国士舘大学 2023年度 箱根予選・全日本振り返り⇒箱根に向けて

続いては国士館大学について、全日本、箱根予選の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。箱根予選結果全日本結果はこのようになっております。7年ぶりの全日本出場、8年連続の箱根出場を決めるなど予選では結果を残せていますが…その一方で本戦となると苦戦が続いています。

箱根予選振り返り

エースのカマウが6位と素晴らしい走り、前回の22位からも大きく順位を上げてきて他大の留学生とも渡り合えるほどになりました。さらに生駒が42位、山本龍が43位とここまでが50位以内、生駒がこの走りを見せたのはちょっとびっくりしました。持ちタイムは良いとはいえ全日本予選は1組でしたからね。一気にエース格の1人となりました。


山本龍は日本人エースとして往路を2度走り、箱根予選でも好走していますがその中でも過去最高順位だったのが良かったですね。さらに西田が72位、箱根予選での安定感は抜群ですし箱根も経験している頼もしい選手です。さらに112位の渡辺、127位の鈴木、139位の生田目がチーム5~7番手、渡辺、鈴木はいずれも前回の箱根予選よりも順位を上げてきましたし、生田目も初の予選会でこの順位は上出来でしょう。


151位の富岡、177位の川勝、184位の瀬川と8~10番手もしっかりと200位以内で走っており、安定感がありました。川勝は前回よりも順位は下げてしまってもう一歩だったかなと思いますが、富岡は全日本予選に続いてまとめてきましたし、瀬川も悪くなかったですよね。さらに11番手も186位で10番手と1秒差というのも国士舘の安定感を高めていました。


宮崎は405位と苦しい走りでしたが、全体的には安心して見れた箱根予選だったのでは。過去2回は10位と最下位通過でしたが、増枠のある今回は8位と2つ順位を上げてきました。

全日本振り返り

1区の山本龍が16位、39秒差というのはさすがにもう一歩だったかなあ。山本龍ならばもう少し上位で繋いでほしかったところ。そして2区のカマウも区間14位、箱根予選の走りを見ればもっと上位で走ってくるかと思いましたが…箱根予選との連戦が影響したのか…前半に戦力を投入してきただけに、2区終了時で総合15位で関東勢最下位は想定外に苦しい状況でした。


3区の生駒は区間15位、箱根予選でトップ3をそのまま1~3区に起用しましたがやはり箱根予選も全日本も両方結果を残すのは容易では無いです。4区の西田は区間12位、結果としてこの区間順位が8人中最も良い順位でしたからね。良く走ってくれたと思います。5区の岩下はアクシデントがあったのか区間24位に沈んでしまうことに。暑さで苦しむ選手は多かったですが、岩下の3大駅伝デビューは苦すぎる結果となりました。


6区の小林は区間16位タイで総合でも15位と関東勢最下位は変わらず、箱根予選に出場しておらずトラックでは自己ベスト連発していましたが、それでも全日本で結果を残すことの難しさです。エース区間の7区に抜擢された中島は区間18位タイ、全日本出場の立役者ですが箱根予選には間に合わない中で全日本に合わせるのは大変でしたか…なんと7区終了時で15分以上差が開いてしまい、関東勢唯一の繰り上げスタートとなりました。8区の横田も区間17位で総合15位、14位とも5分開いてしまいましたし、先頭とは22分半の差ですから…非常に苦しい全日本となりました。

箱根に向けて

ほぼ確実なのは2区カマウ、5区山本雷でしょう。カマウは全日本は苦戦しましたが、前回の箱根は区間9位、箱根予選を見ればもっと上位で走ってもおかしくない実力者です。山本雷は前回5区11位、激坂王で優勝した走りを見ても区間1桁で走ってきそう。往路の2大重要区間が計算出来るのはチームにとっても大きいです。そして、留学生のいる大学で重要になってくるのは1区と3区、ここは箱根予選で好走した山本龍、生駒、西田、全日本予選で好走した中島らが候補になってくるはず。


どれだけ2,5区以外の往路で耐えられるかが国士館の順位に直結してきますからね。前回は3,4区が非常に苦しい走りになってしまいましたが、粘りの走りに期待。6区は前回走った中島よりも6区希望としている小林や勝部の方が可能性は高そうかな。小林は全日本、勝部は箱根予選を経験しているのも大きいです。復路の平地は渡辺、鈴木、生田目、富岡、川勝といった箱根予選出場者たちが中心となってくるかな。鈴木、川勝はともに前回の箱根復路を走っていますし。


全日本は苦しい走りになった岩下も故障など無ければ高校時代の実績は豊富ですし、メンバー争いに十分絡んでくるであろう実力者です。横田も全日本で最長区間の8区を任されたとなると、箱根でも9,10区といった23km区間の起用もあるかも。今年度の箱根予選、全日本に出場していない選手はルーキーを含めて16人に入ってくることはあっても、10人に入ってくるのは大変そうかな。チームの中心選手が2,3年生に揃っていますからね。


箱根に向けてですが…箱根復帰後のレースを見ても18位以下が多く、2年前の15位が最高ということを考えると…やはり15~20位くらいというのが一つの目安になってくるかな。重要区間が計算出来ることを考えると、さすがに21位以下まで下がることは無いのではないかと…その一方で15位以内に入るとなると往路の平地区間など苦しい展開になりそうな区間も多いです。全日本に出場を果たしたのは国士館にとって大きな一歩ですし、全日本の経験を箱根にも活かして好結果に繋げてくれれば。

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