東京マラソン2024結果 ~TOYOTAの西山雄が日本人トップもパリ五輪まで41秒届かず~

本日、東京マラソンが行われましたのでレース結果を振り返ります。MGCファイナルの最終戦となった今回のレース、2:05:50以内かつ条件を満たした選手がいればパリ五輪に出場となりましたが、残念ながら達成者はおらず…やはり日本歴代トップ3に入るようなタイムを一発勝負で出すのは容易ではありません。

先頭の外国人選手の集団は2時間0分台を狙えるような凄まじいハイペース…世界の凄まじさを感じました。あのキプチョゲが先頭集団から遅れてしまい、ペースメーカーも全員ついていけなくなってしまいましたからね。20kmを57分14秒で通過していますし…さすがに後半はペースが落ちたものの、キプルトが2時間2分16秒の大会新で優勝を果たしました。世界歴代5位の好タイムでした。


そんな中、日本人選手は2時間5分50秒を狙うペースメーカーにつくことに。途中で有力選手がどんどん遅れてしまいました。前回日本人トップでMGCファイナルの設定タイムの基準にもなった2時間5分51秒をマークしている三菱重工の山下が10km前に遅れてしまうことに。2時間17分台と結果的に世界陸上とMGCの連戦から立て直すことは出来なかったですね。


日本記録保持者でもある富士通の鈴木健吾もやはり状態は上がっておらずに2時間11分台、前回の東京五輪代表であるTOYOTAの服部勇馬も2時間14分台と持ちタイムの良い選手や実績のある選手も揃って苦戦しました。そんな中でレースを牽引したのがTOYOTAの西山雄介、30km手前では日本人集団から抜け出し、その後は一時富士通の浦野に数秒離される展開となりましたが、再び逆転しての日本人トップとなりました。


外国人選手の集団に追いついたときにはこのままついていけばと思いましたが、35kmを過ぎてからペースが上がらず…結果として2時間6分31秒で9位、日本歴代でも9位のタイムマークしたものの、パリ五輪出場には41秒及びませんでした。2時間6分台をマーク&日本人トップで悔し涙を見ることになるとは…勝負ごとにたらればは禁物ですが、それでも転倒が無ければどうだったのだろうとは思ってしまいます。


前回大会で日本人2番手、2時間5分台をマークしたJR東日本の其田が2時間6分54秒の11位で2年連続2番手ということに。最もレベルの高い東京マラソンでこの走りは本当に素晴らしいですよね。前回の山下&其田に続き、今回は西山&其田と駒澤OBが日本人1,2番手を占めることとなりました。世界陸上後のMGCは途中棄権でニューイヤーも苦しい走りをしていましたが、それでも東京マラソンでは力を出し切ってくれたのでは。


比較的早い段階で遅れながらも終盤巻き返してきたのが黒崎播磨の細谷が2時間6分55秒で日本人3番手、あそこまで前を追っていけるとは思いませんでした。東京マラソンは設定タイムもコースも前半ある程度突っ込んで後半粘るレースになるので…それだけに粘り強さが際立ちました。JR東日本の横田が2時間7分25秒で4番手、平林に抜かれるまで学生マラソン記録保持者でしたが、マラソンの強さが光りますね。今回も良い走りを見せていましたし、青学の卒業生も最近は下田、岸本、吉田らマラソンで好走を見せていますし、実業団でも存在感を高めていって欲しい。


HONDAの木村が2時間7分34秒で5番手、木村も西山雄とともに転倒してしまった選手…転倒した2人とも良くここまで走りましたよね。見事な自己ベストの走りでした。一時期日本人先頭となった富士通の浦野は35km以降に失速してしまって6番手、2時間8分21秒と苦しい走りになりましたが…十分に見せ場を作ってくれました。大阪マラソンで國學院の平林が優勝を果たしていますし、OBも負けていられないですよね。

箱根の順位予想区間配置予想の投票を受けてけています。投票をお待ちしております~

※1人1票でお願いします。