第100回(2024年)箱根駅伝 日本体育大学 区間配置予想 ~予選会の強さを箱根でも見せられるか~

本日は日本体育大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根は3区終了時で11位とシード争いに喰らいついたものの、4,5区で崩れてしまって往路18位、総合でも17位となっています。今年度の箱根予選では2年連続で完璧な集団走を披露、危なげなく4位通過を果たしました。エントリーメンバー箱根成(直近5年)はこのようになっています。

4年生:漆畑 徳輝、大森 椋太、田中 慎梧、三好 紘生

3年生:住原 聡太、分須 尊紀、富永 椋太、杉本 訓也

    植松 孝太、石川 龍芽、山口 廉

2年生:山崎 丞、平島 龍斗、浦上 和樹、田島 駿介

1年生:吉田 黎大

箱根予選を走った12人からは、チーム6番手だった山下が唯一外れていますが、11人エントリーされていると考えると決して悪くは無いのでは。前回の箱根メンバーからは5区の吉富、6区の内山と山を担った2人がおらず、今回はどのように対応するかも気になるところ。箱根予選でフリーだった山口、大森の2人は2区を視野に入れて準備をしてきたという話をしており、実際に箱根予選でも結果を残しているのが心強いです。


一方で集団走で走っていた選手たちが箱根の単独走でどれだけ走れるかは未知数、前回の箱根は区間中位で走れる区間が増えてきましたが、それでも1桁順位で走ったのは1区9位だった山崎だけでしたからね。目標とするシードを狙うには稼ぐ区間が必要になってきますし、その一方で崩れる区間も最小限にする必要があります。特に前回ともに区間19位以下に沈んだ4,5区というのは極めて重要度の高い区間となりそう。そんな日本体育大学の区間配置予想は以下の通りです。

区間配置予想

山口③ー大森④ー漆畑④ー平島②ー山崎②
田島②ー分須③ー浦上②ー住原③ー富永③

~往路~

1区は山口、箱根予選でチームトップの快走、関東インカレハーフでも入賞するなどハーフの勝負レースで結果を残しているのが魅力でエース格の1人となってきました。チーム状況を考えてもエース級をどんどん起用することになるでしょう。


2区は大森、こちらも箱根予選でチーム2番手だった選手、二人が1,2区を担うのが順番はともかく順当ですよね。一応力を発揮できる区間が山口が1区、大森が2区となっていたのでこのような予想としました。大森は前回の箱根も23km区間である10区を経験していますし、エース級へと成長した今年度はエース区間を任せられるのでは。


3区は漆畑、前回区間10位で走っている選手なので本来であれば迷わず起用されるはずなのですが…箱根予選でチーム最下位だったのが気になるところです。その後1万で28分42秒のベストをマークしていますし、コンディションは問題無いと信じて…


4区は平島、1万で28分44秒のベストを先月マークしていること、監督がフリーで走っていればもっと上位で走れたはずと評価が高いことからも往路への抜擢もあり得るかなと。その場合に最も可能性があるのが4区かな。2年連続箱根予選で安定した結果を残しているのも高評価です。


5区は山崎、4年連続区間15位以下と苦戦している区間、最もタイム差のつく最重要区間ですしここにはエース級を起用すべきだと考えています。すると、前回の箱根でも候補の1人で箱根でも好走している山崎に任せるのが一番安心かな。

~復路~

6区は田島、前回の箱根では力を発揮できる区間として6区を挙げているんですよね。田島も平島同様に2年連続で箱根予選で安定した走りを見せていますし、6区を走るのであれば崩れずにまとめてくれるのではないでしょうか。


7区は分須、2年連続で走った4区はいずれも苦しい走り、箱根予選も10番手というのが気になるのですが、1年の箱根予選から3年の箱根予選まで3大駅伝・予選会はずっと出場し続けているのも事実。今回は出場するとしても復路と予想、4区と反対になる7区でどうかなあと。


8区は浦上、関東インカレハーフでの快走以降はあまり姿を見せていないのが気がかりですが、それでもあの衝撃的な走りを見ると箱根でも見てみたいんですよね。他の実績はほとんどないため、10番手が走ることも多い8区としました。


9区は住原、1万で28分台のベストを今年マークしており、箱根予選でも7番手でまとめています。全日本予選では最終組を任されるほどですし、復路のエース区間である9区を任される可能性もありそう。


10区は富永、本人も希望している区間ですし、1万で29分2秒を先月マークして箱根予選も8番手で走っているのは大きいです。箱根予選で好走した選手が箱根でも起用される可能性は高いですし、安定した走りを箱根でも見せてくれれば。

~展望~

最も気になる5区は山崎と予想しましたが、力を発揮できる区間として4年の三好や1年の吉田が5区を挙げていますね。山崎を平地の往路に起用出来れば平地の安心感は増しますが…ずっと苦戦している最重要区間に3大駅伝・予選会未経験者を起用するのはさすがにリスクが大きすぎるかなと。エース区間を担っていた藤本が卒業したことで、2区も正直不安です。誰が走ってもある程度耐える区間になるのでは…往路での苦戦は免れないかなあと。


その一方で復路は前回のようにある程度戦えるのでは無いかなあと。今回予想した10人以外にも植松、田中や世田谷ハーフで好走した吉田、杉本、石川らもいますからね。復路の選手層は以前よりも厚くなってきたのでは。前回も復路は区間10~14位で5区間全て走っていますからね。そうなると、やはり1桁であったり区間上位で走れる区間をどれだけ増やせるかというのが大事になってくるかな。


チームとしてはシード獲得が目標となるでしょうが、エントリーを見ての感想も厳しい戦いになりそうというのは変わらないです。過去5大会は往路がいずれも総合15位以下、そして今回は池田や藤本といった絶対的なエースはいないわけですからね。5区山崎ならばこれまで以上の順位で往路を終える可能性もありますが、総合でも15位以内というのが一つの目安になるのでは無いでしょうか。箱根予選は本当に何の不安もなく見れるだけに、そんな走りを本戦で1区間でも多く見せて欲しいです。

箱根の順位予想区間配置予想の投票を受けてけています。投票をお待ちしております~

※1人1票でお願いします。