第31回(2019)出雲駅伝結果考察 ~ラスト1kmで大逆転の國學院が初優勝~

2019年10月15日

出雲駅伝が本日行われましたが…凄まじいレースとなりましたね。最後の最後まで優勝が分からない、非常に見応えのあるレースでした。やはり、接戦となるレースは面白いですね。レース結果(PDF)はこのようになっております。関東の10大学+トップ10に入った大学ごとに見ていきます。

優勝:國學院大學


強かったですね!!出雲で過去最高順位が10位、まだ3度しか出場したことのない國學院でしたが…6区区間全てで区間5位以内という安定した走り、そしてアンカーの土方が29分5秒という日本人歴代最高タイムを叩き出し、ラスト1kmを切ったところで逆転、3大駅伝初優勝を果たしました。6人全員が崩れない走りで優勝が狙える位置をキープし、ラスト土方の大爆発ですよね。

3位以内を目指すと言っていた國學院ですが、いきなり頂点にたどり着きました。優勝を狙うとすれば、出雲が最も可能性が高いとは思っていましたが、本当に勝ってしまうのが恐ろしい…全日本、箱根とますます楽しみになってきました。

2位:駒澤大学


6区間全てで区間賞こそなかったものの、区間4位以内という安定した走りを披露、特に3区田澤が相澤、浦野、吉田圭といった大学トップクラスを相手にラストで抜け出し、区間2位で走ったのは衝撃的でした。5区まではほぼ理想通りの展開だったと思うのですが、6区の大聖が区間4位も区間賞を獲得した土方が凄まじすぎましたね。わずかに8秒及ばずに2位に終わりました。


ただ、前回は出場出来なかったわけですし、4区3位の小林の快走など3大駅伝デビュー組の走りは大きな収穫。もう一つの出雲駅伝でも補欠が好走を見せているようですし、苦手な出雲でこれだけ戦えるとなると、最も得意としている全日本に向けては大きな期待が膨らみますね。

3位:東洋大学


1区の西山が区間10位とやや出遅れる走り…うーん、一時の驚異的な強さが影を潜めてしまうことに…しかし、その後は3区で区間新&区間賞だった相澤を始め、5人が区間4位以内とさすがの走り、特に3大駅伝デビューだった6区定方の区間3位にはびっくりしました。さすがは関東インカレハーフで入賞、最長区間に抜擢されることはありますね。


大澤、今西といった繋ぎ区間の2人もきっちりと区間2位で走っていますし、やはり今年度の東洋も強いなあと思わせる走りを見せてくれました。ただ、上位2以降と違い、出雲がベストメンバーという布陣とは言えなそうだっただけに、全日本、箱根に向けて戦力を整えていきたいですね。

4位:東海大学


3冠を目指していた最強世代の4年時は出雲にて早くもその夢が途切れることとなりました。やはり、3冠は難しいですね。1区西川が区間4位と上々のスタートまでは良かったですが、2区阪口が区間6位、3区塩澤も区間6位と湯賞を争う大学から遅れをとったのは痛かったです。それでも、3大駅伝デビューの市村が区間2位は収穫ですし、アンカーの西田も区間2位の走りで前を猛追しましたからね。


東海の唯一の不安要素とも言われる、大エースがいないことが、結果的に前を追い詰めきれなかった要因となってしまったのかなあ。ただ、もう一つの出雲駅伝でもトップの小松、2位の郡司など上位を占める結果となりましたし、選手層の厚さが随一であることは改めて見せてくれました。出雲メンバーに漏れた選手にも実力者が揃っていますし、全日本に向けてはやはり優勝候補であることは間違いないでしょう。

5位:青山学院大学


前回優勝した青学、1区の湯原が区間7位と粘り、2区でルーキーの岸本が区間賞の走り、4区の神林も区間賞とここまでは新戦力を含めてさすがの走りを見せていたんですよね。しかし、5区の竹石が区間6位、6区の中村も区間5位と優勝争いをするチームとしては苦しい走りになってしまい、一気に終盤の2区間で引き離されてしまいましたね。


青学が総合4位以下に沈むのは、箱根駅伝で4連覇を開始する前年の箱根5位まで遡ることとなります。青学が圧倒的な強さで支配していた時代の終焉を感じることとなる結果だったかなあ。しかし、それでも青学が優勝を争うであろう大学の1校であることに違いはないですし、全日本では立て直してきてくれるでしょう。

