第53回(2021年)全日本予選結果 ~12位:大東文化大学~

続いては12位だった大東文化大学の全日本予選結果を見ていきます。全日本予選で最も収穫のあった大学の1校と言えるかもしれません。最終組で崩れてしまい、2017年以来の全日本出場こそなりませんでしたが、新戦力の台頭が著しかったです。ただ、その一方で最終組がもったいなかったかなあという思いもありますが…レース結果はこのようになっております。

~1組~ 14位:倉田、26位:藤崎

日本人エースの倉田が1組にきた時点で万全では無かったでしょうが、それでも14位でまとめたのはさすがだったかなあ。関東インカレでも結果を残してスピードのあるところを見せてくれましたし、次はロードや長い距離でも同様に結果を残してくれれば。藤崎は26位とこちらもまずまずかなあ。前回の箱根予選はチーム4番手でしたが、どちらかといえば長い距離に強い選手なのかなあと思っていたので…1万ならば可もなく不可もなくという印象。

~2組~ 12位:塩田、15位:金田

2組は最も苦戦するかと思っていましたが、合算順位で最も良かったのがこの組でした。塩田が12位と見事な走り、1万は30分29秒で予選会も初エントリーと目立った実績は無いのですが、最初の勝負レースで結果を残してきたのは大きいですね。今後、大きな戦力となってくれるかも。金田は15位と上々の走り、1年の時から勝負レースに出場していますが、その中でも最も良かった走りなのでは。トラックのほうが結果を残していますが、箱根予選でもさらに上位で走って欲しい存在、揃っての好走は3組以降に希望を繋げました。

~3組~ 4位:木山、25位:谷口

個人的に最も期待していた木山ですが、さすがに4位で走るとは思いませんでした。予選会は初エントリーながら、自己ベストラッシュでどんどん持ちタイムを伸ばしていましたからね。ここで29分17秒とさらにベストを15秒更新する会心の走りで、予選通過が現実的に見えてくることに…谷口は関東インカレ3000m障害で入賞している選手、25位はまずまずの走りかなあ。ただ、木山が素晴らしい走りを見せたことを考えると、谷口ももう少し上位で走りたかったか。

~4組~ 19位:久保田、38位:ワンジル

久保田が組18位で走ったのは上出来だと思います。下位に沈んだ関東インカレから見事に合わせてきました。29分7秒はセカンドベストですし、勝負レースで結果を残したのも大きいです。一方でワンジルですよね・・・組38位と苦しい走りになってしまいました。ちょっと起用には疑問が残るところもあったかなあ。5千のベストは5年前、1万のベストは4年前でここ数年はタイムを伸ばせていませんし、今年も記録会にさえ出場していない中で、いきなり最終組はさすがに負担が大きすぎたのでは?通過も狙えただけに残念な結果になってしまいました。

箱根予選に向けて

あまりにも遠い目標だと思っていた箱根予選突破に向けて、少し希望の光が見えてきたかなという全日本予選でしたね。100位以内で走った選手はいませんし、150位以内も数えるしかいない絶望的な状況だと思っていましたが、まずは久保田、木山の2人はチームでも上位にきてくれそうな期待感があります。1組に回った倉田も本来であればエース級の活躍が期待されますし、今回は出場できなかった関東連合に選ばれている菊地もいます。日本人エース候補が何人も出てきたのはチームにとって大きそう。


今回、全日本予選を走った日本人選手は崩れることもなかったですし、全員箱根予選に出場きてもおかしくないかなあ。一方で気になるのはワンジルですよね。現状を見る限りは留学生相手はもちろん、日本人選手の上位陣ともまだまだ勝負はできない状態のような気が…これから4ヶ月でどれだけ状態を上げていけるかですが…期待値としては他の日本人エース格よりも劣ってしまう気が。。。箱根復活への切り札として期待していましたが、不安のほうが大きいです。


3年生は大野や蟹江や他にも箱根予選経験者がいますし、半数以上を占めることはまず間違い無さそう。そこに、久保田、菊地以外の下級生がどれだけ割って入れるかですね。松村、佐竹といった全日本予選にエントリーされた2年生には特に期待したいところ。その一方で1年生はまだまだ厳しそうですね。夏を経て伸びてくる可能性ももちろんありますが、出場しても1,2人が限度で0人も十分ありえるかと。


箱根予選に向けて希望は見えてきましたが、それでも戦力的にはまだまだ厳しいのも事実です。今回の全日本予選の経験を箱根予選にも活かし、2年連続で16位以下という状況からの復活出場、見せて欲しいです!!

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