第53回(2021年)全日本予選結果 ~14位:創価大学~

続いては14位だった創価大学の全日本予選結果を見ていきます。個人的には最も応援していた大学の1校だったのですが…厳しい結果になってしまいました。主力を起用できなかったこともありますが、元々ロード型の選手が多くてトラックが得意な選手は少なかったですからね。さらに3組で大きく崩れてしまうことも重なっての14位…箱根2位の大学が全日本に出場できないのは残念です。レース結果はこのようになっております。

~1組~ 3位:濱野、24位:横山

箱根6区でも好走した濱野は3位と見事な走り、葛西とともに高校時代の実績が豊富な選手でトラックにも強い印象がありますが、さすがの走りでした。一方の横山は24位とこちらも最低限の走りは見せてくれたかな。5千で14分2秒のスピードに2年前は1組27位で走っていることを考えると、もう少し上位で走ってくれれば、なおよしでしたが・・・

~2組~ 26位:山森、30位:村田

やや雲行きが怪しくなってきたのは2組、ハーフで63分33秒をマークして伸び盛りの山森が2年生以下では唯一の出場となりましたが、もう一歩だったかなあ。1万も29分21秒のベストですし、力を発揮しきれなかった印象。一方の村田は今年に入ってから着実に持ちタイムを伸ばしてきた選手で1万のベストこそ29分56秒ですが、自己ベストの勢いそのままに…と思いましたが、ほろ苦い予選会デビューとなってしまいました。

~3組~ 30位:三上、40位:新家

それでも、3組をしっかりとまとめらればなんとかなると思っていましたが、ここで新家が最初に遅れてしまうことに…途中でお腹を押さえるような姿もあり、ペースが全くといっていいほど上がりませんでした。トップが29分台が30人以上出た3組で31分41秒の最下位、箱根5区で快走した三上も動揺があったのか30位にとどまり、初の全日本出場が絶望的になってしまいました。最も苦戦するとすれば2組可と思いましたが、3組がさらに苦しい走りになってしまいました。

~4組~ 2位:ムルワ、24位:嶋津

もう突っ込むしか無い最終組は嶋津が積極的な走りを見せましたが、こちらもロードで抜群の強さを見せる選手、トラックで留学生の作るハイペースはさすがにダメージが大きかったか離されてしまうと24位にとどまりました。ただ、これは攻めた結果ですし、攻めるしか無かった状況を考えればよくまとめてくれたと思います。


一方のムルワは最後までY・ヴィンセントに喰らいつく粘りの走り、27分53秒はベストに3秒届かずもセカンドベストで2位、素晴らしい走りを見せてくれました。勝負レースで全くといっていいほど外さない強さ、頼もしい限りです。

駅伝シーズンに向けて

全日本で予選落ちとなってしまったことで、箱根シード校の中では唯一全日本に出場できない大学となってしまいました。ただ、前年度も箱根シード校で出雲中止、全日本は出場できずということで、3大駅伝が箱根のみ出場だったことも、結果的に箱根で優勝にまであと一歩に迫ることが出来た要因の1つだったと思います。


今年度は出雲がある前提だと、出雲は全日本を考慮せずに全力を注げるわけですし、出雲が終わればすぐに箱根に向けてスケジュールを組むことが出来るメリットがあるのもまた事実です。個人的には箱根3位以内による全日本出場がいつの間にか無くなっていたのには納得がいきませんが、出場出来ないのは仕方ないですし、その分出雲と箱根で大暴れして欲しいです。


出雲に向けては、ここに葛西が戻ってくれば、嶋津、三上、濱野らが十分計算出来ます。つなぎ区間も大きな不安がなく、おそらくアンカーに来るであろうムルワの存在は他大にとって驚異です。そして、箱根ですよね~前年度は大旋風を巻き起こしましたが、今年度はまだチームとしてはそこまで目立った走りは出来ていません。ただ、ロードに強い選手が多いのは大きな強みですし、箱根に向けて最も重要な要素の1つであるピーキングがほぼ完璧だったのも楽しみな要素です。


そして、必須である新戦力の台頭も徐々に見えてきました。ロードでは緒方が非常に楽しみな存在となっていますし、2年生も全日本予選に出場した山森の他、吉田悠、森下ら楽しみな選手が揃います。ルーキーは現状だと29分台のベストを持つ吉田凌が唯一争いに加わってきそうかな?という感じですが、創価の育成力の凄まじさはすでに証明されていますし、前回の箱根同様にまた驚きを与えるような走りを見せて欲しいです!

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