第56回(2024年)全日本予選 エントリー発表&感想 その2

全日本予選のエントリーが昨日発表されました。エントリー(PDF)はこのようになっています。今日はエントリータイムが11~20位だった10校について、エントリーを見ての感想を簡単に述べていきます。

駿河台大学

留学生のレマイヤン、ゴッドフリーは揃ってのエントリー。東泉、古橋、藤井と前回3,4組を担った選手たちも順当にエントリーされています。前回の予選は惨敗でしたが、その後東泉の覚醒やレマイヤンのハイレベルな安定感などチーム力は大幅に上がっています。ルーキーも1万でタイムを伸ばしている小島、稲葉と大学に入って結果を残している選手が入っています。エントリーも比較的順当、中間層もレベルアップしていますし、ボーダー争いに加わってきてもおかしくないですね。

山梨学院大学

こちらも留学生はムトゥク、キピエゴと2人ともエントリー。トラックでの実績ではまだムトゥクが上かな。主力の村上、和田らはいますが3年連続全日本予選出場の高田、砂川が揃っていないんですよね。これは経験値という点でも痛いところ。その一方で2年の土生、平井に1年の阿部、松岡と新戦力が多くメンバー入りを果たし、下級生の台頭が目立ちます。前回の全日本予選やその後の箱根予選・箱根での苦戦ぶりを考えても下位から抜け出すのは難しそう。

麗澤大学

工藤、鈴木康といった日本人エース格に牛ノ濱、小林らが続き、4年生の戦力が充実しています。留学生はシュンゲヤ、ブライアンと13分20秒台のベストを持つ2人が揃ってエントリー。どちらも実力者です。13人中10人が上級生となっていますね。ただ、1万で29分30秒切りの日本人選手が3人しかいない状況を考えてもボーダー争いに加わるのは難しそうで、前回と同じ11位でも大健闘という印象。

専修大学

留学生はルーキーのマイナのみエントリー、キサイサは外れています。全日本予選を2度経験している手塚や前回1組を走って佐藤陸が外れていますね。新井、福田、藁科、上山と1万で28分台~29分1桁の主力は揃ってメンバー入り、期待のルーキーからは佐藤恵、中西、高橋と3人が入ってきました。3年生以下の戦力が充実しているとはいえ、4年生が1人もエントリーされていないのはちょっと寂しいですね。前回の箱根予選を見てもボーダー争いに加わってくるのは難しそう。

東京農業大学

1万mの日本人学生記録保持者、日本選手権で3位に入った大エースの前田が外れてしまいました。前回は前田の大爆走で全日本出場を勝ち取りましたが、このエントリー漏れは全大学・全選手の中で最も痛いです。他にも箱根予選に3年連続出場の高山、前回全日本予選を走った実井もいないです。原田、深堀らチームの主力はいますが、卒業生の穴が大きい状況で前田を欠いたことを考えると通過は非常に困難です。

国士館大学

前回最終組でチームを全日本予選出場に導いたカマウ、中島の2人に日本人エースの生駒、西田らは順当にエントリー。後半の組に向けては悩みは少なそう。その一方で全日本を走った岩下、小林、横田らが揃って外れてしまいました。全日本予選を走った富岡もいません。この影響は特に前半の組に大きな影響を与えそう。1年の今堀、郡司、坂上らが早速メンバーに入ってきたのは収穫ですし、学年のバランスも良くなってきました。ボーダー争いに加わってきてもおかしくないですが、どちらかと言えばやや苦しそうかな。

神奈川大学

5千で13分台のベストを持つ酒井、前回1組を走った飯塚らが外れています。エースの宮本、持ちタイムトップの中西らは順当にエントリー、2年生の台頭も著しく新妻、滝本、三原、近藤、花井、大岩と半分を占めています。ルーキーも野間が早速メンバー入りを勝ち取りました。前回チームの中心だった卒業生の穴が非常に大きく、ここまでの走りを見てもその穴はなかなか埋められていないことを考えると、前回の9位と順位も遠い目標のように思えます。

立教大学

馬場、國安らはエントリーされましたが、前回3組を走った山本が外れたのはチームにとって痛いですね。前回1組を走った吉屋、箱根予選を3年連続で走っている後藤も外れています。上級生のチームではありますが、2年の高田、木島に1年の山下、鈴木と下級生が4人入ってきたのも収穫です。山下は5千、鈴木は1万で早速タイムを伸ばしているのも楽しみ。前回はあと一歩初出場に届きませんでしたが、今回もまさにボーダーを争う1校となりそう。

亜細亜大学

エースのモゲニは順調に成長を遂げてメンバー入りを果たしていますが、チームを牽引する日本人エースの片川が外れてしまいました。最終組はこの2人に任せれば安心だっただけに、あまりにも痛いエントリー漏れ。27分台のベストを持つモゲニの次が29分50秒の杉谷となっていて、29分台も2人しかいない状況を考えると…現状は下位争いとなってしまいそう。前回の17位でも上出来と思えてしまいます。

流通経済大学

28分台のベストを持つムテチ、長谷川、森川のトリプルエースがチームを牽引、最後の1枠を勝ち取り全日本予選出場を果たしました。私のブログでも流経大を扱うのは初めてかも…エース力は流経大の大きな武器ですね。他大のエースとどれだけ勝負できるか。他にも29分台のベストを持つ選手は芳口、高橋、小島ら揃っていますし、エントリータイムは20校中最下位ではありますが、そこよりはもう少し上位を狙えそう。

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