第98回(2022年)箱根駅伝 東洋大学 区間配置予想 ~箱根では復活の走りで再びの3位以内を~

本日は東洋大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根は1区から好位置をキープすると、2区松山、5区宮下らの好走で往路を2位、復路も粘りの走りで総合3位と1年で3位以内に返り咲きを果たしました。今年度の出雲は主力を欠きながらも3位と見事な走り、一方で全日本は6区以降で苦しんでの総合10位、2008年から続く連続シードを失う結果となりました。エントリーメンバー箱根成績(直近5年)はこのようになっています。

4年生:宮下 隼人、蝦夷森 章太

3年生:柏 優吾、前田 義弘、清野 太雅、木本 大地、大沼 翼、児玉 悠輔

2年生:奥山 輝、九嶋 恵舜、村上 太一、佐藤 真優、松山 和希

1年生:石田 洸介、吉田 周、梅崎 蓮

出雲、全日本を走った選手からは、全日本6区を走った菅野が外れてしまいました。足を攣ってしまった影響もあったか…さらに、今月1万で28分台をマークした及川もいないんですよね。トラックでは大活躍だったのですが、結局3大駅伝は一度も出場とならず…1年の箱根を走った鈴木はその後3大駅伝を走ることは叶わずでした。。。4年生は宮下以外では2年の箱根を走った蝦夷森が唯一エントリー。3年の全日本を走った腰塚もおらず、2人だけはちょっと寂しいですね。


前回の箱根で3位争いを制した清野も戻ったことで、前回経験者は揃いました。3年生が6人と最多のエントリー、1万で29分1桁までタイムを伸ばした木本が3大駅伝初エントリー、ルーキーでは吉田が初エントリーを果たしました。持ちタイムは目立たないのですが、東洋の選手は正直持ちタイムは関係ないですからね。そんな東洋大学の区間配置予想は以下の通りです。

区間配置予想

児玉③ー松山②ー石田①ー前田③ー宮下④
九嶋②ー佐藤②ー梅崎①ー柏③ー村上②

~往路~

1区は児玉、前回も区間9位でまとめていますしこれまで3度走った3大駅伝はいずれも1区でありいずれも区間一桁で走っています。スターターとしての地位を確立しており、1区児玉は安心感がありますよね。ここは変更せずに起用してくるのではないでしょうか。


2区は松山、まだ万全では無かった全日本では苦しい走りとなってしまいましたが、前回は区間4位と素晴らしい走りを見せています。監督も箱根2区が松山に合っているという話をしていましたし、トラックシーズンよりも駅伝シーズンに強いというのも箱根に向けては好材料、しっかりと箱根に合わせて前回のような圧巻の走りを見せてくれれば。


3区は石田としました。平地ならばどの区間でも任せられるという話でしたが、石田のスピードを活かすのであれば4区よりも3区の方が良いのではないかなあと。出雲、全日本に続いて箱根でも区間賞なるかと期待されるスーパールーキー、石田ならばやってくれそうな期待感があります。


4区は前田、前回も3区を走っており主要区間を当然のように任されるようになってきました。前田も児玉同様に爆発的な走りがあるわけではないですが、一度も区間二桁になったことのない安定感があります。今年度は着実に持ちタイムを伸ばし、長い距離にも強い選手ですから往路でしっかりと走ってほしいです。


5区は宮下、区間記録保持者であり、前回は足を痛めながらも区間3位で走っている実力者、その故障が長引いてなかなか今年度は本来の走りを見せられていませんが…5区を任せられるのは宮下しかいないでしょう。全日本もテーピングが任されていましたがそこから2ヶ月弱、最後の箱根では2年前のような圧倒的な走りを再び見せてくれれば。

~復路~

6区は九嶋、前回は区間14位と苦しい走りになりましたが、今年度は自己ベストラッシュで出雲でも4区2位と好走しています。平地も任せられるほどに力をつけてきてはいますが、6区で前回の借りを返すような走りを個人的には見せてほしいかなあ。


7区は佐藤、全日本の1区は区間12位、前回の箱根は出場していませんが関東インカレハーフもまとめるなど長い距離でも心配は無いでしょう。松山ともに期待の2年生の1人ですし、箱根でも見てみたい選手。復路でも東洋が比較的重視している7区への起用もありそうかなあ。


8区は梅崎、全日本では5区4位と上々の走り、持ちタイムは目立ちませんが、高校時代から都大路でも好走するなどロードでの強さは抜群でタイム以上の強さがあります。往路を走れる選手は揃っているわけですから、比較的負担も少なく、過去4大会で3度ルーキーが任されている8区での箱根デビューが良いのでは。


9区は柏、全日本では最長区間の6区を区間7位で走っています。今年度はトラックでも28分台を複数マークするなど活躍を続けており、ロードでも最長区間に起用されるほどの期待の大きさ。となると、箱根でも復路のエース区間である9区に起用されてもおかしく無さそう。柏も主力となっていってほしい選手の1人です。


10区は村上、5千、1万で着実にタイムを伸ばしている一方で世田谷ハーフでも良い走りを見せてくれました。この走りを見ると箱根でも起用される可能性は十分ありそうですし、過去3大会は下級生が10区を担っていることもあって、2年の村上としました。長い距離に強さを見せているのは心強いです。

~展望~

往路は1,2,5区を前回と同一で前回経験している4人+石田というのが一番シックリきますよね。逆にそれ以外だと何かしら問題があったのでは?と心配担ってしまうほどです。競争が激しいのも良いですが、往路を安心して任せられる選手が揃っているのもまた大事ですから。今回は復帰してきた蝦夷森や清野は外して予想しましたが、万全の状態であれば起用される可能性は十分ありますし、さらに選手層を高めてくれることになります。


前回は往路2位で走っていますが、今回も同じように往路で上位に入り、復路は粘るという走りが出来れば良いかなあ。気になるのは2,5区を走るであろう松山、宮下の状態ですね。全日本はまだ明らかに復調途上という状態でしたし、箱根に合わせられるかどうか…いくら実績があっても不安がある状態で走るにはあまりにも危険な区間ですし…


復路は前回に負けないくらいの選手は揃ってきた印象かなあ。前回は8区野口、9区小田といった最初で最後の3大駅伝出場となった4年生が良い走りだったのが総合3位に繋がりましたからね。今回も復路で前評判以上の走りを見せる選手が出てきてほしいところです。1万の平均タイムはギリギリ28分台で21校中16位となっていますが、好記録が狙える記録会に出場しないのはここ最近は特に顕著ですし、気にする必要もないでしょう。


全日本では連続シードが途切れることとなってしまいましたが、アクシデントがあってのものですし、そこまで気にする必要は無いかなあ。箱根では過去13大会中2年前の10位を除いてすべて3位以内という出雲や全日本と比較しても驚異的な安定感を誇っています。得意の箱根でまた巻き返す可能性は十分ありますし、前回も3位に入っています。今回も前評判は決して高くはなさそうですが…箱根での強さをまた見せてくれることを期待したいです!!

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