順天堂大学 2020年度 箱根予選、全日本結果&箱根に向けて
チームトップ、日本人トップの5位に三浦、今年度は3000m障害で日本歴代2位をただき出しているスーパールーキーですが、いきなりハーフの距離でここまでの走りを見せるとは・・・日本選手権、そして箱根とその走りでまだまだ驚かせてくれそう。
チーム2番手の12位に野村、個人的には三浦以上にびっくりした走りでした。持ちタイムは伸ばしていましたが、1年時の出雲で5区13位という実績くらいしか無かったのもまた事実ですから・・・あっという間にチームのエース格へと上り詰めました。3番手の21位に石井、ルーキーがトップ3に2人入ってくるのも凄いです。高校時代から実績抜群の選手ですが、どちらかと言えばトラックの強い選手かと思っていました。それがロードでもハーフでも早速結果を残し、三浦とともにルーキーが今後のチームを牽引していってくれそう。
チーム4番手の24位に伊豫田、5番手の27位に吉岡、6番手の30位に内田と続いており、30位以内が6人となっています。更に凄いのは7番手以降なのですが・・・伊豫田も野村と同様に持ちタイムを伸ばしてきた2年生、そんな選手が揃って箱根予選で快走を見せたのも大きいです。どうしても持ちタイムに比べると力を発揮しきれない印象が順大にあったのですが、それが箱根予選であっという間に払拭されました。。。
吉岡は1万、ハーフでタイムを伸ばしているものの3大駅伝・予選会は初出場の選手ですが、ここで素晴らしい走りを見せてくれました。もう順大では1万で28分台もハーフで62分台も何も珍しい存在ではなくなりましたが・・・勝負レースで結果を残した実績は凄いです。内田は高校ベストが14分20秒のルーキー、それが箱根予選でいきなりこの走りですか・・・三浦や石田はまだ高校時代の実績が凄いですが、内田まで走ってしまうのが恐ろしい。。。
3人走ったルーキーが上位6人のうち3枠を占めていますし、30位以内で走った選手のうち、3大駅伝・予選会の経験者は出雲を走った野村だけなんですよね。これは凄いことだと思います。よくぞ、ここまで揃いも揃って箱根予選に合わせてきたと…速さだけではなく強さが無いと出来ないことです。
7番手の31位に西澤、8番手の32位に近藤、9番手の36位に清水、10番手の39位に野口ということで、上位10人が全員40位以内に入ってしまいました。。。これはトップ通過も当たり前ですよね…西澤は既に3大駅伝の経験も豊富な主力の1人、長い距離にも不安が無かったですがしっかりと上位でまとめてくれました。
近藤は3大駅伝・予選会のエントリーも初めてだった3年生ですが、そんな選手も他の面々同様に素晴らしい走りを見せています。ここまで新戦力が結果を残せるものなのですね…清水は既に7度の3大駅伝を経験している選手、チーム内順位は決して良くは無いですが、十分すぎる走りと言って良いでしょう。野口も清水についで3大駅伝を5度経験している選手、上級生になってからは主要区間でも結果を残しています。そんな選手がチーム10番手だと苦しくなりそうなものですが…何も心配いらない頼もしさが今の順大にはあります。
11番手の43位に原田、10番手ともわずかに3秒しか離されていません。前回の箱根では1区を任された選手ですが、今回もしっかりと上位でまとめてくれました。しかし10番手以内には入らないという…12番手の75位に四釜、ちょっと他の11人とは離されてしまいましたが、予選会初出場の選手が75位で走ってくれれば正直十分ですよね。他の選手たちがすごすぎました。もう、箱根予選の結果は順大凄すぎるとしか言えないです。。。そのくらい圧倒的な走りを見せてくれました。
1区の三浦が区間賞という最高のスタート、もう無理せずに先頭についていき、ラストだけ抜群の切れ味を見せただけという感じですよね。。。あの切り替えは別格過ぎます。箱根予選も先頭集団には敢えてついていかなかったですが…三浦が最初からハイペースで押していったらどうなるのか?というのも見てみたいですよね~
2区の伊豫田は区間14位と苦しい走りで1→10位と9つも順位を落としてしまうことに。箱根予選は素晴らしい走りを見せましたが、3大駅伝デビューはほろ苦いものとなってしまいました。3区を任された清水も区間10位で総合10位は変わらず…これで3度目の3区、前回は区間5位で走っていますが、やはり箱根予選・全日本と両方に合わせるのは容易ではないのかなあ。
