第29回(2024年)都道府県対抗男子駅伝結果 ~長野が3連覇&10度目の栄冠~

都道府県対抗男子駅伝が本日行われました。優勝候補筆頭と目された長野が前評判通りの強さを見せて見事に3連覇、史上最多をさらに更新する10度目の優勝を果たしました。レース結果(PDF)はこのようになっております。入賞したチームを中心に振り返ります。昨日私が入賞・優勝候補として挙げたのが9チームでそのうち8チームが入賞なので今回は順当な結果だったと言えるかも。

優勝:長野

1区の濱口が区間4位と好位置で繋ぐと、3区9位で伊藤が粘ることに。すると他チームが手薄になる4区永原で逆転、5区山口の連続区間賞で一気に後続との差を広げました。前回1区2位の永原を4区における選手層が凄まじい。圧巻は7区芽吹、区間2位に43秒もの大差をつける圧倒的な区間賞&区間新で大会記録も10秒更新してきました。中学生区間も2区こそ区間29位と苦戦しましたが、6区は9位で粘って都大路歴代最高タイムをマークした佐久長聖のトリプルエースの活躍に大学・一般区間の佐久長聖OBも強かったです。

2位:埼玉

2年連続の2位となったのが埼玉、まずは松井が1区2位の快走、都大路に続いての区間2位ですし非常に力があります。中学生区間は2区6位、6区21位で2区は先頭付近でしたが6区で離されたのはやや痛かったかな。3区久保田が区間2位の快走を見せたのはビックリしました。ここは耐える区間かと思いましたが、とんでもなかったですね。4区長部も区間11位は持ちタイムを考えれば上出来でしょう。一方で5区佐藤が区間15位だったのは優勝を狙うという点ではもう一歩だったかなあ。それでも7区荻久保が2年連続の快走で5→2位と3つ順位を上げるさすがの走りを見せました。

3位:千葉

1区小河原が区間16位とやや出遅れてしまうことに。しかし、3区篠原が区間4位の快走で6位に浮上、4区山本が区間6位でまとめると、5区の鈴木が区間2位の快走で総合でも2位に浮上、故障などもありましたが出場すればやはり抜群の走力を誇ります。中学生区間も2区6位、6区3位と強さを見せたのも千葉を支えました。アンカーの伊豫田は区間25位で1つ順位を落としてしまったものの、過去最高タイとなる3位となりました。前回は4位、優勝に向けてはもう1つインパクトが必要かなあ。

4位:京都

1区の井上が区間6位と好スタート、来年度の洛南のエースですね。3年生の活躍が目立った1区で2年の井上が見事な走りでした。3区の宮本は区間30位ということで苦しい走り、さすがにまだ3区は厳しかったかな。4区の西山が区間8位、5区の岡田が区間4位と高校生区間を全て区間1桁でまとめてきました。岡田は都大路を回避しましたが、2年連続の好走は何より。2区22位、6区12位と中学生区間は上位ではやや苦戦しましたが、7区清水が区間10位の走りで4位争いを見事に制しました。京都も前回の6位に続いて安定しています。

5位:兵庫

1区の折田が区間5位とさすがの走りでしたが、高校生に負けなしの強さを見せていることを考えると、これでも物足りなく感じてしまいますよね。中学生区間は2区2位、6区5位とともに区間5位以内で揃えてきました。3区の坂東は万全では無かったようで区間23位と苦戦してしまいましたが、4区福冨が区間5位、5区6位の堀野と高校生3区間は全て区間6位以内でまとめてきました。やはり高校生区間が強いチームが上位にきますよね。7区の村本は区間22位も総合5位、ちょっと一般の2区間が苦しかったですね。

6位:岡山

1区の桑田が区間10位、前回や都大路の走りを考えればちょっと苦しい走りになってしまいました。それでも今回は中学生区間も強く、2区2位、6区7位と区間1桁で揃えてきました。3区の黒田朝日は区間10位とまずまずの走り、4区檜垣が区間3位、5区は黒田然と弟が区間14位で3位争いに喰らいつきました。7区の風岡が区間23位で3つ順位を落としてしまい、総合6位、前回過去最高順位だった5位からは1つ順位を下げてしまいましたが、2年連続の6位以内は悪くない走りだったのでは。

7位:福岡

1区の谷本が区間12位と悪くない走りだったかな。福岡は中学生区間が苦しく、2区28位、6区38位でこの2区間でも他の入賞校と比べて離されてしまう結果となりました。それでも3区の横田は区間14位で総合9位に浮上、4区野田が区間6位という走りも良かったですし、特に5区3位だった山口の快走が光りました。6区終了時で9位でしたが、7区藤曲が区間12位で2つ順位を上げて7位に入り、入賞を勝ち取りました。

8位:東京

1区尾熊が区間11位、こちらもしっかりと出遅れずにまとめてくれました。中学生区間は2区17位も6区5位と良い走りでした。3区米井が区間19位もここで総合8位と入賞圏内に浮上、4区菅谷が区間4位と快走、5区飯國も区間8位ということで東京も高校生区間を3つまとめてきました。7区の嶋津は区間12位で8位、前回の3位からは順位を落としたものの、入賞は確保しました。

その他

入賞した都道府県以外で各区間で印象に残った選手を挙げていきます。1区は何と言っても長崎の川原ですよね。最初から集団を引っ張っていたと思うのですが、そのまま終盤に抜け出して19分31秒と区間新記録を叩き出す圧巻の走り、前回も区間3位で走っていますし本当に強さをこれでもかと見せつける走りでした。順大での活躍も楽しみです。さらに岐阜の安島も区間3位の快走、都大路には出場


2区は和歌山の田中が区間賞を獲得、それも区間2位に18秒もの大差をつけたんですよね。2区区間賞は中学生ロード最強の証だと思いますし、別格の強さでした。3区では大阪の葛西が区間新記録の快走、3,7区はくろしお通信の大森、大島がずっと区間記録を保持していましたが、葛西が23分22秒で区間記録を4秒更新、そして7区は先述の通り長野の芽吹が17秒も更新しています。葛西も前半突っ込んでいるなあと思ったら、そのまま走り切ってしまう圧巻の走りで9→2位にチームを押し上げました。


4区は福島の増子が区間2位の快走、都大路では1区5位で走っていますし、とんでもない1年生ですね。今後の活躍が非常に楽しみです。5区は入賞した8チームのうち6チームが区間8位以内と区間順位と総合順位が近い結果となりましたが…そんな中で宮崎の池間が区間5位で34→19位と15も順位を上げる快走、宮城の前川も区間7位で36→25位と11も順位を上げており、二人の走りが光りました。


7区はニューイヤーでも大活躍だった栃木の菊地が区間2位の快走で34→21と13も順位を上げる快走、本当にただただ強いです。前回も7区で好走、箱根5区で区間新を叩き出した新潟の山本唯は区間4位で35→27位と8つ順位を上げる快走、箱根2区で快走した福島の山口、箱根4区で快走した宮崎の湯浅が区間6位と大学生の快走も目立ちました。

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