第100回(2024年)箱根駅伝 中央大学 区間配置予想 ~28年ぶりの箱根優勝へ~

本日は中央大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根は2区大和、3区中野の連続区間賞などで往路2位、復路も粘りの走りで最後まで優勝を現実的に狙える位置を守りながらの2位と躍進を果たしました。今年度の出雲は1区で出遅れると立て直せずに7位、全日本ではエース大和が崩れるまさかの展開も最後まで2位争いに加わっての4位と存在感を見せました。エントリーメンバー箱根成績(直近5年)はこのようになっています。

4年生:中野 翔太、吉居 大和、湯浅 仁、園木 大斗

3年生:阿部 陽樹、山平 怜生、浦田 優斗

2年生:吉居 駿恭、溜池 一太、伊東 夢翔、白川 陽大、吉中 祐太

1年生:本間 颯、柴田 大地、佐藤 蓮、山崎 草太

出雲、全日本に出場したメンバーは全員メンバー入り、かなり順当なエントリーと言えるでしょう。全学年が3人以上で学年バランスも良いですね。下級生が9人エントリーされているというのは今後を見据えても楽しみなところ。4年生では大澤、伊東大と28分台ランナーの2人がエントリー漏れ、その一方で園木がメンバー入りを勝ち取りました。


他の学年も駅伝シーズンの走りを見ればある程度順当と言えるエントリーですよね。3年の東海林、高沼、佐野、2年の佐藤宏、1年の鈴木らは持ちタイムを見ればメンバー入りを果たしてもおかしくないですが…入れないほどに選手層が厚いということでしょう。その一方で佐藤蓮、山崎のメンバー入りはやや意外だったので5,6区という特殊区間も念頭に置いているか。そんな中央大学の区間配置予想は以下の通りです。

区間配置予想

駿恭②ー大和④ー中野④ー湯浅④ー阿部③
浦田③ー溜池②ー本間①ー吉中②ー山平③

~往路~

1区は駿恭、全日本でも1区を担っていましたし力を発揮できる区間として1区を挙げています。駿恭のスピードを活かせる区間ですし、先手を取りたいチームにとっても頼りになる存在かな。兄弟リレーを見たい気持ちも正直あります。


2区は大和、2区区間賞を獲得している選手を別区間に起用するのは、基本的にコンディション不良などネガティブな要素くらいなんですよね。大和が前回のように箱根に合わせられるのであれば、2区以外は無いかなと。逆に1区や3区ならば何かしら不安を抱えているのでは。


3区は中野、前回揃って区間賞を獲得している大和&中野の2人を別区間にする必要は無いですよね。この2人で先頭に立ったわけですし、その再現を今回も狙いたいところ。出雲・全日本はもう一歩ではありましたが…前年度もそんな状態から箱根にはビシッと合わせてきましたし、心配はいらないかな。


4区は湯浅、監督も4区で攻めたいという話をしていましたし、その切り札となれる存在が湯浅なのかなと。出雲6区、全日本7区とエース区間で快走、2区も正直走れると思います。そんな湯浅が4区にいれば優勝候補と言われる大学相手でも4区で有利に進められるのでは。


5区は阿部、ルーキーの起用も考えているという話でしたが…優勝のためにどこかでリスクを背負うのはありですが、最もリスクが大きい最重要区間の5区ではないと思います。阿部と1分以内の差で走れる見込みとありましたが…上限はそうだったとしても安定感が違いすぎます。優勝候補の5区がどこも強力であることを考えても阿部一択かな。

~復路~

6区は浦田、監督が3年生の起用を考えていると話しており、その中で6区希望となっているのは浦田だけですから可能性は高そう。こちらも期待値は高いようですが、やはり下振れが心配です。出雲1区のような走りを繰り返してしまう可能性はある程度あり得るわけですし…それでも走力のある浦田に任せるのが順当そう。


7区は溜池、4区同様に7区も攻める区間としたいと話していました。となると前回往路2位から復路に回る選手が担うのが順当で、今回の予想だと溜池になります。1区溜池ならば7区駿恭となるかなあと。そのくらい、今回の7区は重視してくるのではないでしょうか。


8区は本間、全日本で起用した唯一のルーキー、長い距離も問題無いことを示していますし起用される可能性は高そう。この区間をルーキーが争うことになるのではと思っています。柴田が走ってもおかしくないですが…全日本を勝ち取った本間としています。


9区は吉中、6区候補とも言われていた選手ですが下りには当然自信があるでしょう。そうなると復路ならば下り基調の9区が合っているのかなと。スピードもありますが長い距離でも結果を残していますし、吉中がいるからこそ湯浅を往路に回せると思っています。


10区は山平、前回はあと一歩届かなかった10区出場、今年度は3大駅伝出場こそないものの、ハーフでハイレベルな結果を残し続けています。今回こそ出場を勝ち取ってくれるのでは。チーム状況次第では復路の他の区間を任されてもおかしくないかなと。

~展望~

往路の区間配置がどうなるかが特に注目ですね。5区間全て前回と一緒というのは監督の発言からも無さそうなんですよね。4,7区を重視というのがどのような選手起用なのか…本当に勝負をかける&5区をルーキーに託すのであれば、阿部を4区や8区に起用するなんて戦略も取れて平地の選手層は大幅に厚くなりますからね。どこまでリスクを背負って勝負に来るのか楽しみでもあり、不安でもあります。


もう1区間気になるのは6区、若林が4年連続で走ってくれたというのはチームにとって非常に大きかったんですよね。初出場の選手が4年時の若林のタイム・順位に挑むというのは相当ハードルが高いと思います。私は若林世代への評価が高く、その抜けた穴を埋めるのは困難だと予想していますから。その一方で前回2位に入った6人+新戦力の台頭があるチームも非常に楽しみだと感じています。


4強と言われて優勝候補の一角を占めることになりますが、その中ではやや戦力的に苦しい気もしています。復路の選手層の厚さは正直4番手だと思っているので…だからこそ阿部を平地に任せる選択肢も出てくるのでしょう。そして、前から何度も話しているように優勝候補のプレッシャーに打ち勝てるのかということかな。出雲は敗れました。最後のチャンスである箱根はどうなのか?大和、中野、湯浅が最終学年となる勝負の年、様々な難題を打ち破り悲願の箱根優勝を期待したいです。

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