日本インカレ2021 5000m ~青学の近藤が優勝、駒澤のルーキー篠原が2位~

日本インカレがあっという間に終わってしまいました。長距離以外では大学生No.1決定戦という位置づけですが、長距離は3大駅伝に出場するような大学で全力で臨むことは無いですからね、日程的に仕方ないですが、毎年寂しいですよね。。。最終日に行われた5000mの結果を振り返っていきます。公式結果はこのようになっており、入賞した選手を中心に見ていきます。

順位氏名所属記録
1近藤幸太郎 (3)青山学院大
愛 知
13:46.98
2篠原倖太朗 (1)駒澤大
千 葉
13:48.57
3丹所  健 (3)東京国際大
神奈川
13:48.78
4アニーダ サレー (3)第一工科大
鹿児島
13:54.55
5杉山 魁声 (4)筑波大
千 葉
14:02.24
6今江 勇人(M2)千葉大
宮 城
14:04.16
7伊豫田達弥 (3)順天堂大
広 島
14:05.48
8新家裕太郎 (3)創価大
大 阪
14:08.92

優勝を果たしたのは青学の近藤、ずっと先頭付近でレースを進める一方で先頭を引っ張ることは無い理想的な位置取り、ラスト1周で駒澤の篠原が抜けたときも冷静についていき、ラスト200mで逆に圧倒的なスパートで突き放し、13分46秒をマークして勝ちきりました。さすがは青学のエース、抜群の安定感に勝負強さを兼ね備える走りを見せてくれました。


2位に駒澤の篠原が入ってきたのは最大のサプライズと言って良いでしょう。高校ベストは14分36秒のルーキー、走るたびに自己ベストを更新してはいたものの、さすがに日本インカレでは入賞も難しいと思っていましたが、ラスト1周まで4人の集団に喰らいつくと、そこからスパートを仕掛けて抜け出す走りを見せました。さすがに近藤に逆転を許したものの、丹所の追い上げは凌いで2位、13分48秒の自己ベストを叩き出しています。


3位に入ったのが丹所、途中からは先頭を引っ張る走りでしたし、ロングスパートを仕掛けたものの離せなかった時点で優勝は厳しかったですね。それでもしっかりと13分48秒をマークして3位に入ったのはさすがです。トラックの強さを3大駅伝でも存分に見せてくれれば。


4位に第一工科大のサレー、今年度から第一工業大→第一工科大に名称が変更されたんですよね。サレーはこれまで14分台のベストしか持っていませんでしたが、13分54秒でのベストとなりました。途中は先頭集団を引っ張ることもありましたし、3年生となってグッと力をつけてきたかなあ。全日本も楽しみです♪


5位に筑波の杉山が14分2秒で入ってきたのもびっくりしました。小林といい杉山といい他大のエースと戦える選手にまで成長を遂げてきたのは頼もしい限り。トラックシーズンで活躍したエースたちは箱根予選でも大暴れしてくれそうです。


千葉大大学院の今江が14分4秒で6位に入ったのも凄かったですね。確かに安定した成績を残してはいましたが、5000mでここまで走るとは思いませんでした。大学で力をつけ大学院でさらに力をつけているのが素晴らしい。


7位に順大の伊豫田が14分5秒で入ることに。伊豫田の安定感は相変わらず抜群ですね。勝負レースで外すことのない強さは駅伝に向けても楽しみすぎます。3大駅伝にはエースとして活躍してくれることでしょう。同じく順大のエースの1人である野村も14分11秒で9位とこちらも安定の走り、この二人の切磋琢磨が順大のレベルを高めています。


8位には創価の新家が入ったのも、ちょっとびっくりしました。スピードのある選手ではありますが、全日本予選では3組で最下位に沈んでしまいましたからね…そこから3ヶ月、力強い走りを見せてくれたのは何よりです。起用のされ方から見ても主力として期待されているでしょうし、3大駅伝で戦力となってくれれば。


日本インカレは各選手によってコンディションが異なるので、結果が悪くても心配はいらないと思うのですが、気になる選手が2人…駒澤の佐藤条二が一気にペースダウンして最下位…ちょっと足を気にしていた気がして心配です。また、早稲田の中谷は序盤から明らかにおかしく、途中棄権となってしまいました。関東インカレでもレース中に足を痛めていましたし、しっかりと3大駅伝全てに合わせられるのかが不安です。

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