2018年度 4年生特集 ~早稲田大学~
本日は早稲田大学の4年生について、在学中での走りを振り返っていきます。全部で5人となっています。5人中4人が高校ベストで14分20秒切り、期待も大きかった学年でしたが、どの選手も故障などで苦労した時期があり、4年間順風満帆とはいかなかったですかねえ。それでも下級生の時には永山、上級生では清水が素晴らしい活躍を見せてくれました。
名前 | 5千ベスト | 1万ベスト | ハーフ換算 |
---|---|---|---|
永山 博基 | 13:58.81 | 28:25.85 | 1:02:55 |
車田 颯 | 14:11.45 | 29:24.15 | 1:04:02 |
清水 歓太 | 14:08.97 | 29:24.33 | 1:03:08 |
小澤 直人 | 14:08.52 | 29:34.44 | 1:03:42 |
西田 稜 | 14:19.55 | 30:02.56 | 1:05:58 |
永山 博基・・・高校ベストは14分10秒、1年目の5月から13分58秒と大学ベストとなるタイムを叩き出し、それが関東インカレ1部5000mで10位に入る走りですから、いきなり素晴らしい走りを見せてくれました。全日本予選でも2組4位とまずはトラックで好走を見せると、全日本では7区2位、箱根では4区4位とどちらもルーキーらしからぬ見事な走りを見せ、さらに箱根後のハーフでは大学ベストとなる62分55秒をマークするなど、素晴らしい1年間でした。
2年時、全日本では4区で区間賞を獲得する見事な走り、勝負レースでの走りはこれが大学ベストだと思っています。さらに、1万mでは28分25秒という好タイムを八王子LDでマーク、箱根でもエース区間の2区に抜擢されて区間10位という走りでした。2年にして既にエースとして名前を挙げられるほどになり、下級生での活躍ぶりはこの学年でも群を抜いていますよね。
しかし、3年時以降はずっと怪我に悩まされることになったのが、本当に残念でした。なんとか間に合わせた3年の出雲ではまさかの3区11位に沈んでしまいましたし、全日本こそ6区3位と3年連続で区間3位以内と安定した走りを見せましたが、箱根では7区12位に留まっています。本当にもどかしい走りが続いた3年時となりました。
となると、4年時の復活に期待したいところでしたが・・・出雲、全日本はエントリーさえされることは無く、箱根こそメンバー入りを果たしたものの、出場は無く…1,2年時の大活躍を思えば、まさか4年時に一度も3大駅伝を走ることが出来ないとは想像も出来ませんでした。4年間、怪我無く過ごすのがいかに難しいかですね。。。
車田 颯・・・高校ベストは14分18秒、1年時からハーフで64分2秒のベストをマーク、2年の関東インカレ1部1万mでは9位と入賞にあと一歩に迫る走りを見せました。5千のベストである14分11秒も2年時にマークしていますね。着実に自己ベストこそマークしているのですが、なかなか3大駅伝にエントリーされることが無かったんですよねえ。
それでも、4年時に1万mで29分24秒と大学ベストをマークすると、全日本で初のメンバー入りを果たすこととなりました。ただ、残念ながらこの時は出場は叶わず、そして4年の全日本が最初で最後の3大駅伝エントリーとなってしまったのは、車田の実力からすれば、残念な結果となってしまったかなあ。
清水 歓太・・・高校ベストは14分8秒とこの学年でトップタイム、ただ4年間でこのベストは更新出来ていないんですよねー。大学での活躍ぶりからすれば意外ですが、そもそも5千にあまり出場していなかったかな…2年時にハーフで63分8秒と大学ベストとなるタイムをマークすると、箱根で3大駅伝デビュー、この時は10区9位という走りでした。
3年時、1万mで29分24秒と大学ベストで走ると、出雲・全日本こそエントリー止まりでしたが、箱根では9区区間賞と会心の走りを披露、主力の1人として計算出来る存在となりました。4年時、自己ベストこそ更新出来ませんでしたが、チームが下位に苦しむ中、出雲では6区6位、全日本では8区10位とどちらも最長区間で安定した走りを披露、箱根では初の往路で4区を任されて区間3位と見事な走り、特に上級生となってからはチームに欠かせない存在として、高いレベルで安定した走りを見せてくれました。
