第56回(2024年)全日本予選 エントリー発表&感想 その1
全日本予選のエントリーが本日発表されました。エントリー(PDF)はこのようになっています。今日はエントリータイムが1~10位だった10校について、エントリーを見ての感想を簡単に述べていきます。
花岡、兵頭のダブルエースは順当にエントリーを果たしていますが…前回2組を走った水野龍、南坂が揃って外れてしまったのは気になるところ。また、3大駅伝・予選会の経験豊富な越、持ちタイムがチームトップクラスの野島健らもいません。その分、3大駅伝・予選会にエントリー経験のない3年生、本村、草刈、上奥らがエントリーされているのも特徴。ベストな布陣ではないですが後半の組を任せられる選手は揃っていますし、持ちタイムもトップということを考えるとさすがに通過に向けて心配はいらないかな。
2年前に最終組を走った松山、緒方の2人が揃って外れてしまいました。箱根で快走を見せた吉田もいませんね。実力のある上級生が複数いないのはチームにとって大きな戦力ダウンではありますが…復活を遂げた石田に箱根2区で快走した梅崎ら頼りになる4年生を中心に戦力は充実。そして期待のルーキーが松井、宮崎、内堀、迎と4人エントリーされているのも大きな特徴。監督もルーキーを複数人起用予定ということで、やや未知数な部分はあるものの最も通過有力な大学かな。
エースの浅井が外れてしまいましたが、あまり姿を見せていなかったですし仕方ないかなあ。その一方で4年の海老澤、3年の村尾、2年の吉岡、1年の玉目と各学年の中心選手は順当にエントリー。期待のルーキーは玉目以外にも池間、川原、谷本が入っておりこれでも永原が外れているという恐ろしさ。他にも4年の服部、油谷ら出雲・全日本を経験しているメンバーが外れています。力のある選手は十分すぎるほど揃っているのですが、経験不足というのは気になりますよね。通過は有力でしょうが一抹の不安もあります。
タイム上位陣の中ではかなりベストに近いエントリーとなっています。山中、小林、柴戸、福島、福田ら持ちタイム上位陣が順当にメンバー入り、島田、尾崎ら箱根メンバーも揃っていますからね。さらに高校時代の実績はチームNo.1と言ってよい2年の楠岡もようやく台頭してきましたし、駅伝での実績十分なルーキーの松井もメンバー入り。特定のエース格に頼るチームではなく選手層も厚くなっていますし、かなり通過有力な大学の1校と言えそう。
13人エントリー可能ですが、唯一12人のエントリーとなりました。たまに上限をエントリーしない大学がありますよね。石塚、山口智、工藤、伊藤らエース級、持ちタイム上位陣は揃ってエントリー、3大駅伝経験者では長屋が外れてしまったくらいかな。期待のルーキーからは山口峻に加えて吉倉も入ってきました。関東インカレを見ているとまだ主力の足並みが揃っていないように見えるのが気になるところですし、選手層は厚くないので多少苦戦するかもしれませんが…それでも予選落ちという可能性は低そう。
エースの吉田、前回3組で好走した稲見、実力者の近田らはいますが、工藤、前原ら前回走った2人が外れてしまうことに。さらに箱根で好走した黒岩もいないですね。結果として5~8番手くらいの選手層が薄くなってしまった印象。その一方でルーキーは日数谷、山中、長部と3人が入ってきたのもやや意外だったかな。前回は4組で吉田にアクシデントがなければ通過できていたはずですが、今回もボーダーを争う大学の1校という位置づけかな。
比較的順当なエントリーと言えそう。大エースのキップケメイ、安藤、大仲と前回3組を担った2人もいますし、持ちタイム上位陣が揃っています。そんな中では全日本予選も箱根も走った山口月が外れてしまったくらいかな。前回メンバーからは片桐もいません。ルーキーからは橋本、黒川と5千ベストが14分40秒台の二人が入ってきたのはちょっとびっくり。戦力的には予選通過してもおかしくないと思いますが、前回のように崩れる組が出てくる可能性の方が高そうでボーダー争いかやや下という位置付けかなあ。
13人中12人が上級生で2年生が1人、1年生が0人という極端な布陣となっています。この2年はなかなか即戦力ルーキーが加わらないですからね。そんな中で1万の持ちタイムトップ8がそのままエントリーしているというのは大きな強み。山崎、住原、平島、分須ら28分台ランナーに箱根2区を走った山口らが揃っています。エントリータイムは8番手ですが、前回の全日本予選や箱根の走りを見る限りはなかなかボーダー争いに加わってくるのは難しそう。
かなりエントリーメンバー自体は順当ですね。森下、綾、吉川響、溝上ら前回3,4組を走った選手は揃っていますし、今年度復活を期す東原に箱根で好走した大湊もいます。ルーキーも井上、成合と順当な2人が入ってきました。これだけ見れば予選会も十分期待できそうなのですが、各選手のコンディションが気になるところ。箱根以降も安定してレースに出ていた主力は決して多くはないですよね。
前回もコンディションに苦しみ、結果として崩れる組が出てきてしまいましたし。今回も最終組で大稼ぎというのは難しいでしょうし、どれだけ前半から好位置につけられるか…ボーダー争いに加わるとしてもやや厳しそうな印象。
全大学で最も順当なエントリーと言えるかもしれません。1万で持ちタイムトップ10の選手が揃っていますし、先日の東海大記録会でも1万mで揃って安定した走りを披露、状態も良さそうです。宮岡、小泉、武田、野田ら箱根メンバーも揃っていますし、以前に比べればだいぶ記録会にも出場するようになってきて持ちタイムも伸びてきました。箱根での勝負強さやタイムを見れば通過有力なのですが…法政が最も苦手としているのが全日本予選では?というくらい特にここ2年は苦戦気味なんですよね。全日本予選にどれだけ合わせられるかがそのまま法政の命運を握ることになりそう。