながりましたからね。


野村がベストの状態であれば2区を任せられて、1,3区を三浦、伊豫田と固められる往路の力は全大学でもトップクラスでしょう。エース級がさらにレベルアップを果たし、さらに復路を上位で走れる選手をどれだけ準備できるかが2年連続の2位以内、そして優勝争いに絡んでいく鍵となってくるでしょう。主力とそれ以外の選手の戦力さが現状は大きい大学ですからね。


駒澤は今年度の箱根はかみ合わず…条二、篠原のルーキーを起用出来ず、2年の芽吹にアクシデントと苦しいレースとなりました。ただ、エース級が揃っているのは楽しみでスーパールーキーと言われる圭汰も加わります。特に長い距離の選手層にはまだまだ不安はありますが、箱根出場者が9人残りますし、青学以外で最も選手が揃っているのはどこかと言われたら駒澤になるのではないかなあと。大エースの田澤が最上級生となって駒澤も勝負の年ですし、優勝争いを盛り上げてほしいところ。


東洋は4区で苦しみながらも2秒差の4位と底力を見せました。宮下、蝦夷森は抜けますが、今回出場していない石田もいますし、新入生も緒方らトップクラスが揃います。5区は新たに準備する必要があるのが他の上位校とは異なりますが、東洋ならば上位で走れる選手を準備してこれるのでは。今回は9区を走った前田など往路を走れる選手はまだいますし、2区の松山の存在は非常に大きいです。再び優勝を狙えるチームを作っていってくれれば。


東京国際はヴィンセントが万全では無かったのが痛かったですが、1~3区の山谷、ヴィンセント、丹所はやはり強力で本来であれば3区終了時で抜け出しているはず…5区、6区は今回の経験を活かしてさらに成長を果たすでしょうし、復路で7~10区を全て1桁順位で走って総合順位も上げたのは東国大の新たな強さを感じました。新入生も菅野、森ら実力者が揃い、選手層もグッと厚くなっていることを考えると、往路だけではなく総合での優勝争いに絡んできてもおかしくないですね。


さらに続くのは6~8位のシード校、中央、創価、國學院ということになるかなあ。中央は全日本、箱根でシードを獲得して3大駅伝フル出場を決めました。手島、三浦、井上らが抜けることとなりますが、大エースの大和を筆頭に中野、阿部と往路で結果を残した選手が揃います。6区も若林がいますし、中澤、湯浅も健在。箱根に出場していない1~3年生にも助川や園木ら主力候補がいますし、新入生も駿恭、溜池らトップクラスの選手が加入となると、目標としている3位以内に向けても楽しみになってきますよね~後は、2区を安心して任せられる選手が出てくれば不安は無いかな。


創価は嶋津、三上とチームを牽引してきた選手が抜けますが、それでも7人が残ります。嶋津は来年度どうするのかは分かりませんが…5区は復路で好走した新家で心配無さそうですし、6区は濱野がいます。吉田凌、松本と復路で好走した選手が複数いるのも大きいです。葛西、ムルワと往路を任せられる主力はいますから、もう1人は最低でも往路を上位で走れる選手が必要になってくるかなあ。今年を上回る順位も狙えるだけの選手はいるかなあと。


國學院はチームを牽引してきた藤木、島崎、木付、殿地らが抜けることでまたチームがガラッと変わるでしょうが、中西大、伊地知、平林、山本とエース級が4人いるのが強みです。まだ2,3年生の選手層は厚いとは言えないですが、持ちタイムはどんどん伸ばしていて、全日本を走っている坂本、中西唯らもいます。1年生は過去最高のスカウトとも言われ、平林と山本以外にも3大駅伝出場を狙う選手がズラッと揃いますし、新入生も上原を筆頭に有力選手が加わることを考えると…さらに上位を狙えるだけのチームをまた作り上げてきそうです。


何度かブログでも取り上げていますが…9位だった帝京は来年度は我慢の年となるかなあ。正直、帝京の育成力をかなり計算にいれたうえでもシード争いに加わるのは容易では無いと思うほどに戦力ダウンが大きいんですよね。4年生への依存度という点では箱根出場の20校中1番かもしれません。往路の2~5区を走った4人に橋本、森田と6人が抜けるのは人数以上に大きいです。


小野、西脇、福島らがエース級へと成長を遂げ、やや伸び悩んでいる3年生からも復路を中位で走れるような選手が複数台頭し、2年生以下からもどんどん伸びてこないと来年度の箱根で連続シード獲得は厳しいですよね。新入生も柴戸、山口らは加わりますが、シード校の中では実績を見ても物足りない印象ですし…それでも、帝京ならばなんとかしてくれるのでは?という期待感も正直あるんですよねー。


10位の法政も来年度シードを狙える戦力は揃っているでしょう。内田、小泉、河田、細迫と往路経験者が4人残り、松本も万全であれば往路を走れる選手です。6区の武田という下りに頼もしい選手がいますし、復路を走った選手も中位でまとめていますからね。宗像、高須賀といった箱根10人に十分入ってくるであろう2年生もいますし、新入生も大島を筆頭に清水、高橋と近年でもトップクラスの選手が加わります。総合力では今年度以上となりうる来年度は連続シードも期待できるのではないかなあ。


現時点では青学の1強で2~5位だった順大、駒澤、東洋、東京国際が2位争い、中央、國學院がその4校に割って入っていきそうで創価、法政が続き、帝京が一歩下がる状態かなあ。優勝争いに加われる大学が青学以外に出てくるかはさておき、シードは8校以上は獲得しそうな気がするかなあ。有力校がズラッと揃い、来年度も戦力が充実していますからね。


ただ、やはり独走であったり1強であったりすると盛り上がりに欠けてしまうのもまた事実、出雲の記事でも書きましたが…やはり青学と優勝争いを繰り広げる大学が出てきてほしいですよね。最後まで分からない優勝争いというのはここ数年全日本では見られていますし、前年度の箱根もそうでした。来年度の箱根も現時点の予想をいい意味で裏切るような大学が出てきてくれれば!!