2015年度 4年生特集 ~拓殖大学~

本日は拓殖大学の4年生について、在学中での走りを振り返っていきます。全部で10人DBに登録しています。箱根予選出場者は7人を数えますが、箱根経験者は4人ということで、あと一歩箱根に出場出来なかった選手がチラホラと見受けられます。そんな中、拓殖が出場した3度の箱根全てに出たのが金森と東島、特に金森は持ちタイム、駅伝、トラックの実績のいずれも抜けた存在でした。

 

 

 

 

金森 寛人・・・高校ベストは14分16秒とスカウトが良くない拓殖においては抜けた存在です。チームが出場した3大駅伝・予選会の全てに出場を果たしています。全日本予選は4年連続で出場していますが、2組23位→3組23位→4組29位→4組17位と大きく崩れることも無かったですが、逆に稼ぐ役割も果たすことは出来ていなかったかなあ・・・1年の箱根予選ではチーム7位の118位で走りますが、箱根はチーム自体出場出来ず・・・2年時、箱根予選で65位とまずまずの走りを見せると、箱根では3区11位と好走しチームのシード獲得に貢献しました。

 

3年時、5000mで14分1秒、ハーフで63分14秒と好タイムを続けてマーク、箱根でも2区13位で走っています。既にチームのエースだった金森がさらなる飛躍を遂げたのが4年時、関東インカレ2部5000mで4位、10000mで3位と素晴らしい走りを披露しました。2部とは言え青学、駒澤らの主力が揃う中での結果ですから、その凄さが分かるのでは無いでしょうか?1万mのベストである29分15秒もこの関東インカレでマークしています。迎えた駅伝シーズン、箱根予選で5位と快走を見せると、圧巻は最後の箱根、1区を任されるとハイペースに終盤まで喰らいつき、区間3位と大学ベストと呼ぶに相応しい走りを見せてくれました。

 

 

東島 彰吾・・・高校ベストは14分26秒、金森とともに高校ベストではこの二人が抜けています。ただ、5000mをあまり走らないこともあり、5000mのベストは更新出来ていません。1年の上尾ハーフで64分台で走って頭角を現すと、2年の箱根予選でチーム4番手の63位と上々の走り、そして箱根では1区17位ながら前がポツポツと見える位置で繫ぎ、2区モゼの快走へとつなげました。3年時、全日本予選では1組16位、箱根では3区14位で走っています。全日本予選で1組は意外でしたが、箱根は2年連続で主要区間を任されています。

 

4年時、1万mで29分27秒までベストを伸ばし、箱根予選ではチーム4番手の24位と好走、ハーフ換算で63分34秒で走っています。4年間で最も結果を残してきているとなると、箱根も当然期待されますがまさかの10区にエントリー・・・この時点で厳しいのかなあと思いましたが、結果は区間17位に終わっています。監督もその潜在能力の高さは認めていましたが、ちょっと怪我が多かったようで安定して結果を残せなかったのが残念でした。。。

 

 

栩山 健・・・高校ベストは14分54秒ながら、1年の箱根予選から出場し、チーム6番手の102位ではしています。2年時には5000mで14分30秒の大学ベスト、全日本予選では早くも最終組を任されて区間33位、そして箱根予選ではチーム3番手の40位と好走しました。ハーフ換算で63分52秒となっています。しかし、結果としてこの箱根予選がベストの走りになってしまったかなあ。箱根には出場出来ず。3年の全日本予選では3組33位、初出場となった箱根では9区17位に終わっています。4年時、1万mのベストを29分32秒まで伸ばしてきましたが、箱根予選では163位に留まり、箱根では2年連続の9区を任されますが2年連続の17位になっています。

 

 

横内 悠・・・高校ベストは14分57秒、5000mのベストは3年時にマークした14分44秒、1万mのベストが2年時の30分24秒、ハーフベストは2年時の66分20秒となっています。この学年4番手で1万mが30分24秒というのが拓殖らしさを感じますねえ。3年の出雲で初のエントリーを果たしています。4年の全日本予選に出場し、2組33位、箱根予選にも出場していますがチーム最下位の292位に終わってしまい、箱根にはエントリーされることもありませんでした。ハーフ66分20秒という持ちタイムを見てもちょっと厳しかったのかなあ…

