東海大学 2023年度 箱根予選・全日本振り返り⇒箱根に向けて

続いては東海大学について、全日本、箱根予選の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。箱根予選結果全日本結果はこのようになっております。箱根予選は主力を複数欠いたこともあって10位通過、ギリギリ増枠に頼らずの通過となりました。全日本ではエースの石原を欠きながらも大崩れすることなく総合9位、シードには届かなかったものの収穫のあるレースだったのでは。

箱根予選振り返り

鈴木が37位でチームトップ、唯一の単独走で大きな貯金とはいかなかったものの、しっかりとチームトップで走ったのは良かったです。期待のルーキー南坂が55位と集団走の中ではトップの走り、花岡が58位でしたが、こちらは万全の状態では無かったですしそれでもしっかりと上位で走るのが素晴らしい。62位の兵藤も高校時代は中距離選手で1年時は故障でほとんど姿を見せませんでしたが…2年になってハーフの距離も問題なく対応してきたのが頼もしすぎます。


竹割が90位でここまでが100位以内、111位の佐伯、122位の水野と続き、ここまでが5~7番手に。竹割は長い距離で安定していますし、前回の146位からも順位を上げてきました。佐伯は2年の出雲以来3大駅伝・予選会の出場はありませんでしたが、最後の箱根予選で結果をの超えたのは何より。水野は全日本予選でも2組2位でしたし、もう少し上位で走って欲しかった選手だったかな。


永本が131位、折口が144位、湯野川が152位でチーム8~10番手ということに。稼ぐ選手があまりいなかった一方で10番手も152位で耐えていたことが通過に繋がりました。永本はトラックシーズンの活躍ぶりを見ればもう一歩だったかもしれませんが、しっかりとまとめていましたし、折口も3大駅伝・予選会でエントリー自体初であることを考えれば悪くない結果でした。湯野川は前年の236位からは80位以上順位を上げてきています。


11番手の202位に中井、12番手の231位に梶谷ということで、11番手以降も大きく崩れることは無かったかな。ただ、中井はともかく梶谷は状態が上がっていなかったとはいえチーム最下位なのはちょっと寂しいですね。もう少しまとめて欲しかったところ。順位はともかく通過だけは確実にするという戦略でしたし、主力を複数欠いた中ではベストだったのでは。

全日本振り返り

1区の佐伯が区間16位、先頭と35秒差はちょっと離されてしまったかな。3年前の全日本1区は区間7位でしたからね。それでも箱根予選や全日本に出場するまでに状態を戻してきたのは何よりです。2区の兵藤が区間9位で走ったのは収穫でした。スピードのある選手がズラッと揃う中で1桁順位、3大駅伝初出場で15→12位と総合でも3つ順位を上げています。


3区の野島健太は区間11位、エース区間を恐らく急遽任されたであろうことを考えてもこの順位は良く走ったと思います。本来であればつなぎ区間での3大駅伝デビューだったでしょうし。4区のルーキー南坂も区間9位はまずまずだったかな。ルーキーに箱根予選との連戦は厳しかったでしょうが、12→10位と2つ順位を上げています。5区の湯野川は区間11位で再び総合12位に下がることに。こちらも決して悪い走りでは無いと思うのですが、5千で13分42秒のスピードを見るともう少し上位での走りを期待してしまいます。


6区の折口は区間9位、2~6区は全て区間9位or11位ということに。崩れる選手がいない一方で稼ぐ選手もいないというに…4年生になって3大駅伝初出場でしたが、良く走ってくれました。7区の花岡は区間7位、万全で無かった箱根予選から全日本に合わせるのは大変だったでしょうし、エース区間を任せられる花岡がいたからこそ、今回の総合順位に繋がりましたよね。故障や不調が多いのが気になるだけに、箱根では万全の状態で臨んでくれれば。


8区の竹割は区間13位も1つ順位を上げて総合9位でのフィニッシュとなりました。他のシードを逃す大学が大崩れする区間がある中で、区間10位前後で走った選手が多かったのは収穫でした。その一方で区間8位以内で走ったのが区間7位だった花岡のみということで、主力を欠いたいたこともあり、稼ぐ選手がいなかったのは駅伝においては厳しいですね。

箱根に向けて

この2年はなかなかベストな布陣で臨めていないだけに、何よりも大事なのはどれだけチームの足並みを揃えられるかですね。エースの石原が万全であれば2年連続の2区を担うことになるでしょう。前回3区を走った花岡、1万で28分14秒をマークした兵藤がその前後を固める形になるのかな。例えば1区兵藤、2区石原、3区花岡みたいな布陣が組めれば強力です。しかし、石原の状態はギリギリのようなので、花岡2区が基本路線なのかなあ。越が戻ってくればある程度カバーできそう。


そうでなければ他の往路候補としては、箱根予選でチームトップの鈴木、ルーキーの南坂らが候補になってくるか。個人的には4区鈴木がハマりそう。5区は喜早が希望区間として挙げていましたが、経験者はいないだけに誰が走るのか気になります。主力級を起用するのもありだとは思いますが…6区は前回の雑誌だと折口が希望していました。今の走力ならば走ってもおかしくないですが…いつも6区希望している石原は走れば区間新記録も十分狙えるのでしょうが…それはチーム事情が許さないですよね。


復路候補としては野島健太、竹割らの名前がまず挙がってきそうで、7,9区といった重要度の高い区間に起用されるかな。ルーキーの南坂、永本は揃って出場してもおかしくないですし、最低でも1人は出場するのでは。前回1区を走っている梶谷は出場するとしても復路になりそうかな。


箱根予選、全日本に出場していないエース級以外の選手では、ハーフで62分40秒を叩き出したロホマンが16人どころか10人に入ってきてもおかしくない期待感があります。トラックシーズンで活躍した五十嵐も戻ってきてほしいのですが…箱根予選で10位ということは箱根では20番手ということになりますが…さすがにそんな戦力では無いですよね。


箱根予選で下位通過した大学で箱根シードを獲得する可能性が最も高いのは、東海大学だと思います。シードを争う大学の1校だとは思いますが、有力とはまだ言えないかなあ。5,6区という山が不明瞭なこと、この2年ずっと故障・不調者が出てしまい、ベストメンバーが組めていないことはどうしても気がかりです。それでも予選会校では上位の戦力を有しているのは間違いないですし、3年ぶりのシード獲得を果たして欲しいです。

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