第100回(2024年)箱根駅伝 中央学院大学 区間配置予想 ~予選9位通過からの巻き返しを~

本日は中央学院大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根予選は主力が苦しい走りとなったこともあって12位で予選落ち、今年度の箱根予選ではエースが稼ぐ一方で10番手前後は苦しい走りとなるも9位、増枠に頼らずに通過を果たしました。エントリーメンバー箱根成績(直近5年)はこのようになっています。

4年生:伊藤 秀虎、飯塚 達也、前新城 羽信

3年生:吉田 礼志、堀田 晟礼、工藤 巧夢、柴田 大輝、清水 猛

2年生:近田 陽路、黒谷 優、黒岩 勇禅、小松 裕大朗、坂本 駿

1年生:稲見 峻、前原 颯斗、市川 大世

箱根予選を走った12人からは、チーム7番手だった永野、11番手だった蒲田の2人が外れています。永野が外れたのはちょっと意外だったかな。ハーフで62分17秒を持つ安藤も戻ってこれなかったですね、今年度はほぼ姿を見せていませんでしたし、仕方ないですが。他はエースの吉田を筆頭にある程度順当な選手たちが揃ってきたかな。


どの学年も3人以上のエントリーがおり、学年バランスも良いですね。各学年に主力となる選手がいるのも頼もしいです。今月に入ってから27分台、28分台のベストをマークする選手も出てきて、チーム状況は良さそう。エース級は力のある選手が揃うだけにどれだけ選手層を厚く出来るかが大事になってきます。そんな中央学院大学の区間配置予想は以下の通りです。

区間配置予想

伊藤④ー吉田③ー稲見①ー飯塚④ー黒岩②
工藤③ー堀田③ー柴田③ー近田②ー黒谷②

~往路~

1区は伊藤、エースに繋ぐためにも大事な1区、箱根予選でチーム2番手で走っている伊藤に託すのが一番安心かな。トラックと比べてロードはこれまでもう一歩という走りでしたが、4年時になってさらに強さも増してきました。


2区は吉田、ここは本人も監督の名言していますね。箱根予選で留学生に喰らいつく走り、他大のエースとも十分に渡り合える実力者です。どこまで上位で走れるのか楽しみですし、2区終了時の位置というのはチームにとっても大事になってきます。


3区は稲見、1万で28分台、ハーフで62分台のベストをマークしておりルーキーながらすでに主力として期待される実力者、箱根予選は走っていませんが状態も問題無いようですし、往路での起用が有力、重要区間ながら走りやすい3区としました。


4区は飯塚、箱根予選ではチーム5番手で走っていますし、勝負レースでの経験も豊富、ハーフのタイムも伸ばしていることを考えると、往路に起用されてもおかしくないかなと。1~3区は走れる選手が揃っているだけに、4区としました。


5区は黒岩、激坂王を走っているのは黒岩と柴田で激坂王は柴田の方が良かったのですが…箱根予選では黒岩の方が順位が良かったこと、力を発揮できる区間として挙げていたのは黒岩だけだったので、5区としました。

~復路~

6区は工藤、2区と並んで中央学院の強みとなる区間ですね。箱根予選もチーム4番手で走る走力がありますが、1年時に6区4位、58分台で走っている実績は何よりも頼もしい。今回は57分40秒を狙うということでそんな走りが出来れば区間賞も十分狙えますね。


7区は堀田、ロードでは目立った実績は無いのですが、1万で28分34秒をマークしているスピードは魅力的、そこをどう評価するかですが・・・復路ならば起用される可能性は十分あるかなということで比較的走りやすい7区としました。


8区は柴田、5区候補の1人で箱根予選でもチーム8番手で走っています。5区候補の選手が8区を走ることは良くありますし、力を発揮できる区間として8区を挙げていたことからも8区としました。


9区は近田、本人も9区を希望していて長い距離に自信を持っていますし、箱根予選でチーム3番手、関東インカレハーフで5位入賞を果たしています。状況次第では往路に起用されてもおかしくないと思うのですが、今年度は往路を任せられる選手もいるということで、9区としています。


10区は黒谷、箱根予選ではチーム10番手で走っていますし、先月の1万でも29分18秒で走っていますし、10区は正直10番手の選手が争う区間かなと思っているのですが…その中でも実績のある黒谷としました。

~展望~

何よりも大事になってくるのは1区ですね。2年前は万全で無かった栗原が区間最下位となってしまい、そのまま浮上出来ずに終わりました。2区にエースの吉田がいるであろうことを考えても、吉田が走りやすい位置でタスキを繋げれば2区終了時で上位にいることも可能です。伊藤や稲見が候補という話でしたが、悪くても中位では繋いでほしいところ。


後は3、4区でどれだけ粘れるかですかね。準エース級が起用されるでしょうが、ここで順位を上げていくのは容易では無いと思うので…5区は中央学院は比較的得意としており、過去5大会はいずれも10位以内で走っていますのであまり心配はいらなそう。6区は工藤が走れば区間賞候補の1人ですし、ここで有利な位置を保っていければ…


こうしてみてみると、ある程度勝負出来そうな気がしますが箱根予選では9番手ということで現状は19位、エース力や特殊区間の強さを考えると箱根予選よりは十分に戦えると思いますが、だからといって箱根でシード獲得出来るかというと、選手層の薄さは心配かなあ。主力とそれ以外の戦力差が大きいですから…前回の箱根が16位ということでこれが1つの目安になりそう。楽しみな区間はいくつもありますし、往路から粘り強い走りでシード争いに喰らいついていって欲しいです。

箱根の順位予想区間配置予想の投票を受けてけています。投票をお待ちしております~

※1人1票でお願いします。