第53回(2021年)全日本予選結果 ~10位:山梨学院大学~

続いては10位だった山梨学院大学の全日本予選結果を見ていきます。主力を複数欠いたことで、前半の組が苦しくなってしまいました。後半の組は十分粘ったんですけどね。新戦力の台頭もありましたし、全日本に出場出来なかったのは残念ですが、箱根予選に向けても収穫の多いレースだったのではないでしょうか。レース結果はこのようになっております。

~1組~ 13位:橘田大、37位:高田

主力の1人である橘田が1組という時点でコンディションが心配されましたが、13位でまとめてくるのはさすがですね。箱根予選もチーム4番手で走っている選手ですし、箱根予選には万全の状態で臨んでくれれば。一方でルーキーの高田は37位とほろ苦いデビューとなってしまいました。橘田とも1分以上離されていますし、やはりまだ荷が重かったかなあ。5千で自己ベストを更新し、1万も30分9秒で走っている楽しみな選手ではあるんですけどね。

~2組~ 23位:砂川、35位:篠原

1組に続いてルーキーが出場した2組、砂川が23位で走ったのは上々だと思います。砂川も大学で5千のベストを更新している選手、大学初1万もまとめてくれたかなあと。一方で篠原の35位は厳しい結果になりました。前回の箱根は8区最下位に沈みましたが、今年に入って5千、1万でベストを更新していい形で全日本予選に臨めたと思ったのですが…勝負レースで続けて苦戦すると、ちょっと箱根予選に向けても怖くなってしまいますよね。

~3組~ 6位:木山達、22位:伊東

関東インカレで28分台の自己ベストを叩き出した木山が6位と好走、前回の箱根は7区19位と苦戦しましたが、今年度に入ってからの充実ぶりはチームでもNo.1と言えるのでは。続けて勝負レースで結果を残し、箱根予選に向けても期待は高まるばかりです。エース格の1人となってきました。伊東も22位ではしったのは上出来でしょう。29分35秒のベストを持っていたとはいえ、3大駅伝・予選会初出場でしたからね。ベストに5秒及ばないだけの29分40秒で走ったのは、こちらも今後に繋がりそです。

~4組~ 6位:オニエゴ、18位:松倉

オニエゴはさすがにヴィンセントの率いる集団にはついていけませんでしたが、28分28秒の6位ならば十分力を発揮してくれたと言えるでしょう。3年生以降の成長ぶりについては何度も触れていますが、本当に下級生の時の苦しさを考えると、凄まじいですよね。木山同様に関東インカレで28分46秒の自己ベストを叩き出している松倉は18位、タイムも29分3秒ですし、圧倒的な好走というわけでは無かったですが、難しい最終組でしっかりとまとめてくれました。木山、松倉とエース級がしっかりと走ったのも収穫だったのでは。

箱根予選に向けて

箱根予選に向けては、期待が高まる結果だったと言えるのでは無いでしょうか。前回は7位通過でしたが、オニエゴ、松倉という前回のトップ2は更に力をつけていますし、木山は前回出場さえしていませんからね。ここに橘田が加わる4人は貯金を稼ぐ役割を果たしてくれそう。さらに、ルーキーが2人全日本予選を経験できたのは良かったですし、伊東の台頭も大きいです。


その一方で気になるのは今回出場出来なかった主力の状態ですね。今回は2年生が1人も走っていないんですよね。箱根では1区新本、3区島津と往路を走った2人がいるわけですし、箱根予選にはしっかりと合わせてほしいところ。そして、今回欠場した一番の主力は坪井かなあ。箱根予選でチーム5番手で走っていますし、あまり姿を見せていませんが…戻ってきてくれれば大きな戦力となります。


他にも箱根を走っている星野や渡邊らもいますし、卒業生の穴は大きいと思われていた山梨学院ですが、ベストメンバーを組めれば十分その穴は埋められそうですし、2年連続の箱根出場も可能性は高そうです。ただ、全日本予選ではベストメンバーを組めなかったですし、2年前は悪夢の17位で予選落ちを果たしているのもまた事実、油断は微塵もないでしょうが万全の準備・状態で箱根予選に臨み、通過は最低限、前回以上の走りを見せて欲しいです!!

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