第100回(2024年)箱根駅伝 立教大学 区間配置予想 ~予選会の安定した走りを箱根でも~

本日は立教大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。55年ぶりの出場となった前回の箱根は往路で最下位も復路は全て区間15位以内でまとめて総合18位と2つ順位を上げました。今年度の箱根予選では、8~10番手はやや苦戦したものの稼ぐ選手がしっかりと役割を果たして2年連続6位通過を果たしました。エントリーメンバー箱根成績(直近5年)はこのようになっています。

4年生:関口 絢太、中山 凛斗、忠内 侑士、服部 凱杏、岸本 健太郎

3年生:山本 羅生、林 虎大朗、稲塚 大祐、安藤 圭佑

    後藤 謙昌、山口 史朗、中西 洸貴

2年生:馬場 賢人、國安 広人、吉屋 佑晟

1年生:原田 颯大

箱根予選を走った12人からは、12番手だった小倉が唯一外れました。300位台でもありましたし、外れてしまうのも仕方ないかなあ。箱根予選メンバー以外では、前回の箱根を走った服部が戻ってきました。ルーキーは原田が唯一のエントリー、3年生が最多の7人とチームの中心となっています。前回の箱根メンバーは全員残っていますが、5区を走った相澤、6区を走った内田の2人は揃って外れてしまいました。内田は大怪我をしていましたし、相澤もほとんど姿を見せていなかったので仕方ないですね。


さらに、激坂王で8位に入った永井も外れてしまったので、ますます山が不安になってしまうかなあ。逆に言えば平地候補はある程度ベストに近い布陣が組めたのでは無いでしょうか。本格的に強化を始めた世代が最終学年、今年度は勝負の年であると同時に来年度は主力が抜けることによる戦力ダウンも大きくなっていきます。それだけに今年度どんな走りを見せるのかは大事になってきます。そんな立教大学の区間配置予想は以下の通りです。

区間配置予想

林③ー國安②ー中山④ー馬場②ー岸本④
吉屋②ー関口④ー忠内④ー稲塚③ー安藤③

~往路~

1区は林、本来であればエースの関口に走って欲しいところなのですが、11月に肺気胸になっているのが気になるんですよね。出場出来るにしても復路になるのではないかということもあり、前回も走っている林としました。


2区は國安、前回ルーキーにしてエース区間に抜擢されたわけですし、その経験を活かすためにも2年連続で務めることになるのではないでしょうか。箱根予選でもチーム4番手ではまとめていますし、チームとしてもエースとして期待しているでしょうし。


3区は中山、前回は復路の9区を走りましたが箱根予選で抜群の安定感を誇ることを考えると、本来は往路を走って欲しい選手ですよね。往路ならば9区と同じ下り基調の3区が良いのかなあと。スタミナが抜群なので、23km区間を走って欲しい思いもありますが…


4区は馬場、こちらも前回走っている選手がいますし、そのまま任せるのが良さそう。前回の箱根は4区抜擢という印象でしたが、その後は記録会に勝負レースに結果を残し続け、箱根予選ではチーム2番手で快走して主力の仲間入りを果たしましたからね。安心して往路を任せられる選手です。


5区は岸本、5区候補が複数外れていますが、他に5区が力を発揮できる区間としていたのが岸本だったので、予想しました。箱根予選は2年時、全日本予選は3年時が最後の出場で下級生の頃の方が活躍していた印象ですが…それでも16人に入ってきたのであれば5区候補なのかなと。

~復路~

6区は吉屋、こちらも6区が力の発揮できる区間として挙げていました。箱根予選でチーム9番手で走っている走力もありますし、6区は適性も大事ですが走力もあるに越したことはありませんからね。6区は前回も内田がしっかりと走ったことが7区以降に繋がりましたし、今回も大事な区間になりそう。


7区は関口、先述の通り状態が万全では無いと予想…エース級が復路になると7,10区あたりを任されることが多いですよね。10区の方がより万全で無い場合に起用される印象がありますが…ある程度状態は上がっていることを期待して7区としました。関口が何区を走るのかはチームの区間配置に大きな影響を及ぼします。


8区は忠内、箱根予選ではチーム7番手で走っており、108位という順位は4年連続の箱根予選で最も良い結果です。こういう選手は箱根にも起用される傾向がありますし、持ちタイムを4年時に伸ばしているのも魅力。復路で起用されると予想し、8区としました。


9区は稲塚、箱根予選でチーム6番手、5千で13分台、1万で28分台をマークするなど今年度一気に伸びてきた選手の1人です。箱根予選もこの1回だけの出場なのですが、これだけタイムを伸ばしてくるとなると、箱根でも是非見てみたいですし、復路のエース区間である9区への抜擢もあり得るのでは。


10区は安藤、本来であれば往路を走ってもおかしくない選手なのですが、箱根予選は8番手とちょっとらしくない走りで持ちタイムも伸ばせていないんですよね。前回は10区はもったいないと思ったのですが、今回はなかなか状態が上がっていないのかなという意味での10区としました。

~展望~

立教もだいぶ選手層が厚くなってきましたよね。今回は外して予想しましたが、前回7区を走っている服部、8区を走っている山本もいます。服部はあまり姿を見せていなかったこと、山本は箱根予選でチーム11番手だったこともあったので入れていないのですが、状態が上がっていれば揃って復路を走ってもおかしくない選手たちですからね。その一方で不安なのは選手層だけではどうしようもない往路です。


前回は往路5区間全てで区間16位以下で往路最下位、5区が苦しすぎたのもありますが、今回も往路を15位以内で走るのは相当難しいと思うんですよね。立教よりも予選会で下位だった大学の多くは非常に強力な留学生や日本人エースを擁しているところも多いですし、2区終了時の順位はかなり下位であることが予想されるので…さらに5,6区が未知数なのも不安ですよね。特に最もタイム差のつく5区に誰を起用するのかは気になるところ。


個人的には、前回の順位でもある18位というのは1つの目安となるかな。23校出場する中で18位であれば上出来かも…エース力よりも総合力で勝負する立教にとっては箱根よりも箱根予選の方が得意だと思うので。2年連続6位通過で箱根予選を突破していることを考えても、箱根では前回以上の順位を当然狙っていくでしょうし、前回の立教は繰り上げスタートを回避と復路で見せ場を作りましたが…今回は往路でも立教の強さを発揮する区間、見せて欲しいです。

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