第24回(2019年)都道府県対抗男子駅伝結果 ~福島が最終区で逆転&初優勝~

駅伝シーズンの締めくくり、都道府県対抗男子駅伝が本日行われました。今回も万全と言えるチームが無い中、高校生区間で安定した走り、そしてアンカーの相澤が爆走した福島が見事に初優勝を果たしました。レース結果はこのようになっております。入賞したチームを中心に振り返ります。

 

優勝:福島

過去最高順位は2位、悲願の初優勝をついに福島が成し遂げました。何と言っても1区小指が4位と絶好のスタートを切ったのが大きかったですね。櫛田がいない影響を感じさせませんでした。3区の阿部が先頭集団に追いついたものの、その後やや遅れてしまった区間12位で7位まで下がったのは予想外でしたが・・・4区横田が区間賞、5区の松山も区間4位でまとめ、ついにトップに浮上することに。

 

6区で2位に後退しましたが、7区の相澤が凄まじかったですね。区間記録に5秒差に迫る圧巻の走り、区間2位にも36秒の大差をつける走りで、並走する長野の中谷を突き放し、群馬の牧を抜き去り、福島の初優勝のゴールテープを切りました。ニューイヤーや箱根で好走しても、都道府県で苦戦する選手も多い中、箱根4区で区間新に続いての快走、実業団を抑えての圧倒的区間賞、強いです!!

 

2位:群馬

1区北村が区間12位と上々の滑り出しを見せると、塩尻を3区に起用した群馬、ここで区間賞の走りで総合9位からトップに立つことに。3区も7区も大学生が区間賞を獲得しました。塩尻はいつも追いかける展開が多かったので、トップに立ち、さらに後ろを引き離す走りがちょっと新鮮・・・そして、さすがは箱根2区の日本人最高記録保持者、今回も違いを見せる走りで、総合2位にも25秒差をつけました。

 

4区のスーパー1年生の石田も区間3位、本当に末恐ろしい選手です。5だ、5区の大澤が区間25位と苦戦してしまい、逆転を許すことに…6区の堀口が区間賞の走りで再度逆転、7区の牧で逃げ切りを図りたいところでしたが、相澤が凄すぎましたね。牧も区間10位でまとめてはいるのですが、総合2位、過去最高順位の3位は更新したものの、初優勝には一歩届きませんでした。

 

3位:長野

前回は2位だった長野は今回もあと一歩優勝に届かず。1区の服部が区間3位で走ったのは大きな収穫でした。都大路は苦しみましたが、やはり力のある選手。3区の桃澤も区間15位で粘りましたが、優勝争いをするチームとしては、ちょっと苦しかったか。。。4区宮内の区間5位、5区松崎が区間6位とどちらも決して悪くは無いのですが、優勝を狙うならば、もう少し前を追いたかったんですよねえ。

 

7区の中谷は福島の相澤と同時スタート、途中までは喰らいついていましたが、やはり相手が相澤ではいかにスーパールーキーの中谷でも分が悪い…それでも、大学1年にして7区で区間3位は素晴らしいです。ラストの悔しがり方を見ても、全く満足しておらず、今後さらに強くなっていくのではと期待せずにはいられません。

 

4位:広島

1区の梶山が区間23位ともう一歩もトップとはそれほど差をつけられなかったのが大きかったですね。3区の吉田圭が区間3位の快走で総合3位まで浮上、吉田圭も本当にこの1年の成長ぶりはすさまじいですね。来年度は青学のエースとなっているかも。

 

4区倉本も区間2位と見事な走りを見せましたが、5区中野が区間23位に留まったのが痛かったですね。。。7区の藤川も積極的に前を追っていきましたが、後半は引き離されてしまい総合4位、それでも地元の広島で十分に見せ場は作ってくれました。

 

