2015年度 実業団ハーフ & 千葉クロカン 結果雑感
本日、全実ハーフ、千葉クロカンが行われました。全日ハーフ、千葉クロカンの結果は既に公式に発表されています。実業団ハーフは世界ハーフのメンバー選考、千葉クロカンは世界大学クロカンの選考も兼ねています。要項を見る限り、千葉クロカンにおいて上位5、6人(3年生以下)が選ばれるようです。それぞれ上位8人(全実ハーフは日本人上位8人)を見ていきます。
~実業団ハーフ~
日本人トップは富士通の中村、ただ一人外国人の集団についていき、1時間1分53秒で6位、7位とは39秒差をつけました。15kmまでは先頭集団で粘っていましたが、そこからのペースアップについていけずに一気に遅れてしまいました。15km以降はキロ3分を超えてしまっていましたが、それでも1時間1分台で走るのは見事です。前回に続いての世界ハーフ出場も濃厚かなあ?2位はトヨタの大石、集団で競技場に入り、最後のトラック勝負となりましたが、見事に制しました。実業団での安定感はピカイチですね。3位には旭化成の市田孝が同タイムで入ってきました。宏も62分36秒で8位となっていますね。社会人1年目は故障などもあってちょっと苦しい状況が続いていましたが、最後にしっかりと走れたのは良かったです~村山兄弟に負けず、市田兄弟も活躍して欲しいです。
4位にHONDAの馬場が62分33秒で入りました。馬場も安定して活躍していますね~主将も任されるほどですし・・・来年度は山中、木村らが加わるなど、近年は力のある選手がどんどん加入してきているだけに、争いも熾烈になりますが、まだまだ負けずに活躍して欲しいものです。5位にトヨタの早川、62分34秒となっています。まさに秒差の争いですね。早川も日本選手権で入賞するなど実業団になってからますます強くなってきていますし、ニューイヤー駅伝2連覇中のトヨタは駅伝以外も強いですね。。。
6位に安川電機の中本が62分35秒で入ってきました。オリンピック、世界陸上と連続入賞を果たすなどマラソンで最も強い日本人選手という地位を確立していましたが、ここ最近はちょっと奮わないだけに、今回元気な姿を見せてくれて良かったです。7位には八千代工業の猪浦が同タイムで走っています。大学時代は3大駅伝に1度も出場出来ませんでしたが、社会人1年目の今年度は八王子LDでも好走していましたし、勝負レースでも結果を残しているのは嬉しいです。
~千葉クロカン~
ラスト勝負を制して優勝したのは駒澤の西山、37分48秒でした。中谷や工藤、大塚らに比べるとちょっと最近は目立っていませんでしたが、この優勝をきっかけに飛躍を遂げてくれればと思います。2位に山梨学院の上田が5秒差で入りました。ほとんど出場することがなかった1年目と違い、2年目は充実した1年を送っていますね。既に主要区間を任されるほどになっていますが、来年度はエースとして活躍して欲しいですね。3位に13秒差で国士舘の住吉、このルーキー、本当に勢いが止まりませんね。。。丸亀ハーフでも62分53秒で走っていますし、塩尻、湊谷が抜けている学年かと思っていましたが、その塩尻をも上回っており、今後が非常に楽しみです。来年度はエースとして活躍していることでしょう。
4位に25秒差で上武の井上、今年度は1500mで大活躍でしたが、クロカンでも強さを見せてくれました。ただ、長い距離では苦戦していただけに、来年度はどちらの距離を中心にしていくのかも気になりますね。上武の箱根連続出場を目指すなら当然長い距離で頑張ってほしいですが、井上にあっているのはきっと短い距離でしょうし・・・5位に28秒差で順天堂の塩尻、ここまでは世界大学クロカンに出場決定で良いはず!塩尻もルーキーとは思えない安定感を見せていますね。失敗レースというものが無いですし、ここぞという場面で結果を残してくれるのは心強いですね。特に3大駅伝・予選会では最も頼りになる存在となりそう。
6位に34秒差で帝京の竹下、上位6人のうち半分をルーキーが占めることとなりました。この竹下が選ばれるかどうかが微妙なところですね。。。そもそも、選考基準が5 or 6人て何故なんだろう・・・?帝京のルーキーといえば畔上が全日本、箱根と主要区間を任されるなど既に欠かせない選手として君臨していますが、竹下も切磋琢磨して中心選手となっていって欲しいです。
7位に38秒差で東海の冨田、4年生で唯一トップ10に入ってきました。3大駅伝は4度エントリーされながら一度も走ることは出来ませんでしたが、短い距離では結果を残してきましたし、最後にクロカンでも好走を見せ、有終の美を飾ってくれました。8位に45秒差で駒澤の浅石、まだ結果を残せているのは5000mまでですが、このクロカンでの好走、そして12kmという距離を考えても来年度、主将として活躍も期待出来る結果だったのではないでしょうか?中谷、西山、大塚らが揃う学年の中で、存在感を見せて欲しいです。