第100回(2024年)箱根駅伝 国士舘大学 区間配置予想 ~全日本の経験を糧に下位からの脱出を~

本日は国士館大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根は3,4区で苦戦するも往路終了時で15位とまずまずの結果でしたが、復路は崩れてしまい総合19位に終わりました。今年度の箱根予選は過去2度の最下位通過から2つ順位を上げて8位、増枠に頼らず通過を果たしました。エントリーメンバー箱根成績(直近5年)はこのようになっています。

4年生:山本 龍神、中西 真大、山本 雷我

3年生:P・カマウ、鈴木 伸弥、松井 遼太

    渡辺 大喜、西田 大智、生田目 惇

2年生:生駒 直幸、瀬川 翔誠、川勝 悠雅、横田 星那

    富岡 晃世、勝部 愛大、水野 龍吾

1年生:エントリー無

箱根予選を走った12人からは、チーム最下位だった宮崎だけが外れています。これだけ見ると順当なエントリーのように思えるのですが…全日本出場メンバーを見ると、5区岩下、6区小林、7区中島と3人が外れています。確かに3人とも長い距離よりも1万くらいのほうが結果を残している選手たちではありますが、揃って外れるとは思わなかったです。特に中島は前回の箱根6区、全日本でもエース区間の7区を担っている選手ですし。


1年生のエントリーが0人ということで、これは全大学全学年で国士舘の1年のみ。30人以上が加入したこの学年が誰も16人に入れないというのは少し寂しいですが…2,3年からは13人もエントリーされており、1,4年が少ない珍しい布陣となっています。4年の中西は1年の箱根以来の3大駅伝エントリーというのも感慨深い。そんな国士館大学の区間配置予想は以下の通りです。

区間配置予想

山本龍④ーカマウ③ー生駒②ー西田③ー山本雷④
勝部②ー富岡②ー鈴木③ー川勝②ー渡辺③

~往路~

往路はほぼ監督が明言していますね。1区は山本龍、3年前に1区を走っていて箱根予選でもチーム3番手で走っているエースの1人、3大駅伝ではなかなか結果を残せていないのは気になるところですが、本人も1区に強い意欲を見せています。


2区はカマウ、前回は2区9位で走っている選手で箱根予選の走りを見ても2区起用は確実です。全日本で2区14位に沈んだのは気になるところですが、箱根予選で前年度を上回る走りを見せていますし、箱根でも前回以上の快走を期待。


3区は生駒、今年度急成長している選手ですね。箱根予選でチーム2番手はビックリしました。1万でも29分3秒までタイムを伸ばして一気にエース格となってきましたし、近年苦戦が続いている3区を任せるのにふさわしい選手です。


4区は西田、前回は7区19位と苦しみましたが箱根予選ではチーム4番手の好走、全日本と同じ1~4区になる可能性が高いという話ですし、走力的にも西田が往路を担うのが順当です。前回は反対区間の7区を走った経験もありますし。


5区は山本雷、国士館が稼ぐことが期待されるのは2区とこの5区です。激坂王では見事に優勝を果たし、前回5区11位で走っている実力者、前回以上の順位が期待されますし、2大重要区間である2,5区が計算出来るのは国士館の強みですね。

~復路~

6区は勝部、前回経験した中島が外れてしまいましたが、今回エントリーされた選手で6区を力が発揮できる区間としていたのが勝部でした。下りに自信を持っているようですし、復路のスタートである6区は国士館にとって3区と並んで非常に重要な区間なので、快走に期待。


7区は富岡、箱根予選でチーム8番手、さらに全日本予選でも2組15位と好走している経験も大きいです。トラックのタイムも着実に伸ばしてきていますし、予選会に続いて箱根予選でも結果を残してくれれば。


8区は鈴木、同区間を走っている経験もありますし、箱根予選でもチーム6番手と結果を残しています。前回は区間16位でしたが、今年度の走りを見れば前回以上の結果も十分期待出来そう。


9区は川勝、箱根予選はチーム9番手ともう一歩でしたが、前回は1年にして箱根10区を任されているんですよね。長い距離は当然心配いらないということでしょうし、同じ23km区間でさらに重要殿高い9区としました。


10区は渡辺、箱根予選はチーム5番手とうことで復路の中でももっと重要な区間を任される可能性も十分あります。たまたまですが過去7年間はいずれも3年生が1年おきに10区を担っており…今回も3年の渡辺としています。

~展望~

往路はアクシデントが無ければこのメンバーになりそうですね。1区と3区が入れ替わる可能性もあるかなあとは思っていますが、箱根予選でトップ4+激坂王優勝者、全日本でも1~4区をこの布陣で起用していますし、チームを牽引しています。前回は2区終了時で8位とシード圏内につけましたが、3,4区で崩れてしまいました。留学生の次の区間でどれだけ粘れるかというのは留学生を起用する大学にとって大きな課題ですし、3,4区を崩れずに粘れれば往路を終えてシード争いに加わっていける可能性もあります。


復路は候補者が多いですね。今回は外して予想しましたが、箱根予選で7番手の生田目はむしろ出場する可能性の方が高そうですし、全日本で最長区間の8区を走った横田も復路のメンバー争いに絡んできそう。往路は現状替えがきかない選手たちが揃いますが、復路は調子の良い選手を起用出来そう。前回は万全で無いことが伺える復路の当日変更でしたし、今回は故障や不調なく臨んでくれれば。


過去5大会は18→19→18→15→19位となっており、18位以下が4回の中で15位というのが一つの希望、そして今回も目標になってくるのかなあ。箱根予選で8位通過ということは現状は18番手、箱根でもこの18位を中心として15~21位くらいな印象があります。往路で前回の15位を上回る順位で終えられる可能性は十分にあるのですが、その順位を復路で守れるかというと厳しそうな気がしますが…往路でまずは見せ場を作りつつ、復路でも粘りの走り見せて欲しいです。

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