小澤 直人・・・高校ベストは14分13秒、1万mでも29分40秒を既に高校時代にマークしています。高校時代の実績は豊富ですが、大学ではなかなか台頭してくることは出来なかったんですよね。3大駅伝のエントリーは3年の箱根が初めてでしたし、この時は出場することは出来ませんでした。
しかし、4年時には5千で14分8秒、1万mで29分34秒と3年まで破れなかった高校ベストをいずれも更新、ハーフも63分42秒まで伸ばしてきました。わずか2か月の間に、3部門全てで自己ベストを更新しています。すると、4年時は3大駅伝フル出場、出雲は2区12位、全日本は6区12位といずれも苦しい走りになってしまいましたが、箱根では10区7位、シード獲得には届きませんでしたが、最後まで諦めない走りを見せてくれました。
西田 稜・・・高校ベストは15分17秒、他の4人がいずれも14分20秒切りであり、4番手とも約1分差ということに。。。それでも、3年時には1万mで30分2秒、ハーフでは65分58秒といずれも大学ベストをマークし、全日本で初めてメンバー入りを果たしました。4年時には5千で14分19秒と高校ベストから1分近くタイムを縮めることに。ただ、長い距離でタイムはなかなか伸ばせず、4年の出雲こそメンバー入りをしたものの、全日本、箱根にエントリーされることはありませんでした。
ディスカッション
コメント一覧
最後にだれか故障したってのは永山選手のことだったのかな?
上級生でも活躍してほしかった実業団でも頑張ってほしい
対照的に安定していたのは清水主将九区区間賞や四区上位など準エース区間で実績を残してくれました
頼れる主将がいたのは大きかったがもうちょっとトラックで活躍してほしかった僅差で五千では小沢一万では車田に負けている
四年生で活躍したのが小沢選手十区のラストスパートは見ごたえがありました
まさかこんな大学生活で終わると思ってなかったのは車田一万でベストテンに入っておきながら箱根エントリーさえもなしもうだめかと思いましたが全日本メンバー入り全日本走ると思ったら走れず箱根もダメもうちょっと頑張ってほしかったのと実力が駅伝に比例していないこと西田のほうがエントリー多いのも気になる
入学当時から四天王みたいな感じで全員で切磋琢磨していくと思ったのですが・・・
どの最後か分かりませんが、私は5区予定だった吉田のことかと思っていました。
4年生は山あり谷ありでしたからねえ。
清水の駅伝での安定感を考えれば、十分な気もしますが。
なかなかどの選手も順風満帆とはいかないものですよね、
以前、渡辺康幸前監督が「たたきあげの選手がいなくなれば、早稲田は早稲田でなくなる」と仰っていましたが、西田君のような選手がエントリーされていたら、今年の箱根も結果が変わっていたかもしれないですね。まぁ、渡辺監督が現役学生の時と、リクルートは変わっていますが。
永山君は、確かに上級生になって苦しみましたよね。「永山がいれば・・」という場面は何度もありましたから。
たたき上げと即戦力の融合こそが早稲田の魅力でもありますしね。
着実にタイムを伸ばしている選手もいますし、来年度も楽しみかなあと。
永山は・・・残念としか言いようが無いです。
また、実業団で元気な姿を見せてくれれば。
永山の下級生の頃の活躍っぷりは本当に素晴らしかったです。確かに2年次の全日本は一気に2位以下の差を広げてのトップ独走でしたしベストレースだったかもしれません。それ故に4年次に3大駅伝を1つも走れないとは全くもって予想してませんでした…3年次に故障がありながらも3大駅伝すべてを走っていますが、それが4年次に響いてしまったのかなぁ。住友電工でまた元気な姿を見せてほしいです。
2年生の時は、後2年はエース区間は安心と思ったのですが、、、
それだけに上級生の走りや未エントリーは残念でした。
実業団で復活して欲しいです。