6位:立命館大学


過去最高順位を果たしたのが関西の雄である立命館、持ちタイム上位の選手をずらっと並べてきましたが…1区高畑が区間6位と好スタート、3区の今井が区間8位で粘り、期待のルーキー山田が4区6位、アンカーの吉岡も区間6位と関東勢に全く引けを取らなかったですね。

主要区間で関東勢と戦える選手が何人もいるというのが立命館の強さですね。それでいて、繋ぎ区間も粘れる選手がいますし…全日本では、3年連続で関東勢が上位15校を独占していましたが、立命館ならばそこに割って入ってくれそうです。

7位:帝京大学


直近の記録会で自己ベストラッシュとなったときには、出雲への期待が膨らむばかりでしたが、ちょっとピーキングが合わなかったのか…平田の1区9位、2区の遠藤も10位と主力どころが揃って下位に沈み、6人中5人が区間9位以下でした。そんな状況だっただけに、小野寺の5区区間賞が余計に輝きますよね。9→6位と3つ順位をあげてきましたし、今後がますます楽しみです。


しかし、比較的順当なメンバーで7位に留まったのは、帝京としても悔しいでしょうねえ。選手層の厚さは東海に次ぐほどだと思っていますし、自己ベストを出している選手がとにかく多いのも強み。全日本ではまた前回のような圧巻の走りを見せてくれれば!!

8位:順天堂大学


1区の野口が区間11位と出遅れてしまうことに…順大の1区はなかなか固定出来ないですね。常に出遅れる苦しい展開です。かといって、今はもう一気に挽回してくれる塩尻のような存在はおらず…6人全員が区間8位以下という結果に終わりました。期待の2年生である小島が11位、期待のルーキー野村が13位と下級生は特に苦しむ結果に…


3区橋本が9位、6区澤藤が9位と残りの腫瘍区間を何とか1桁で走ったのがしいていえば収穫だったかなあ。総合力が求められる今年度の3大駅伝ですが、なかなかに厳しい戦いが続きそうです。

9位:拓殖大学


1区の赤崎が区間3位と絶好のスタートを切ったのは良かったのですが…2区の高橋がまさかの区間20位に沈み、3→15位と順位を落としてしまったのは予想外でした。その後はレメティキが区間5位で持ち直し、3大駅伝デビューだった竹蓋が4区8位、ルーキーの佐々木が5区9位で走ったのは収穫かなあ。アンカーの中井も6区9位で走っていますしね。


ただ、2区だけが苦しすぎたという走りでしたよね。逆に考えるおt、他の区間では十分に戦えていたということで、ダブルエースも存在感を示してくれましたし、今後に向けても希望も見える結果だったのかなあ。

10位:法政大学


佐藤、坪井を欠いた時点で苦しい戦いは予想されましたが…1区鎌田が区間14位と出遅れてしまいました。持ちタイムこそ伸ばしてきていますが、やはりまだ主要区間となると厳しいのかなあ…次期エース候補として、期待したいのですが…3区青木が区間7位の走りで総合8位まで戻しましたが、4区人見は区間15位…鎌田とともに2年生が苦しい走りとなってしまいました。


一番の収穫はアンカーの河田でしょうか。唯一、1年生にして最長区間の6区を任されましたが、ここで区間8位は上出来と言っていいでしょう。法政のルーキーは粒ぞろいでしたが、河田が最初に大きな戦力になるとはちょっとびっくりでした。全日本も佐藤を欠くだけに苦しいですが、他の主力は戻ってきそうですし、戦える戦力としていきたいところ。

11位:中央学院大学


比較的順当なオーダーだと思っていた、中央学院がまさかの11位で関東最下位に沈みました。1区川村が区間8位は決して悪くはなく、2区のルーキー小島も区間5位と上々のデビュー戦となりました。その後も4区7位の吉田など悪くは無かったのですが、5区で栗原がまさかの区間20位に沈んでしまいましたからね。拓殖2区の高橋もですが、関東勢が区間20位はなにかアクシデントでもあったのか…


普段はルーキーを試すことも多い中央学院の出雲において、せっかくベストと言えそうなメンバーで望んだだけに結果は残念でしたが、期待のルーキー小島が区間5位で走ったのは大きな収穫だったのでは。次期エース候補として期待せずにはいられません。一方で現エースの1人である高橋が3区11位はちょっと物足りないなあ…全日本では4年生がずらっと戻ってきますし、全日本での巻き返しに期待ですね!!

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