第100回(2024年)箱根駅伝 山梨学院大学 区間配置予想 ~予選最下位通過からの巻き返しを~

本日は山梨学院大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根は良い区間と苦戦する区間の差が大きいデコボコな駅伝となりましたが、ここ数年と比べても中位で走る区間が多く総合14位、シードを落として以来では最高の順位となりました。今年度の箱根予選では苦戦する選手が多く、14位とわずか3秒差の13位と最下位通過となりました。エントリーメンバー箱根成績(直近5年)はこのようになっています。

4年生:北村 惇生、高木 翔瑛、新本 駿
    川原 正輝、島津 裕太、横山 竜之介

3年生:徳田 秋斗、大西 陸、高田 尚暉

2年生:J・ムトゥク、平八重 充希、塚本 陸斗、弓削 征慶

1年生:B・キピエゴン、和田 瑛登、占部 大和

箱根予選を走った12人からは、村上と砂川の2人が外れてしまいました。村上は前回3区を走っており今回も往路を走ることが期待されていた実力者なだけに箱根予選に出場した選手のエントリー漏れとしては全大学で最も痛いかも…他は箱根予選やハーフで結果を残してきた選手が順当に入ってきました。箱根予選メンバーとタイムを伸ばしてきた選手のどちらが起用されるかも気になるところ。


前回出場した4年生は5人いますが、3人が区間10位前後、2人が区間5位前後ということで誰一人として崩れることなくチームを支えたんですよね。今回も4年生が多く起用される可能性がありますが、続いてほしいところ。予選会校としては山がある程度計算出来るのも強みです。そんな山梨学院大学の区間配置予想は以下の通りです。

区間配置予想

北村④ームトゥク②ー徳田③ー新本④ー弓削②
高田③ー占部①ー島津④ー高木④ー横山④

~往路~

1区は北村、本当は村上が1区かなあと思っていたのですが…外れてしまったのであればエースの北村を起用するしか無いかと。前回走った4区の方が合っていると思うのですが、出遅れてしまうと2区で巻き返せずにずっと下位に沈んでしまう可能性もありますからね。


2区はムトゥク、ここは留学生のどちらかが起用されることは確実ですが…箱根予選でも快走しているムトゥクをわざわざ外す必要も無いかな。ここで一気に浮上したいところですし、箱根予選で2年連続の安定感を見ても初の箱根2区も心配いらなそう。


3区は徳田、箱根予選で良かった選手を往路にある程度注ぎ込んでいくしかないはず。そうすると箱根予選でチーム3番手だった徳田になるのかなあ。正直、まだ往路は荷が重いかなあと思うのですが、明らかに往路を任せられる選手も少ないですからね。


4区は新本、前回は5区を走っていますが今回は楽しみな選手がいるので任せるとすると…箱根予選でチーム5番手で走っており、往路を2度走っている新本に任せるのが良いのでは。往路の平地は箱根予選で結果を残している選手に託したいですね。

5区は弓削、これまでの実績はほとんどなかったですが、激坂王で先頭と秒差の2位で走ったのを見ると期待せずにはいられないですよね。前回走った新本を平地に起用出来るのも大きいですし、その新本も5区で苦戦したところを見ても、5区弓削はかなり可能性が高いのでは。

~復路~

6区は高田、前回区間10位で走っている選手ですし、2区、5区とともに計算出来る数少ない区間ですからね。ここはもう外せないのでは。箱根予選はチーム10番手と苦しみましたが、勝負レースでは比較的安定している選手ですし、そこまで心配はいらないかな。


7区は占部、箱根予選は0人でしたが今後を見据えてもルーキーを1人は起用したいですし、1万、ハーフともに結果を残している占部が有力かと。出場するとしても比較的負担の少ない7区あたりが良さそう。


8区は島津、上尾ハーフ以降も状態を上げてきているようですし、箱根を走った経験があるというのは大きいです。走るとしても復路になるでしょうし、経験のある3区の反対である8区でどうかなあ。力を発揮できる区間として5区を挙げているのも遊行寺の坂のある8区とした理由の1つです。


9区は高木、前回も同区間を走っていますからね。前回は非常に苦しい走りでしたが、箱根予選ではチーム6番手でしたからね。2年連続の9区というのも十分にありそう。


10区は横山、箱根予選では11番手と苦戦しましたが上尾ハーフで63分18秒をマークしたというのは高評価、まだ3大駅伝は未経験なのですが…最初で最後の出場というのはありそうで、上級生が起用されることの多い10区としました。

~展望~

今回はどちらかと言えば上尾ハーフを走った選手を優先しました。箱根予選に出場した選手が起用されることが多いのですが、200位オーバーの選手が半分を占めるわけで…そうなるとそこまで評価は高く無いのかなあと。今回は外して予想した塚本、平八重、大西といった選手が当てはまりますが揃って出場する可能性も十分あり得ます。


また、上尾ハーフで64分2秒をマークした川原もいますし、今回エントリーされた16人全員が箱根出場してもおかしくない選手が揃っているのは大きな強みです。その一方で往路を任せられそうな選手となると一気に苦しくなってしまうんですよね。北村、留学生以外が走る往路の2区間をどれだけ耐えられるかが大事になってきます。その一方で5,6区はいずれも区間中位では走ってくれそうなのは楽しみなところです。


箱根での目標はシード獲得となっていますが…箱根予選で2桁順位でシードを獲得した大学は存在しないはず。13位と最下位通過ですからね。そこからさらに主力の村上が外れていることを考えると…現実的には20位以内で走れればまずまず、16~20位くらいというのが1つの目安だと思っています。予選会最下位通過ということで失うものは何も無いですし、23番手という位置からどれだけ順位を上げられるのか期待したいです。

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