クロカン日本選手権(2024/02/25)U20男子8キロ結果 ~濱口が制し佐久長聖勢が3年連続優勝~

昨日行われたクロカン日本選手権、U20男子8kmについてレース結果を振り返ります。レース結果はこのようになっております。入賞した選手は以下の通りで中心に振り返ります。クロカンは出場に積極的な高校とそうでないところの差も激しいですし、そもそも選手が得意としているかも大きいのでそこまで走力をそのまま反映するものでは無いですが、入賞した8人全員が都大路、都道府県対抗のいずれかで区間1桁で走っていますし、結果を残した選手が強いのは間違いありません。

順位名前高校タイム
1位濵口 大和佐久⻑聖23:35
2位井上 朋哉洛南23:37
3位佐々木 哲佐久⻑聖23:52
4位折田 壮太須磨学園23:54
5位七枝 直関⼤北陽23:54
6位松井 海斗埼玉栄23:58
7位菅谷 希弥駒大24:01
8位宮崎 優東洋大牛久24:04

一騎打ちとなったレースを2秒差で制したのが佐久長聖の濱口、都大路や都道府県対抗での快走も目立つ選手、ラストの切れ味も抜群ですからね。そのスピードを見せてくれました。これで佐久長聖は2年前の吉岡、昨年の永原に続いて3年連続で優勝を果たすという快挙、しかも3人とも2年生の時に優勝しているんですよね。


元々、クロカンコースがあるなどクロカンに強い高校ではありますが、それでも3年生も多く出場する中で2年生が勝ち続けるというのは素晴らしい。世代トップクラスの1人ですし、来年度の活躍も楽しみです。さらに17秒差の3位で佐々木も入り、佐久長聖がトップ3のうち2枠を占めることに。都大路5区で半世紀ぶりに5区の区間記録を更新したことでも話題になりましたが、U20クロカンで3位に入る選手を7番手が走ることの多い5区に起用出来るのですから、それは大会記録で優勝しますよね。


15位に入った篠とともにこの2年生トリオが来年度の3本柱として都大路連覇を狙っていくことになりそう。その一方で前回優勝している永原が34位に沈んだのはちょっと気になるところ。故障明け以外では外した記憶が無く、前年度苦しんだ順大で1年目から活躍してもらいたい選手ですから。


2秒差の2位に入ったのが洛南の井上、3位には15秒差をつけての一騎打ちで敗れただけですし、こちらも力のある選手です。トップ3はいずれも2年生が占めることに。井上も都大路、都道府県対抗ともに1区で10位以内と好走している選手、濱口もですが強い選手は全然外さないですね。来年度、洛南のエースとしてチームを牽引してくれることでしょう。

4位に須磨学園の折田が19秒差、都大路で1区区間賞を獲得している世代トップ選手の1人、しっかりと上位に入ってきましたが都道府県対抗に続いて決して悪くは無いのですが、折田ならばどちらも勝ち切れる力があるだけにちょっと気になる結果だったかな。層の厚い青学でどれだけ存在感を示せるか。


5位に関大北陽の七枝が折田と同タイムで入りました。七枝も都大路、都道府県対抗に続いて安定した結果を残し続けていますね。同じく中央に進む洛南の岡田も11位に入っており、ハイレベルな走りを続ける2人には即戦力として活躍してくれそう。


6位に埼玉栄の松井が5位と4秒差で続いています。都大路で1区2位、都道府県対抗でも1区2位と両方で最も結果を残している実力者がここでも入賞を果たしました。8位に入った東洋大牛久の宮崎も都大路で1区3位に今回も入賞、東洋に進学する松井、宮崎がダブル入賞ということに。都大路1区は個人的に最も重視しているロードのレースなので…トップ2では東洋の新入生2人が最強かもしれません。箱根で復活を果たした東洋に頼もしい選手たちが加わります。


3位の佐々木以上にビックリだったのが7位に入った駒大の菅谷、1万で28分台をマークしてからずっと好走が続いていましたが、実力者が揃った今大会でも入賞を果たすとは想像以上でした。3年の駅伝シーズンに飛躍を遂げる選手は大学でも活躍する傾向がありますし、10位に入った倉敷の桑田とともに駒澤で即戦力として期待出来そう。

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