しかし、4区の野村が区間3位の走りで10→3位と再び上位戦線に浮上、野村が今最も強い選手という監督の話もありましたが、箱根予選に続いてこの走りは本物ですね。あっという間に頼もしいエースが誕生しました。5区の石井は区間5位で総合では6位に後退、区間順位は決して悪くはなく、素晴らしい走りだったと思います。青学の佐藤との八千代松陰OB対決も熱かったですね。今年のルーキー、凄すぎます。
6区の牧瀬は区間7位の走りで総合でも7位と1つ順位を下げることに。唯一、箱根予選に走っていない選手が全日本に起用されました。1万で28分45秒を直近でマークしていましたし、箱根予選を走った選手以外にも楽しみな選手がどんどん出てきましたよね~7区の吉岡は区間10位という結果、箱根予選の走りを見るとちょっと物足りない結果かもしれませんが、最低限の走りは見せてくれたかな。
8区の西澤は区間12位…2つ総合順位を下げて8位とギリギリでのシード権獲得となったのはちょっとらしくない走りでしたね。前回は6区3位で走っている選手でチームでも外さない選手の1人だったので…初のエース区間は苦しかったかなあ…それでも、チームにとっては14年ぶり、あの山を制した今井が4年時に4位に入ってシードを獲得して以来のシードを勝ち取りました。
箱根予選での好走、そして1万での28分台ラッシュともうハーフで62分台の選手でも1万で28分台の選手でも箱根10人を選べてしまうほどになります。前回の箱根経験者は5人、5,6区を走った真砂・清水と山に経験者を抱えているのも強みです。箱根予選、全日本の走りを見ると…箱根予選でトップ2だった三浦・野村の往路はほぼ確実かなあ。三浦1区、野村2区なんて布陣も有り得そうで非常にワクワクします。
前回も4区を9位で走っている野口や箱根予選で他に上位に入っている石井、伊豫田に全日本で主要区間を任された吉岡・西澤らも往路を走ってもおかしくないですし、往路を走る5人を選ぶのがまず良いい意味で悩ましいですよね。更に復路も箱根予選を走った選手は誰が出場することになっても問題無さそうです。
さらに、新戦力が恐ろしいほどに台頭してきたことによって、選手層も一気に厚くなっているんですよね。4年生ならば、3大駅伝に4度出場している澤藤は箱根予選も箱根もエントリー漏れ…戻ってくれば戦力となってくれるであろう選手ですし、北村は5千で14分5秒、1万で29分20秒までタイムを伸ばし、全日本・箱根予選ともにメンバー入りとなっています。
3年生では、1万で28分46秒を叩き出し、全日本メンバー入りを果たした鈴木に1年の全日本、2年の出雲を走り1万で28分55秒を先月マークした小島、前回の箱根でメンバー入り、1万で29分6秒を持つ人見らがいます。2年では、1万で28分48秒を持つ平、5千で14分6秒、1万で29分34秒を持つ長山らが初のメンバー入りを狙います。
箱根出場を狙う10人の争いも箱根16人エントリーの争いも熾烈を極めることになりそうです。当然のように1万で28分台、ハーフで62分台のベストを持つ選手が万全の状態であっても走れないわけですから…どちらも10人を超える選手が揃っています。持ちタイムが良いだけではなく、箱根予選でのダントツトップ通過、そして全日本でのシードを経て、順大が箱根でどこまで戦えるのかという期待は高まるばかり。
最低限の目標はシード復帰でしょうが、正直10位でシードを獲得したとしても、全く満足は出来ないでしょう。全日本よりも箱根の方が今の順大にとっては距離・人数ともに有利に働くでしょうし、どれだけ上位争いに絡んでこれるのかが焦点となりそう。2016年に6位、2017年に4位に入っている順大ですがこういった順位がターゲットになってくるでしょうか?箱根では、箱根予選のような素晴らしい走りを再び見せてほしいものです!!
ディスカッション
コメント一覧
吉居選手が快記録出すほどに、三浦選手の凄まじさが際立つという不思議な現象ですね。
三浦選手も「合わせてくる」と現状、一万は28分前後ではいくのでしょうね
(余裕もって走ったアップダウン厳しい全日本1区距離換算からは28分26辺り、コンディションMAXなら大幅に縮めそう)。
今年は一万は走らなそうですけど、来年のオリンピック後に学生記録に挑んで欲しいですね。
箱根予選がピークだったこともあってか?全日本の戦いからは力は未知数ですよね。状態次第で3~10位までありそう。
新戦力リクルート含めて現状は来年以降が楽しみな位置付けのチームじゃないですかね?
三浦の底しれぬ恐ろしさがありますよね~
箱根でもシードは獲得すると思いますが、どれだけ上位シード校と戦えるかは、
私も期待と不安が入り混じります。