第95回(2019年)箱根駅伝 7区の振り返り&気になり ~区間賞:林(青学)~

続いては7区について、各選手の走りを振り返っていきます。7区結果はこのようになっております。前回、林が驚異的な区間記録を叩き出した区間、今回も62分台が2人、63分台が2人というハイレベルな争いとなりました。今回は本当にどの区間もハイレベルでした。。。

 

区間賞は2年連続で青学の林、前回マークした区間新にはわずかに2秒及びませんでしたが、それでも62分18秒は凄まじいタイムです。これで、7区は歴代1,2位を林が独占ですからね。2年連続で圧倒的な走りを見せられるのが凄まじいですよね。

 

区間2位に東海の阪口、トップとはわずかに23秒差でした。この走りは非常に大きかったですね。林は圧倒的な走りを見せてくれましたが、前回と違ったのが2位とのタイム差でした。前回は2位に2分34秒もの大差をつけ、4連覇を決定づけました。

 

しかし、今回は阪口も62分台の素晴らしいタイムを見せただけでなく、トップの東洋ともわずかに4秒差に迫る走り、このタイム差で小松も走りやすかったと話していましたし、最高の走りを見せてくれました。この走りで東海の初優勝がますます現実味を帯びてきましたね。

 

区間3位に東洋の小笹、63分45秒で走っていますし、決して悪い走りでは無いのですが…それでも、青学に1分27秒、東海に1分4秒詰められてしまうのですから、相手が凄すぎましたね。。。8区以降の戦力を考えても、東洋は苦しくなってしまいました。渡邊を故障で欠いたのも大きかった。

 

区間4位に駒澤の小島、3大駅伝デビュー戦でしたが、いきなり63分台でこの走りを見せるとは凄いですね。本人が何故全日本を走れなかったのか分からないと言うだけのことはあります。5千でチームトップのスピードがある一方、長い距離でも強さを発揮できたのは収穫ですね。総合では3→4位と1つ順位を下げてしまいましたが、相手が区間記録保持者ではしょうがないか。。。

 

区間5位に法政の土井、3大駅伝では苦しむことが多かった土井ですが、最後の箱根では過去最高順位、有終の美を飾ることとなりました。この走りで6→5位と再び目標のトップ5に入ることに。

 

区間6位に東国大の芳賀と帝京の岩佐、7区で最も驚いたのは芳賀の走りでしょうか。確かに、5千で14分12秒、1万mで29分37秒のベストをもってはいますが、高校時代の実績はそれほどではないですし、大学でもまだ目立った走りは見せていないルーキー。それだけに、この走りは衝撃でした。今後の活躍が楽しみです。

 

岩佐は1年時に7区8位で走っていますが、2年ぶりの7区で再びの好走を見せました。復路での帝京の強さは、さすがの選手層を物語っています。岩佐も主要区間よりもつなぎ区間の方が安定して力を発揮してくれるのかなあ。

 

区間8位に大東大の三ツ星、1年時は10区19位と非常に苦しい走り、今年度は箱根予選も未エントリーでしたし、厳しいかと思いましたが、箱根にはしっかりと合わせてきての好走、1年間で成長した姿を見せてくれました。藤岡、三ツ星と2年生が続けて好走したのは、来年度に向けても頼もしい限り。

 

区間9位に順大の藤曲、全日本でも2区を任された藤曲が7区でもきっちりと一桁順位で走りました。復路は5区間中4区間で2桁順位と苦戦した順大ですが、今回重視していた7区をきっちりとまとめたのは大きかったです。

 

区間10位に日大の加藤、1年時から期待を集めたものの、箱根には故障続きでなかなか出場出来ず…それが4年時についに初出場を果たし、区間中位で走ったのは感慨深いものがあります。15→12位と3つ順位を上げる走りでした。

 

区間11位相当で関東連合の田中が走ったのも素晴らしかったですね。東農大もなかなか箱根出場は遠ざかり、チームも苦しい日々が続いていますが、こういった走りが東農大の浮上のきっかけになってくれれば。区間11位に日体大の志賀、4年の全日本で3大駅伝初出場を果たした志賀ですが、箱根でもきっちりと区間中位で走ってくれました。こういったたたき上げの選手の活躍はやはり喜ばしいものですね。

 

区間12位に國學院の蜂屋、2年の全日本で好走して以降、ずっと期待しながらも故障などもあって出場の無かった蜂屋ですが、最後の箱根でついに出場を果たしました。総合4→6位と2つ順位こそ下げましたが、しっかりと好位置をキープしています。

 

区間13位に早稲田の真柄、たたき上げの選手であり、今年は故障に苦しみましたが、上尾ハーフで好走、そして3大駅伝初エントリー&初出場を果たしました。順位としてはまずまずといったところかなあ。ずっと集団走だっただけに、なかなか難しいものがありますよね。

 

区間14位に神奈川の多和田、スピードのある多和田は箱根予選で素晴らしい走りを見せましたが、それからすると箱根はやや物足りなかったかなあ。それでも、最初で最後の箱根できっちりと走ってくれました。

 

区間15位に中央の関口、中山同様に準部員からのたたき上げの選手、4年の箱根でついに3大駅伝出場を果たしました。こちらも集団での走りということで、似たような区間順位になりますよね。あそこから抜け出すのは容易では無かったでしょう。

 

区間16位に中央学院の吉田、期待のルーキーが7区を走りましたが、シード争いの真っただ中で苦しい走りに…同じく争っていた拓殖や明治も苦戦したため、何とか10位は守りましたが、3大駅伝フル出場も全日本に続いて厳しかったかなあ。

 

区間17位に拓殖の吉原、出雲では5区8位とまずまずの走りを見せていただけに、箱根でも期待していましたが、ここでは下位に沈んでしまいました。総合9位こそ守っていますが、引き続きシード争いを強いられることに…

 

区間18位に明治の小袖、1万mで28分台ランナーであり、箱根予選もチーム2番手で走っている実力者であることを考えれば、ここで一気に浮上したかったところですが、上手くはいかなかったですね。一度は逆転したのですが、その後は再逆転を許し、逆にタイム差を広げられてしまいました。総合11位という位置が重くのしかかることに…

 

区間19位に山梨学院の川口、ハーフ63分台のベストを持ち、前回は4区を走っている選手ですが、悪い流れに引きずられるかのようにここでも区間下位に沈んでしまうことに。今回の山梨学院は本当に見せ場が無く、辛い走りが続いてしまいました。

 

区間20位に国士舘の長谷川、直近で1万mで29分台のベストをマークし、ルーキーながら箱根出場を果たしましたが、まだハーフでの実績も無いですし、さすがにいきなりの箱根は厳しかったかなあ。この経験を来年度以降に活かしてくれれば。

 

区間21位に上武の坂本、関東インカレで上々の走りを見せて注目を集め、ハーフも64分台まで伸ばしてきた期待の2年生でしたが、初の箱根はこちらも厳しい走りに。。。やはり、箱根で力を発揮するのは容易では無いですね。まして、総合で下位に沈んでいる状況では…

 

区間22位に城西の雲井、まさかの走りが続いていた城西大学ですが、ついに7区では区間最下位まで出てしまいました。3大駅伝は初出場ではありますが、上尾ハーフで63分38秒をマークしている選手ですからね。今回は実績のある選手も持ちタイムの良い選手もことごとく別人のように悪い走りになってしまいました。。。

 


第95回箱根駅伝速報号 (陸上競技マガジン 2019年2月号増刊)