2014全日本予選結果雑感 ~4位:上武大学~

続いては、昨年度はシード落ち後の全日本予選で17位と大惨敗だったにも関わらず、わずか1年で4位と大躍進を遂げた上武大学について・・・全日本予選結果はこのようになっております。しつこいですが、まさか上武大学が予選を突破するとは思いませんでした。。。確かに、今年度は自己ベストを更新する選手が多く、ルーキーも結果を出すなど勢いはありましたが、昨年度が17位、箱根予選も箱根も散々な結果でしたからねえ・・・エントリーを見ても、1,2組でボーダーから大きく離されると思ったのですが、とんでもなかったですよねー。組分けも含めて見事に予想を裏切られる結果となりました。では1組から見ていきます。

 

 

1組では、今シーズン1万mでベストを伸ばしている三好が1組4位の好走、田林も9位と揃って二桁の好走、最高のスタートを切りました。三好は箱根6区17位という実績もありますし、勢いもあったので上位もあり得るかもと予想出来ましたが、高校時代1万m29分台の実績があるものの、大学に入ってからは目立った結果がほとんど残せていない田林が9位で走ったのには驚きました。ベストに3秒と迫る走りがこの全日本予選で出せるのであれば、まだまだタイムも伸ばせることでしょう。強力な4年生の陰に隠れてなかなか陽の目を浴びることのなかった3年生コンビが揃って結果を出したのは今年度はもちろん、来年度にも希望が持てますねー。

 

 

2組では、またしても3年生の山岸が2位というびっくりな走りを見せました!大ブレイクしたOB1年の山岸のようになってくれればという話を以前書きましたが、本当になってしまうかも(笑)やはり先日1万mで自己ベストを出しており、さらに今回もそのベストに4秒及ばないだけのセカンドベストです。1組の2人も含め、この3年生トリオ全員が全日本予選という記録が出にくい勝負レースにおいてセカンドベストを出しているのが凄いです!!もう一方の期待のルーキーである井上は、16位とまずまずかな?個人的にはまだまだやれる選手だと思っていますし、ゆくゆくはエースとなって欲しいです。2組終了時では、1組で4位-9位、2組で2位-16位と総合でも2位につけています・・・ちなみに、前回の全日本予選は1組で29位-38位、2組で32位-39位ですよ!?さらに、現3年生は1人も走っていません。それが今年度は3人走って3人共好走するとは・・・一体1年でどれほど変わったのか・・・こういった急成長も大学長距離の見どころの一つですね♪

 

 

3組には、佐藤、倉田とダブルエースをつぎ込んできました。最終組が最も強い選手にすべきなのでは?という声もありますが、要項には「原則として記録最下位2名を1組から、最上位2名を4組となるように組分けを要望したい」と要望があるだけで最終組から早い順にしなければいけない義務はありません。4組で勝負出来るエースを3組に配置すると、稼ぐには自分たちで集団を引っ張ることになり、不利なのでは?と思っていましたが、倉田が組トップの見事な走り、佐藤も6位で走り、この時点でトップに立ちます。結果としては作戦が見事にハマったということでしょうか?3組と最終組を入れ替えたとしても、通過はしていたと思いますが・・・倉田は年々安定感も増してきていて、上武で最も強い選手ではないでしょうか?全日本では1区3位と好走した経験もありますし、さらなる活躍が楽しみです。佐藤は年々安定感が無くなってきて(?)不安なところもあるのですが、箱根に続いて全日本予選もきっちりと走ってくれたのは大きいですね。ダブルエースとして、駅伝でも暴れて欲しいところです。

 

 

4組には、3組にダブルエースをつぎ込んだしわ寄せがモロにきました。松元は24位、期待のルーキー坂本にいたっては33位と最終組の洗礼を浴びましたが、3組までの貯金が物を言い、4位での通過となりました。松元は箱根予選チーム3位、箱根も5区を任されるくらいですし、チームを引っ張っていって欲しいです。坂本が8人の中では一番残念だったかなあ・・・ルーキーとはいえ、29分46秒というタイムを持っていますし、最終組を任せられるくらいなのですから、さすがに30位以下というのは・・・井上とともに期待されるルーキーではありますが、夏合宿を経てどれだけ成長出来るかですね。

 

 

 

全日本予選における上武は本当に良くわからないですね・・・無理だと思ったら予選を通過し、もっといけると思ったら惨敗し・・・2年生が1人も走らなかったのが気がかりではありますが、3年生が3人、1年生が2人と4年生に頼らないチームへとなってきたのは収穫でしょう。全日本のオーダー予想としては、やはり前半から行くしか無いと思うので、倉田1区、佐藤2区とかかなあ?前回の箱根も1区からつぎ込んできましたしね。。。4区と8区は過去の実績から言えば大西、松元といったところかなあ!?しかし、かなり不安な気が・・・繫ぎ区間は今回走った3年生トリオ&ルーキーコンビが任せられそうですねー。夏以降の成長次第では主要区間への抜擢もありそうです。戦力を見る限り、シード権は厳しすぎると思うのですが、2年前の全日本も同じように無理と言われながらもシード獲得していますからね。その再現を期待したいものです!!

 

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