2014全日本予選結果雑感 ~5位:大東文化大学~

続いては、前回の全日本でわずか11秒差でシード権を逃した大東文化大学について・・・全日本予選結果はこのようになっております。惜しくも全日本シードを逃したことで、何が何でもその借りを返したいであろう大東文化大学ですが、不安要素もちらほらあったんですよねー。前回は通過が有力視されながら、最終組の市田兄弟での逆転で何とか6位と出場権を確保していること、ダブルエースの1人である市田宏の調子が今シーズンイマイチなこと、市田兄弟、植木、池田、大隅、平塚の6人まではある程度計算できるとしても、残り二人がどれだけ走れるのか?といった点でした。それでは1組から見ていきます。

 

 

1組では、前回2組18位、箱根予選でもチーム6位で走っている平塚が3位の好走で自己ベストを19秒も更新する見事な走りを見せました。ただ、1組ならば一桁では走れるのでは?くらいの期待はありましたので、3位は見事ですが、それほど驚きはありませんでした。しかし、もう一人の原にはびっくりしましたねー。1万mは未経験、大東大期待のルーキーではありますが、持ちタイムは5000mで14分24秒の選手、ここである程度沈んでもしょうがないと思っていましたが、29分58秒で7位の素晴らしい走りを見せました!!1組終わっての総合順位はトップ、これ以上ない最高のスタートを切りました。また、そもそも出場した1年生が少なかったこともありますが、このタイムは4組合わせてみても、ルーキーで川端に次ぐ2番目のタイムですからねー。他の大学も期待のルーキーを1組に持ってきたりしていますが、神奈川大の大川、順大の栃木といった高校時代の実績では原を上回る選手は20位前後がやっとですし、中央の竹内、日大の新関などは31分オーバーで撃沈し、結果としてチームも予選落ちですからね。。。原の走りの価値が際立ちますね!!駅伝シーズンでも俄然楽しみになってきました。

 

 

2組では、当日変更で入った植木が11位はまずまずですが、前回は2組4位であることや他の実績を考えても、もう少し走れても良かった気がします。前回の全日本8区を走り、わずかに青学に届かずにシード落ちの悔しさを味わった張本人だけに、全日本にかける思いも強いでしょうから、本戦での走りに期待したいですね!原とともに不安要素だった森橋は28位とやはり厳しい走りになってしまいました。1万mは30分24秒、5000mも14分48秒の選手ですし、走りが云々というよりは単純に力不足かなあ?という印象ですね。29分台が4人いる2年生から1人も出場出来なかったしわ寄せがここにきたかなあという印象ですが、20位台で走ってはいますし、1組でトップだったこともあり、致命傷とはならずに済みました。

 

 

3組もチームでは信頼度の高い池田、大隅だったとはいえ、他大の3組の選手と比較すると実は最も苦しい組なのでは?と心配していたのですが、池田が14位、大隅が15位としっかりとまとめてくれました。池田は箱根で2年連続4区を10位前後で走っていますし、箱根予選会の実績を見てもまだ大丈夫かなと思っていたのですが、大隅は箱根予選で137位、箱根でも9区17位と苦戦していただけにより不安が大きかったのですが、堅実に走ってくれました。来年度はエースとなってもらいたい選手だけに、市田世代がいるうちにどんどん伸びていって欲しいです。

 

 

4組は4年連続で市田兄弟が務めました。過去に同一ペアが4年連続で走ったことがあるかは分からないくらい珍しいことでは?少なくともこの10年はそんなことは無いですねー。しかも4組を4年連続というのがすごいですよね。1年からエースとして期待されていたということになります。実際、2年目からはもうエースとしてチームを引っ張る存在となっています。市田孝はキトニーが作るハイペースに付いていき、遅れてからもペースダウンを最小限に抑えて上手く走り、4位とさすがエースという走りを見せました。一方の市田宏は序盤のハイペースが祟ったのか、まさかの31位に沈んでしまいました。これはちょっと3大駅伝に向けて心配な結果ですね。。。昨年度のような勢いがちょっと無い気が・・・秋にはきっちりと立てなおしてくれると思いますが・・・

 

 

結果として市田宏が31位でも5位通過を果たせたというのがチームとしては大きかったのではないでしょうか?市田兄弟に頼らないチーム作りというのは今年度、そして来年度以降に向けても大事になってくるわけですしね!全日本予選を突破した7大学のうち、唯一箱根予選が無いのがこの大東大だけとなりました。他の箱根シード校である日大、帝京、拓殖はいずれも予選落ちでしたからね。。。箱根予選+全日本でシードを獲得するのは間が例年2週間しか無いことから難しいですし、大東大には是非とも期待したいところです。。。市田兄弟はまた1,2区に使うのが妥当ですかねえ?前回は2位を終わって3位と好位置につけ、レース展開を有利に進めましたし・・・3区あたりに期待のルーキー原を使うのも面白そうですね♪8区は2年連続で植木に任せるとすると、4区が難しいですね。。。池田か大隅ということになりそうですが、ちょっと力不足のような気も・・・個人的には平塚なんかも面白そうなんですけどねー♪市田兄弟を1,2区に注ぎ込むのであれば、4区が一つポイントとなる区間となりそうです。

 

 

他に繫ぎ区間の候補としてはやはり2年生にも期待したいんですよねー。前回5区を走っている北村はもちろん、下尾、石橋、中野と29分50秒台カルテット?からどんどん戦力となる選手が出て来て欲しいところです。3年生が大隅以外なかなか出て来ていないところからも、余計に期待したくなりますねー!昨年度と現時点とを比較すれば戦力ダウンしているように思えますし、シードも厳しそうではありますが、前回の全日本7位というのは正直予想外の好成績でしたので、また今回も予想をいい意味で裏切るような快走を期待したいです!!

 

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