第53回(2021年)全日本予選結果 ~9位:国士舘大学~

続いては9位だった国士舘大学の全日本予選結果を見ていきます。苦戦した組もありましたが、9位は上出来の結果だったと言えるのでは、この10年を見ても一桁順位だったのは2016年の9位のみ、このときは通過有力だった2校が最終組で棄権してものでしたし。後半の組はなんとか粘っただけに、前半の組でもう少し揃って上位で走れればというところでしたね。レース結果はこのようになっております。

~1組~ 20位:荻原、34位:清水悠

荻原が20位とまずまずの走り、2年前も1組21位で走っていますし、持ちタイムからすればさらに上位で走ってくれればなお良しでしたが、決して悪くは無いかなあと。一方で清水悠は34位と下位に沈んでしまうことに…清水悠は1年の箱根予選でチーム2番手の74位で走って以降は3大駅伝・予選会となかなか奮わない状況なんですよね。主力となってほしい3年生の1人なのですが。

~2組~ 1位:三代、36位:安達

三代がチームトップの素晴らしい走り、本来であれば3組か4組を走ってほしい28分台のベストを持つ選手が2組にきた以上、上位で走って欲しいと思っていましたが、並み居る有力校を抑えてのトップは価値がありますね。3年時に出場した箱根予選、箱根はいずれも苦戦しましたが、この走りを見ると今年度は非常に楽しみになります。一方で安達は36位と1組に続いて下位に沈んでしまうことに。トラックでは3000m障害で結果を残し、5千でも着実にタイムを伸ばしている選手なのですが、今回は苦しかったですね。1万のベストはまだ30分25秒ということもありますし、まだ1万以上は厳しいのかなあ…?

~3組~ 17位:綱島、20位:中西

綱島が組17位と上々の走り、今年度は5千、1万とベスト連発の選手ですが、全日本予選でもしっかりとまとめてきました。3大駅伝・予選会ではそれほど目立った走りは見せられていませんでしたが3年生になってさらに成長したようで今後がますます楽しみになってきました。中西も20位としっかりとまとめてきました。29分37秒というタイムも自己ベストを1秒更新する走りでした。前年度の箱根予選も中位で走っていますし、まだ2年生ながら安定感が魅力です。主力となってくれそう。

~4組~ 4位:R・ヴィンセント、29位:清水拓

R・ヴィンセントはY・ヴィンセントの作るハイペースに終盤まで喰らいつき、28分4秒の4位ですから良く走ってくれました。3大駅伝・予選会に8度出場して全て好走、一度も外していない強さがあります。箱根予選は3年連続で3位以内で走っていますし、圧倒的な走力を誇ります。一方の清水拓は29位、29分37秒というタイムを考えても最低限では走ってくれたと思うのですが、やや物足りなくもあるかなあ。清水拓も下級生から活躍をしており、前回は箱根3区を任される選手ですからね。日本人主力の中から、抜け出す選手がここ数年求められながらもなかなか出てこないかなあ。

箱根予選に向けて

全日本予選出場は果たせなかったとはいえ、総合9位という結果は決して悪くは無いですし、箱根予選に向けては大きな心配は無さそうかなあ。ヴィンセントは再び大きく稼いでくれるでしょうし、三代が勝負レースで結果を残したのも大きいです。綱島、中西、清水拓といった後半を走った選手たちも上位で戦える力があるでしょうし、箱根予選で結果を残している選手も多いですからね。


さらに、今回は出場しなかったエース格の木榑や、箱根1区を担った山本龍が万全の状態で戻ってくればそれだけで選手は揃ってしまうほどです。前回の箱根予選を中位で走っている長谷川に期待のルーキーも西田も鈴木が早速全日本予選にエントリー、特に西田はロードでの実績が豊富で1年目から出場する可能性も十分ありそうです。


前回の箱根予選で上位10人のうち9人が残り、10番手でも152位で走っている実績はやはり魅力的です。大きく稼ぐヴィンセントという大エースに箱根予選で結果を残している選手が多くいるわけですからね~そこに今年度成長著しい三代、中西らがさらに上乗せしてくれると考えると、6年連続の箱根出場の可能性は高そうです。前回は5位とついに中位での通過を果たしましたし、今年度も中位以内で走ってくれれば、そして何度も言われるように、他大のエースと戦える日本人エースの台頭があれば、箱根に向けてもますます期待は高まります!!

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