初心者向け特集 ~駅伝の魅力について その1~

このブログは基本的に駅伝が大好きな人向けに書いているのですが・・・あまり駅伝に詳しくない友人から、初心者向けの記事もあればいいのにーという要望をもらいました。実際に何人からかそんな話を頂き、HPにて初心者向けのサイトも作成しようかなあと長期プランではあるのですが、たまにはブログでも初心に返って、一人でも駅伝ファンを増やすべく、大学駅伝の現状や魅力などを語ってみたいと思います。今回は駅伝の魅力について・・・

 

駅伝ファンであると言うと、「何故選手が走っているだけなのに面白いの?」と聞かれることがちらほらあります。マラソンなどは1人で最初から最後まで走る個人種目ですが、駅伝は個人種目でありながら、チームとして戦うところに様々な魅力があります。まず、駅伝の中でも、私は大学駅伝が一番好きですし、そういうファンの人は多いと思います。各大学のOBがたくさんいるというのもあるかと思いますが、私は駒澤ファンですが、駒澤大学には縁もゆかりも一切ありません・・・そもそも、大学生になる前から駒澤ファンなので当たり前と言えば当たり前なのですが・・・

 

実業団の駅伝の方がもちろんレベルは高いのですが、大学駅伝が大きく違うのは期限があるところですね。4年間経てばチームは完全に入れ替わってしまいます。限られた時間の中で、どれだけチーム力を高めていくことが出来るか、未来を見据えたチーム作りをしていくことが出来るのかというのは、例えば他の人気スポーツである高校野球などにも当てはまるかと思います。毎年選手が入れ替わるだけに、ある程度強豪校という地位を維持することは出来ても、ずっと王者でいつづけるというのは非常に困難であるのも魅力かも・・・

 

戦略性が高いのも駅伝の魅力の一つです。最も人気のある箱根駅伝では2区は華の2区と呼ばれ、距離が長く、後半に上りのある屈指の難コースで大学の中でも力のある選手が任せられますし、5区は箱根の山を一気に駆け上る山上りがあり、走力だけではなく、上りに強い走り方、粘り強さのある選手も求められます。一方、6区は5区とは逆に一気に山を下りおり、今度は下りに強い走りが出来る選手が求められます。速い選手が揃えば勝つわけではなく、各区間ごとに合った選手を適切に配置する必要があります。こういったオーダーを予想するのも楽しみの一つですね。大学駅伝は箱根だけではなく3大駅伝と呼ばれ、他に体育の日に行われる出雲駅伝、文化の日前後に行われる全日本駅伝があります。いずれも箱根よりは距離が短いですが、各区間の距離にはバリエーションがあり、適材適所が求められます。

 

マラソンと違う駅伝の魅力は逆転が十分に起こりうるということですね。マラソンの場合、1人で42.195kmを走り切るため、前半遅れていたのに後半一気に大逆転するというケースは稀です。実際に数えたことはありませんが、最初から最後まで先頭集団にいた選手が少なく見積もっても9割以上は優勝しているでしょう。いわば、我慢レースということになります。一方の駅伝は、どんどん選手が入れ替わるため、逆転が当然のように起こります。むしろ、1区から最後までずっとトップを走り切る方が稀です。応援しているチームが序盤で出遅れたからといっても、すぐに諦める必要はなく、最終区で逆転するケースもあり、最後まで目が離せません。

 

各選手の走力が数値化されることも、私としては分かりやすくて魅力的です。サッカーであれば得点、野球であれば打点・打率・ホームラン数などがその選手の力として評価されますが、あくまでも相手がいてのことですので、客観的な数値とは言えません。一方、陸上の場合には誰であっても走る距離は1万m,もちろん気象条件によってタイムは大きく左右されますが、一般的には選手の自己ベストというのは客観的であり、駅伝においてもある程度信頼に足る数値となります。しかし、いくら自己ベストが良い選手が揃っていても、実際に駅伝という大舞台で力を発揮出来るとは限らず、こんなに自己ベストがいい選手なのに、順位が悪かった。。。逆に自己ベストは大したこと無いけど、好走している選手もおり、持ちタイム通りにいかないのも面白さですねえ。

 

駅伝というと箱根駅伝くらいは見るかなあという人はちらほらいると思いますが、各選手が今までの記録会や大会、駅伝でどんな走りをしてきたのか、チームとしての成績はどのように推移してきて今大会を迎えているのかというような周辺の情報を把握しておくと、より箱根駅伝も楽しめると思います。実際、大学生にして世界選手権やオリンピックなど世界最高峰の舞台に立っている選手もいますし、年々レベルも上がってきていますからね。是非とも、箱根駅伝だけではなく、3大駅伝、トラックレース、マラソンなど様々な大会も楽しんで見てほしいと思います。

 

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