東海大学 2020年度 全日本結果&箱根に向けて

2020年11月27日

続いては東海大学について、全日本の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。全日本結果はこのようになっております。 全日本での東海の走りは凄まじかったです。2区で関東最下位に下がった時はさすがに優勝争いから脱落したかと思ったのですが…あっという間に優勝戦線に舞い戻り、ラスト1kmまで優勝争いに加わる走りは、驚異的。黄金世代が抜けた翌年にこれだけの戦力を有しているのも恐ろしく、箱根に向けても俄然楽しみになってきました。

全日本振り返り

1区の佐伯が区間7位、トップとも16秒差だったことを考えると上出来と言えるのでは。1区の役目を十分果たしてくれましたし、今後もスターターとして起用されていく可能性も十分にあります。2区の市村はまさかの区間19位…この時点で7→19位と12も順位を下げてしまいました。コンディションが上がりきっていなかったという話ですが、ちょっと今後に向けても心配になってしまう走りだったかな。


しかし、3区の塩澤が区間2位の走りで17→11位と6つ順位アップ、ほとんど単独走とならざるを得なかった状況で1位と3秒差の2位は圧巻の走り。エースの1角としての走りを存分に見せつけました。そして、最も驚きだったのは4区のルーキー石原、確かに高校時代の実績はありますし、今年度も5千でベストを更新してはいますが…区間賞&区間新の走りで一気に11→6位と5つ順位を上げただけではなく、チームを再び優勝戦線へと押し上げました。東海のMVPは?と聞かれれば間違いなく石原と答えるほどにインパクトのある走りを見せつけました。


5区の本間は区間4位と3大駅伝デビューで上々の走りを見せたのですが、位置の近かった青学、駒澤、東洋がいずれも区間3位以内だったことで相対的に離されてしまい、ちょっと印象は悪かったですが、遅れてもよく粘ったと思います。


そしてそして、6区の長田ですよね~5千持ちタイムこそ伸ばしていましたが、3大駅伝初エントリー&初出場でどこまでいけるか?と期待も不安もあったのですが、区間賞の走り、7→1位と一気に6つ順位を上げてトップタイになるのですから凄い…強いチームは3大駅伝初出場の選手がいきなり好走することがありますが、東海の長田はまさにそんな選手でした。3年生で3大駅伝デビューで区間賞とは…


7区の西田は区間6位、一時は遅れてしまいながらも粘りの走りで総合2位、トップと39秒差というのは最低限の走りだったとは思いますが、エースの1人である西田の走りとしてはもう一歩だったかなあ。ちょっと道中は苦しそうな感じでしたし。


アンカーの名取はひたすらに駒澤の田澤を連れて前を追っていき、9kmでもう青学の吉田を捉えることに。さらにペースを上げて吉田を引き離し、更に田澤を引き離そうと何度も仕掛けられるだけの引っ張り続けられるだけの強さですよね。流石にラスト1kmこそ離されてしまったものの、名取の強さを改めて感じさせる走りでした。全体としては苦しい区間もありましたが、黄金世代が抜けてもやっぱり東海は強いと示してくれる結果だったのでは。

箱根に向けて

前回の箱根経験者はわずかに4人、というか箱根経験者まで広げても4人だけです。それだけ黄金世代は選手が揃っていましたから。3本柱(名取、塩澤、西田)に加え、全日本を外れた松崎咲が経験者です。まずは箱根に向けて松崎咲が万全の状態で戻ってこれるかは大事になりそう。前回も7区3位と好走している選手で、本来であれば往路を走ってもおかしくない選手ですし。3本柱は今年度も往路に起用されることでしょう。2~4区のうち2区間を名取と塩澤、5区を西田というのが基本線になるでしょうか。


さらに往路を走ることが有力視されるのがルーキーの石原ですね。さすがに現4年生がいるうちに2区は無いと思いますが、1,3,4区はどこを走ってもおかしくないかなあと。スピードを活かすなら3区あたりでしょうか。箱根も非常に楽しみな選手です。1区は全日本を走った佐伯か他の選手に託すのかも気になるところ。


復路は全日本を走った本間、長田あたりはほぼ確実そうかなあ。市村も本来であれば当然走って欲しい選手です。全日本を走った8人+松崎咲がまずは箱根の基本となるとして…さらに16人候補、あわよくば10人を狙う選手としては…4年生では、ともにハーフで63分台前半のベストを持ち、前回の箱根も16人に入っている米田、鈴木がいます。ともに最後の箱根で最初で最後の3大駅伝出場を狙う選手たちです。


3年生では、1万で29分18秒までタイムを伸ばしている松崎健、5千で14分20秒を先月マーク、全日本でメンバー入りを果たした吉冨らが候補になってくるかな。本間、長田の台頭もあって、だいぶ選手も揃ってきた学年です。2年生では、1万で28分51秒を叩き出し、全日本にエントリーされた濱田、先月5千で14分1秒をマーク、1万も28分台のベストを持つ川上、ともに5千で13分58秒のベストを持ち、全日本にもエントリーされている佐藤、竹村と3大駅伝経験者こそ松崎咲しかいませんが、好タイムをマークする選手が多く、今後が楽しみな学年です。


ルーキーでは、高校時代に28分52秒をマーク、大学で13分54秒を出している実績豊富な喜早がいますし、ともに14分8秒のベストを持つ入田・松尾に5千で14分15秒のベストを先月マークし、全日本もエントリーされた吉井と選手は揃っていますよね~


こうしてみてみると、3大駅伝という経験こそ不足しているものの、箱根エントリー16人を選ぶうえでは、十分すぎるほどに選手が揃っています。3大駅伝デビューの選手が半数を占めた全日本でも4人中2人が区間賞を獲得し、誰一人崩れない走りを見せているのも東海の強さです。箱根でも全日本のような走りを見せることが出来れば、2年ぶりに優勝を果たすチャンスも十分にあるのではないでしょうか。全日本はあと一歩優勝に届かないという非常に悔しい結果に終わっただけに、箱根にかける思いは非常に強いでしょうし、東海の強さを存分に見せつけて欲しいです!!

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