 

 

平尾 希・・・高校ベストは15分台、3年時に5000mで14分45秒、ハーフで64分30秒と好タイムをマークすると、3年の箱根にエントリーを果たします。4年時には1万mで30分25秒までベストを縮めてきましたが、4年の箱根予選、箱根ともにエントリーされながら出場することは出来ませんでした。ハーフで好走した時には4年時に出番もあるのかなあと思ったのですが、残念ながら一歩届きませんでした。

 

 

白石 海斗・・・高校ベストは14分42秒、大学4年間でベストは更新出来ていません。2年時に1万mで30分26秒の大学ベストをマークしています。全日本予選に3,4年時エントリーされながら走ることは出来ていません。それでも、3年の学生ハーフで65分5秒をマークすると、4年の箱根予選に出場し、チーム7番手の141位で走ると箱根にも8区で出場し区間14位で走っています。

 

 

上野 雄都・・・高校ベストは15分台、大学ベストも3年時にマークした15分8秒となっています。1万mのベストは大学2年時の30分52秒、ハーフベストは3年の学生ハーフで66分19秒で走っています。確か1万mかハーフで持ちタイムトップ10に入っていた時期があったのですが・・・3大駅伝・予選会のいずれもエントリーを果たすことは出来ませんでした。

 

 

横瀬 健吾・・・高校ベストは15分台で、大学ベストも3年時にマークした15分18秒となっています。それだけに、3年の出雲にエントリーされてきた時はびっくりしました。3年の箱根にもエントリーを果たし、ハーフで65分36秒をマークしています。4年時、箱根予選に出場しチーム8番手の152位で走っています。その後、1万mで30分55秒とベストを縮めてはきましたが、最後の箱根でもエントリーされながら走ることは叶いませんでした。

 

 

中原 拓海・・・高校ベストは14分58秒、この高校ベストは4年間で更新出来ていません。拓殖はトラックの記録会にはあまり出場してきませんし、特に5000mは極めて少ないですからね・・・更新する機会自体がほとんどない気がします。1万mは4年時にマークした31分1秒がベストとなっています。それでも、箱根予選に出場を果たし、チーム10番手の194位、ハーフ換算で65分57秒で走っています。ただ、箱根には最後までエントリーされることはありませんでした。

 

 

関原 悠・・・高校ベストは14分53秒、大学4年間でベストは更新出来ていません。1万mも1度も走っていないようです・・・5000mはともかく、1万mはもう少し大学としてもタイムの出る記録会にも出場していかないと、全日本予選に出場さえ果たせなくなってしまうんですよねー。1万mの平均持ちタイム(上位8人)が上位20位の大学しか出場出来ませんし・・・ハーフのベストも3年時にマークした66分37秒ですが、3年の出雲にエントリーをはたしています。失礼ながら、関原、横瀬、横内が揃って出雲にエントリーされたのはびっくりしました。。。ただ、関原にとっては3年の出雲が唯一のエントリーで3大駅伝・予選会に出場することは出来ませんでした。

 

 

チームとしての4年間を見てみると、1年の箱根予選は10位でまさかの予選落ちを喫してしまいはしましたが、2年時には箱絵予選を9位通過ながら箱根でも同じ順位となる9位でシード権を獲得したのにはびっくりしました。ただ、3,4年時は往路でシード権を狙える位置で走りながら、復路で失速してしまい2年連続で16位になっているのは残念ですね。また、力を入れていない全日本予選は先述の通り、そもそも出場出来るかもギリギリのところになってきています。貴重な経験の場ですし、連続出場を果たして欲しいところですが・・・

 

来年度は赤崎、松下と14分30秒切りが2人入るという拓殖にしては良いスカウトとなっており、1年生トリオ(デレセ、馬場、戸部)もさらに力をつけていくことでしょう。2,3年生にもベストを伸ばしてきている選手が多く、金森ら箱根出場者4人が抜ける穴も埋めていけそうな気もするんですよねー。来年度は現1年生が中心となっていきそうですが、もちろん上級生も負けずに奮起して欲しいですし、またシード権を狙えるチームを作り上げていって欲しいです。

 

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