第100回(2024年)箱根駅伝 東洋大学 区間配置予想 ~戻ってきた主力、19年連続シードへ~

本日は東洋大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根は2区終了時で19位と非常に苦しい序盤となりましたが、5区前田、8区木本らの快走もあって総合10位、18年連続シードを何とか守りました。今年度の出雲では崩れる区間が無かった一方で稼ぐ区間もなく総合8位、全日本では2,3区で連続区間16位に沈むなど非常に苦しいレースとなり、総合14位とシード争いに全く絡めずに下位に沈みました。エントリーメンバー箱根成績(直近5年)はこのようになっています。

4年生:熊崎 貴哉、松山 和希、九嶋 恵舜、
    佐藤 真優、奥山 輝、村上 太一

3年生:小林 亮太、吉田 周、梅崎 蓮、永吉 恭理

2年生:緒方 澪那斗、岸本 遼太郎、西村 真周

1年生:久保田 琉月、馬場 大翔、薄根 大河

全日本を底に徐々に戦力は整ってきました。出雲に出場してハーフも良かった菅野、前回2区を走った石田らが外れてしまったのは残念ですが、ずっと姿を見せていなかった吉田が1万&ハーフで好走、箱根を2度走っている九嶋、エースの松山らもハーフで結果を残して戻ってきましたし、ハーフで63分台のベストを先月マークしている選手が多いのが頼もしいです。


さらに5区候補としては激坂王に出場した佐藤、馬場がともに入ってきましたし、全日本が終わった時点では箱根シードはかなり絶望的かと思いましたが…十分に連続シードを狙える戦力が整ってきたように思えます。4年生が最多の6人エントリーされてチームの中心ですが、各学年が3人以上とバランスも良くなってきました。そんな東洋大学の区間配置予想は以下の通りです。

区間配置予想

緒方②ー松山④ー小林③ー梅崎③ー佐藤④
西村②ー吉田③ー村上④ー九嶋④ー岸本②

~往路~

1区は緒方、全日本以降姿を見せていないのは気になるところですが、出雲1区の走りを見ると箱根でも1区を走って欲しいと思ってしまいますよね。この2年で唯一出遅れなかったのが緒方が走った出雲1区でしたし。


2区は松山、監督も2区に起用したいという話をしていましたし、11月に復活の走りを見せているということで後はどこまで合わせられるかですね。1,2年時はいずれも快走を見せていますし、松山が2区を走ってくれるだけで安心感が違います。出来る限り万全の状態で臨んでくれれば。


3区は小林、前回も同区間を走って区間9位、反撃ののろしを上げました。今年度も主要区間を走ってやや苦戦はしているものの、エース格の1人ですし2年連続で重要な3区を担ってほしい選手です。


4区は梅崎、前回は9区でシード獲得に貢献しましたが、往路から攻めていきたいことを考えると梅崎も往路に起用したいところ。9区と同じ下り基調の3区は経験者がいるということと前半突っ込むよりも後半上げる走りの方が印象的な梅崎は4区の方が良さそうかな。


5区は佐藤、こちらもどこまで状態が戻っているか次第ではありますが…わざわざ激坂王を復帰レースに選ぶくらいですし、チームとしても5区に起用したいのでしょう。箱根には合わせてくれることを期待して予想しました。

~復路~

6区は西村、6区経験者は九嶋とこの西村がいますが…九嶋はようやく戻ってきたということでそれで山下りの6区というのはさすがに負担が大きいかなと。それならば前回も走っている西村に任せるのが良さそう。


7区は吉田、1年以上姿を見せていませんでしたが、1万、ハーフで好タイム連発と復活の走り、特にハーフで唯一62分台をマークしたのは非常に評価が高いです。復路の中でも重要度の上がっている7区としました。


8区は村上、ここ3年は4年生が任されている区間、いずれも区間4位以内と結果を残しています。村上はチームが大苦戦する全日本で一人区間1桁で走っていました。箱根は走ったことが無いですが出場する可能性は高いですし、最上級生の村上としました。


9区は九嶋、6区を2度走っているということで下りの強さは抜群、復路で6区では無いとすると同じく下り基調の9区が合っているのかなと。元々スピードも抜群ですし、往路を走ってもおかしくない実力者ですからね。しっかりと合わせてくれれば。


10区は岸本、ここ3年は清野が走っていましたが東洋は下級生も10区に起用することは比較的多いんですよね。1万でもハーフでも結果を残している岸本には3大駅伝を経験して欲しいというのもありますし、戦力としても十分計算出来るかと。

~展望~

10人の争いはかなり激しくなりましたよね。今回は外して予想しましたが…熊崎、奥山はともにハーフで好走していて熊崎は前回も出場予定だった選手ですし、同じくハーフで好走の永吉、全日本に出場した薄根など復路の出場争いはかなり熾烈ですよね。調子の良い選手を起用出来そうなのは強みですし、復路はあまり心配いらなそう。


5区もルーキーの馬場が佐藤とともに候補に挙がっていますが、激坂王に出場していない選手の起用もあり得ますし、6区も九嶋、西村と経験者がいるなど前回と比べても山がある程度見えているのは大きいかなあ。前回は5区前田でビックリしましたが…山も復路もある程度計算出来るとなると、後は往路で前回のように出遅れなければシード争いは有利に進められそう。


1区で出遅れることなく好位置で繋げるか、2年連続2区5位以内で走っている松山が1,2年時のような状態で臨めるかの2つが大事になってくるかなあ。本当に全日本後の苦しすぎる状況からすれば、記録会での走りとはいえどんどん戦力が戻ってきて、ハーフで好走しているのは箱根に向けて非常に大きいです。


箱根ではボーダーを争う大学の1校かと思いますが、シードを獲得出来る可能性がどちらかと言えば高い大学まで戻ってきたのでは。2年前の箱根で3位と2秒差の4位に入って以降、この2年間は3大駅伝でいずれも総合8位以下と苦戦が続いていますが…このままズルズルとシード争いをする大学に下がっていってしまうわけにはいかないですからね。以前のように箱根の東洋はやはり強いと言われるような走り、見せて欲しいです!!

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