5位:長崎

1区の扇が区間20位とまずまずのスタート、すると、3区の的野が区間6位で走ったのが大きかったですね。的野もまた元気な姿を見せてくれて何よりです。4区の林田が区間9位止まりだったのは既に1万mで28分台をマークしている強さを考えれば、ちょっと物足りないか。そもそも4区に回った時点で万全では無かったのかなあ。

 

5区の花尾も区間18位ということで、長崎の高校生区間は実力者揃いだったのですが、いずれも満足のいく走りとは言えなかったかなあ。それでも6区の山下が区間4位、そして7区の山下も区間8位で前を追っていき、最終的に5位でのフィニッシュは上出来と言って良いでしょう。駒澤の山下も実業団相手にも引けを取らないほどに力をつけてきましたね。来年度のエースはやはり山下となりそう。

 

6位:鹿児島

1区の加藤が7位と好スタート、この走りがまずは大きかったです。2区の須山も区間3位の好走、そして3区の中村も区間9位で粘りました。こちらも実業団には所属せずに走り、35歳ながら1万mで28分台をマークし、マラソンでも活躍を見せる選手。大学生や実業団のトップクラスが集まる中、区間9位の走りは凄すぎます。

 

4区の漆畑も区間6位と上々の走りを見せましたが、5区の山内が区間31位に沈んでしまったのが痛かったですね。。。今回は5区で明暗が分かれたところが多いです。7区の市田孝が区間12位ながらも5つ順位を上げて総合6位、チームを入賞へと導きました。

 

7位:愛知

1区の中倉が区間18位とまずまずのスタート、2区の吉居が区間6位、3区の山口も区間7位で前を追いあげていきます。山口は他のレースでももちろん強いですが、都道府県対抗となると、一際強さを発揮する気が…しかし、4区の近藤が26位、5区の大上が30位と高校生区間が今回は奮いませんでした。有力選手が揃ってはいるのですが…

 

しかし、18位で襷を受けた勇馬が11人抜きの快走、区間2位の走りで一気に7位と入賞圏内まで持ってきたのはさすがです。福岡マラソンで素晴らしい走りを見せて以降、ますますその強さに磨きがかかっていますね。

 

8位:福岡

1区の島崎が区間14位とまずまずのスタート、2区の鬼塚が区間2位の走りで総合3位まで順位を押し上げましたが、3区の鬼塚が区間20位とちょっと奮わなかったですねえ。しかし、5区の濱地が区間5位の走りで8位と入賞圏内まで押し上げる走りを見せたのが大きかった。6位で襷を受けた7区の福田は区間24位ながら、なんとか1秒差で8位を死守し、入賞を果たしました。

 

9位に入った和歌山は過去最高順位という素晴らしい結果でした。和歌山はちょこちょこ有力選手は出てくるものの、なかなかチームとしては力を発揮出来ない状況が都道府県や都大路では続いていましたが…3区橋詰が区間5位、5区野村、7区寺内が区間10位と長距離区間トップ3を全て10位以内にまとめる走りで入賞まで1秒に迫りました。今後、継続的な強さに繋がっていってくれれば。

 

ここまでに名前の挙がっていない高校生では…1区区間賞を獲得した2年の菖蒲(山口)はラストの切れ味が抜群で今後がますます楽しみですし、区間2位に入った児玉(宮城)も都大路には出場出来ませんでしたが、力のある所を見せ、東洋に進んだ後も楽しみ。5区では区間賞を2年の佐藤(千葉)が獲得しているんですよね~1区で2年生が区間賞を獲得することは結構ありまうが、5区で2年生がというのはかなり珍しい気がします。来年度、要注目ですね。

 

区間2位に入った葛西(大阪)は都大路に続いての素晴らしい走りで、箱根予選落ちとなった創価にとっては待望のエース候補&即戦力となるかも。3位に入った小倉(岩手)も都大路はもう一歩でしたが、今回は良い走りでしたね~駒澤でも今回5区6位に入った田澤同様、1年目から活躍が期待される選手です。

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