第53回(2021年)全日本予選結果 ~7位:日本体育大学~
今日からは、全日本予選を通過した大学になります、7位だった日本体育大学の全日本予選結果を見ていきます。レース展開として大体予想通りだったかなあ。4組が最も不安が少なく、1,2組は総合力からあまり心配していないけれど、3組が最も苦しいと思っていたので…そんな中、絶対的エースの藤本はもちろん、大畑の活躍も目立ちました。レース結果はこのようになっております。
盛本が16位とまずまずの走り、29分52秒は自己ベストを2秒更新してきました。1年の箱根予選で好走して以来、なかなか結果を残せなかったり、出場できなかったりが続いていましたが、全日本予選をしっかりと走れたのは良かったですね。一方の漆畑も18位とこちらもしっかりとまとめてきました。29分59秒はベストを18秒更新する走り、揃っての自己ベストは良いですね。1年時は出番のなかった2年生が走ったのも大きいです。
加藤が9位と上々の走り、2年前には3組14位で走っていますし、全日本予選は2度とも結果を残してくれました。全日本予選、全日本は出場しているものの、箱根予選・箱根はまだ未経験なだけに、長い距離でも結果を残していってくれれば。吉冨も漆畑同様に楽しみな2年生の1人で同じ18位で走っています。2年生になってグッとタイムを伸ばし、全日本予選出場を勝ち取りました。2年生がどんどん存在感を増していってくれれば。
3大駅伝・予選会通じて初出場だった九嶋が23位とこちらも決して悪い走りでは無かったです。1万で29分15秒のベストを持っていますし、3組への抜擢もなんとか耐えてくれたかなあと。一方の名村は33位と下位に沈んでしまうことに。28分46秒とチーム上位のタイムを有しており、勝負レースを何度も経験していますが、なかなか結果を残すまでには至らないですね。ちょっと、今後に向けても不安が残る結果だったかなあ。
3組を終えてまさにボーダー争いの真っ只中、さらにライバルたちの多くは強力な留学生を抱えるという状況でしたが、日体大には藤本がいます。集団が遅いとみるや集団を引っ張り、その後も日本人トップの集団を牽引し、そして日本人トップを勝ち切る強さ、28分35秒をマークしての7位は素晴らしいです。3年生になってからの活躍ぶりは著しく、あっという間に大学トップクラスの仲間入りを果たしました。
大畑も29分0秒で15位は上出来でしょう。今年度一気に台頭してきたと思ったら、関東インカレ、全日本予選とトラックシーズンの2大重要レースで揃って結果を残してしまうのですが、頼もしい限りです。藤本の大エース化、大畑が続く存在となったことが、日体大の戦力を大幅にアップさせましたよね。その一方で3番手と離れている状況が生まれてはいるわけですが…
全日本予選はギリギリでの通過ではありましたが、ある程度各選手は力を出し切ってくれたと思いますし、順位に関係なく通過を果たすのが何よりも大事な予選ですからね。箱根予選では全日本予選以上に強さを見せるのが日体大でもあります。通過は大丈夫かな?と心配にさせることも無いですし、初出場から最も長く連続出場を果たしている大学ですからね。
個別の戦力を見ていっても、先述の通り藤本は再び日本人トップ争いを繰り広げてくれるでしょうし、大畑も上位で走る可能性は十分。ここに、大内、村越といった前回の箱根予選・箱根を走った選手はしっかりと続いてほしいところ。さらに、全日本予選に出場した選手たちも結果を残してくれることが当然期待されるわけですが…少し気になるのは、全日本予選に出場した8人のうち、前回の箱根予選を走ったのが藤本とチーム最下位だった盛本の2人しかいないんですよね。
新戦力の台頭があったともいえますが、元々卒業生の穴が最も大きい大学の1つと言われ、経験値という点では他大学に比べても劣っているのが実情ですからね。それだけに、全日本予選は良い経験の場となったでしょうし、長い距離でも結果を残していってほしいところ。全日本予選は1人も走りませんでしたが、ルーキーも期待したいところですよね。持ちタイムの良い選手は実績のある選手が何人も入っているわけですし、即戦力として活躍する選手が1人でも多く出てきて欲しいです。
これまでの実績や全日本予選の結果を見る限りは箱根予選は何も心配いらないと思うのですが、前回走った選手が12人中7人抜け、上位5人のうち藤本を除く4人が抜けたというデータからすると、ちょっとだけ不安になってしまうんですよね~卒業生の穴を埋めるかのようにどんどん楽しみな選手は出てきていますし、箱根予選にもしっかりとコンディションを合わせ、いつもどおり不安げの無い走りで箱根予選を突破して欲しいです!!
ディスカッション
コメント一覧
藤本選手は連戦なのに好走を続けていて、スーパーエースになりましたね。ただ、疲労も心配なので秋の駅伝シーズンまでにしっかりと休んでほしいです。
まさにスーパーエースの活躍だったと思います。
確かにレース過多のようにも思えるので、しっかりと休んで怪我なく過ごして欲しいです!!
戦力ダウンが厳しい中、今年も突破してきましたね~
もちろん玉城監督の手腕に疑いようはないですし、何だかんだこれまでも突破してきていましたが
しっかり戦力を作ってきました。この走りを見れば箱根予選も問題はなさそうかなと。
となると気になるのは全日本の本戦ですかね。ここ数年はなかなかシード争いにも絡めていないので、
監督問題も落ち着いた今年はそろそろシード争いができればといったところか。
7,8区まで藤本が温存できれば理想的ですが…大畑に続く選手が待たれるところです。
戦力ダウンも大きいですが、戦力アップも大きかったですからね。
監督がしっかりと固まったのも大きいですし、箱根予選も問題無さそうです。
全日本で藤本を後半に温存するには、大畑くらい伸びてくる選手がもう1,2人必要になりますね~