第100回(2024年)箱根駅伝 帝京大学 区間配置予想 ~見せ場を作った全日本、箱根でも再び~

本日は帝京大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根は3区終了時で17位と1~3区で苦戦、その後は5区8位の新井、8区6位の山中の走りなどで巻き返しましたが総合13位、6年ぶりにシードを逃すこととなりました。今年度の箱根予選では稼ぐべき選手が稼ぐ一方で集団走も最後まで機能し3位通過、全日本では3区終了時5位と好スタート、その後は苦戦する区間も多く12位となりました。エントリーメンバー箱根成績(直近5年)はこのようになっています。

4年生:小野 隆一朗、西脇 翔太、末次 海斗
    日高 拓夢、針谷 咲輝、大吉 優亮

3年生:山中 博生、小林 大晟、福田 翔、岩本 拓真、高島 大空

2年生:柴戸 遼太、尾崎 仁哉、島田 晃希

1年生:大西 柊太朗、廣田 陸

箱根予選を走った12人からは、10番手だった野村が唯一外れてしまうことに。全日本に出場した8人は揃っていますし、比較的順当なエントリーと言えるのでは無いでしょうか。2年前の箱根に出場した福島は外れてしまいましたが、今年度はほぼ姿を見せていなかったのでやむなし。林、石川とハーフでタイムを伸ばしている選手はメンバー入りするかと思いましたが、外れてしまったのはやや意外でした、全日本でもメンバー入りをしていましたし。


期待のルーキーからは大西、廣田の2人がエントリー。楠岡、原らは外れてしまい、過去最高のスカウトと言われた新入生でしたが、今年度は存在感をあまり示せなかったですね。箱根予選、全日本を回避した小野も戻ってきましたし、16人全員が今年度1万、ハーフのいずれかで自己ベストを更新しているのも強みです。そんな帝京大学の区間配置予想は以下の通りです。

区間配置予想

福田③ー山中③ー末次④ー柴戸②ー西脇④
廣田①ー小野④ー島田②ー小林③ー日高④

~往路~

1区は福田、箱根予選でチームトップ、全日本でも1区を担っていますしハーフで62分3秒の実績もありますからね。2年連続1区を走っている小野は故障明けというのもありますし、エース格の1人となった福田が担うのが良さそう。


2区は山中、箱根予選でチーム3番手も素晴らしかったですが、全日本でエースが揃った2区で区間6位の走りが一気に評価を高めました。前回の箱根も8区6区で走っていますし、2年の箱根以降勝負レースで好走を続けているのが頼もしいです。エース区間の2区を任せるにふさわしい選手。


3区は末次、箱根予選ではチーム2番手の快走、前回は下り基調の9区を走り、全日本でも5区7位と結果を残しています。復路の方が合っているかと思っていたのですが、これだけ勝負レースで結果を残すとなると、往路への抜擢もあり得るのではということで3区としました。


4区は柴戸、前回は区間12位で出遅れたチームの中で良い走りを見せました。箱根予選でチーム4番手、全日本では主要区間の3区で6位と好走、もはや主力の1人です。往路に起用される可能性が高く、3区もありかなと思うのですが本人が4区希望ということもあって4区としました。


5区は西脇、ここは正直分からないですね。経験者もいませんし、エントリーされている選手で5区希望の選手もいなかったはず…消去法になってしまったのですが、前回2区を走るほどの走力があり、箱根予選でトップ5をそのまま往路となると西脇かなあ。

~復路~

6区は廣田、今回エントリーされた選手でやや意外だったのが廣田、6区希望ということでしたし、1万、ハーフのいずれも自己ベストを更新しています。1年生が6区で好走すれば大きいというのもありますし、走力もある廣田としました。


7区は小野、万全であれば1区を走るかもしれませんが、12月に1万を走ってメンバー入りを勝ち取ったことを考えても、出場するとすれば復路だと予想しています。そうすると、復路の中でも重要度の高い7区にいてくれるとチームとしても安心かなと。


8区は島田、箱根予選でチーム7番手、さらに全日本でも6区8位で走っているのが良いですね。3大駅伝・予選会で外していないですし、10人のメンバー入りは有力。いきなりの往路抜擢よりはまずは復路で…ということもあって8区としました。


9区は小林、前回は3区を走っていますし、全日本では最長区間の8区を担いました。前回と同じ3区もあり得るのですが、3度出場した3大駅伝はいずれも二桁順位ということで往路はちょっと怖いかなあと。ならば同じ下り基調である9区の方が良さそう。


10区は日高、前回も同区間を走っていますし、全日本ではチーム事情もあるでしょうがエース区間の7区に抜擢されました。さすがにエース区間は苦しい走りでしたが、10区ならば前回と同じ区間12位かそれ以上では走ってくれそう。

~展望~

選手層は本当に厚くなってきましたね。卒業生の穴が毎年大きかくて戦力ダウンしてきましたが、2,3年生からエース級が台頭してきたことで前年度以上の戦力となってきました。今回は3大駅伝・予選会の経験を重視して予想しましたが、上尾ハーフでともに63分10秒台で走っている針谷、大吉といった4年生も力がありますし、今回エントリーされた16人全員が箱根出場を果たしてもおかしくないんですよね。


3大駅伝・予選会を経験している選手と持ちタイムを伸ばしてきた選手が切磋琢磨すればさらにハイレベルな出場争いとなりそう。そうなると7~10区は心配いらないかと。その一方で往路と山はどちらも不安です。いくら選手層が厚くなっても往路で出遅れてしまうと取り戻すのが難しい。福田、山中、柴戸箱根予選でも全日本でも結果を残した選手が中心になるでしょうが、ずっとシード争いに加わる位置でレースを進めたいところ。


最重要区間である5区は経験者がいませんし、未知数な部分が大きいです。6区も経験者がおらず、過去3大会はいずれも区間16位と苦戦している区間、この2区間をどれだけ凌げるかは帝京の順位に直結してきそう。シードを争う大学の1校だとは思いますが、その中ではややボーダーより下という位置づけかなあ。ハマればシードもありえますが、それよりも11~13位くらいの可能性が高そうな印象です。


それでもこの1年、チームとしては大きく力をつけてきてエース級も複数台頭してきましたし、また粘り強く最後まであきらめない走りでシード争いに喰らいつき、選手層の厚さを活かしてシード返り咲きを果たして欲しいです。

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