早稲田大学 ~2015年度戦力分析~ 3冠以来の栄冠に向けて勝負の年

本日戦力分析をしていくのは、早稲田大学です。大迫世代が1年時、3冠を達成した早稲田ですが、その後は優勝争いに絡むことが出来ず、ここ2年は3位以内にも入れない状況が続いています。山本、田口といった力のある選手は卒業したものの、4年時に箱根に出場したのはこの2人だけと、優勝候補と言われる他の大学と比べると戦力ダウンは少なめです。今年度は3,4年生に主力が揃うだけに、何とか3大駅伝制覇を狙って行きたいところです。そんな早稲田大学の選手一覧はこのようになっております。それでは、各学年ごとに戦力分析をしていきます。

 

 

 

 

4年生・・・元々はスカウトがそれほど良かったとは言えない世代だったのですが、何人もの選手が大きく成長を遂げました。エースは、2年時に箱根2区区間賞の髙田でしょう。ハーフ62分2秒はチームトップ、3年時の箱根でも区間6位で走っています。2年時の箱根の実績に比べると他の3大駅伝の結果はちょっと物足りないため、今年度は3大駅伝全てで活躍して欲しいですね。続くのは柳でしょう。1万mで28分48秒はチームトップ、1,2年時はトラックの実績に比べて3大駅伝では結果が出ずに苦しい思いをしていましたが、2年の箱根で7区5位で走ると、3年時は全日本1区8位、箱根で9区4位と続けて結果を残し、もう駅伝でも主力として計算出来そうです。

 

 

さらに、箱根6区で2年連続58分台で走っている三浦はハーフでは62分台を2度出しており、貴重な戦力ですが、トラックでは1万mの持ちタイムが29分42秒などちょっと物足りず・・・箱根以外の3大駅伝が未経験というのも寂しいですね。箱根以外でも活躍して欲しいです。中村信は1万m28分台、ハーフ62分30秒のタイムを持ち、箱根でも1区11位、トップと42秒差に留めました。主要区間を任されるまでに成長を遂げました。箱根ではこの4人が鍵となる区間を任されそうかなあ?

 

 

3年生・・・なかなかこの2年間順風満々だった選手はいませんが、力のある選手が揃っています。スポーツ推薦組では5000m13分45秒とチームトップタイムを持つ平がいます。1年時は箱根4区2位と好走したものの、故障に苦しんだ2年時は再度任された4区で9位と悔しい走りに・・・怪我さえ無ければその走力は疑いようが無いですし、無事に1年間過ごして欲しいです。付属校からでは、武田が1年時に活躍を見せました。5000m13分台、1万m29分1桁、ハーフ63分12秒といずれも好タイムを持ち、1年にして箱根は3区5位で走っています。しかし、その後は半年走れずに厳しい日々を過ごすことに・・・平、武田とともにこの学年を引張る存在の二人が故障したのは痛かったですね。それでも、箱根では7区5位でまとめています。

 

 

そんな二人が苦しむ中、一般組の二人が大きく台頭してきました。井戸は1万mで28分58秒、ハーフで62分33秒と好タイムをマークしており、この学年でトップです。3大駅伝でも全日本は2度とも区間3位、箱根も2年連続区間1桁と安定した結果を残しており、計算出来る選手です。佐藤はハーフもハーフ62分台と好タイムをマークしており、全日本にも出場しましたが7区12位とほろ苦い3大駅伝デビューとなり、箱根も出場出来ませんでした。その悔しさを今年度は晴らす走りをしてくれれば・・・

 

 

2年生・・・最初に台頭してきたのは光延、トラックで好タイムを連発し、日本インカレ5000mで入賞しました。しかし、全日本で5区11位と苦戦すると、長い距離に手こずり箱根も出場出来ませんでした。ただ、学生ハーフで63分台をマークし、その不安も解消されてきたようで・・・頼もしい存在となってくれれば!光延とは反対にトラックシーズンは奮わずとも、長い距離で結果を残したのが安井、箱根で8区7位とこの学年で唯一の箱根出場、更に学生ハーフでは62分台をたたき出しました。元々1500mのスピードもある選手、3大駅伝でフル活躍して欲しいです。

 

 

続くのは藤原となるのでしょうが・・・1万mこそ29分24秒までタイムを伸ばしていますが、ハーフは65分台に留まり、他の二人に比べると安定感で劣る部分がありますね。元々高校時代は安定感が魅力の選手でしたし、二人に負けずに活躍してくれればと思います。藤原と同じくハーフで65分4秒をマークしている石田がこの学年4番手ですかねー。1万mはまだ30分49秒ですが、メンバー争いに絡んできてくれれば・・・

 

 

1年生・・・高校時代それぞれ実績のある選手が揃っています。持ちタイム世代トップとなる14分8秒を持つ清水は都道府県対抗5区2位、群馬県駅伝1区でも区間新記録をマークしています。さらに、14分10秒台に小澤、永山、車田の3人が揃います。ロードでの実績が豊富な車田に、トラックでの実績豊富な小澤に、早速5000mで14分10秒とベストを更新した永山と楽しみな選手が揃います。駅伝シーズンに何人戦力となってくれるでしょうか?

 

 

関東インカレは、柳、髙田といったエース格に光延といったトラックの得意な選手にまずはポイントを期待したいですねー。そして、早稲田の強みであるハーフでは複数人の入賞も期待されます。トラックシーズンから存在感を見せていって欲しいです。さらに、ここ数年経験していない全日本予選があるんですよね~。戦力はダントツで予選突破してもおかしくないですし、不安要素は経験不足だけでしょう。ちょっと予想してみるだけでも、4年生で髙田、柳、中村信、3年で平、武田、井戸、2年生で光延、安田とこれで8人揃ってしまいますからね・・・むしろ、トップ通過で無かったら意外な気も。。。

 

 

3,4年生に力のある選手が揃い、1,2年生も最低2人は戦力となりそうな選手がおり、新戦力が台頭してこなかったとしても10人揃いそうな程揃っています。トラックシーズンでの活躍具合によっては、駅伝シーズンでは青学の対抗となる存在となってもおかしくはないですよねー。3冠達成後も◯強と呼ばれる存在ではあり続けましたが、その中では下の方というのが正直な評価でした。今年度は戦力が充実していますし、大いに期待したいです!

 

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