第36回(2023年) 上尾ハーフレース結果 ~早稲田の山口が日本人トップ、法政の松永が2位~

上尾ハーフが本日行われましたので、大学ごとに自己ベストを出した選手を中心にレース結果を振り返ります。世田谷ハーフに比べると平坦で記録も出やすいこちらのコース、今日はやや日差しが強かったですが、比較的走りやすいコンディションだったのでは。上尾ハーフの正式結果は出ていませんが、Twitterにて1~200位までを載せてくれていますので、そちらをベースに大学ごとの走りを自己ベストを出した選手を中心に振り返っていきます。

駒澤大学

白鳥が62分14秒で7位、庭瀬が62分15秒で自己ベストと8位と全日本に出場していない2人が快走を見せたのは収穫ですね。チーム4,5番手の持ちタイムとなっています。太陽が62分34秒、花尾が62分39秒で走ってともにセカンドベスト、花尾も復活の走りを見せてきて箱根は心配いらなそう。ルーキーも小山が62分59秒で初ハーフ、植阪も64分9秒でまとめています。その一方で心配なのが唐澤が66分台、赤津が67分台と苦しい走りになったこと。箱根メンバー入りに向けてちょっと不安なる走りでした。

中央大学

本間が63分26秒で7番手のタイムに。同級生でありライバルである柴田と全く同じベストとなっています。箱根でも10人に入ってくるか。ただ62分台はゼロ人で63分台も本間1人だけというのはちょっと寂しいですね。前回の箱根は62分台での出場争いでしたし…64分21秒を出した佐野がベスト、矢萩が64分36秒、高沼も64分45秒で続き、64分48秒の伊東夢も自己ベストとなっています。

國學院大學

最も収穫が多かった大学の1校が國學院、高山が62分5秒のセカンドベストで5位入賞、ハーフでの安定感に3大駅伝も結果を残しており箱根も大いに期待出来そう。さらにルーキーの吉田が62分29秒、辻原が62分38秒と揃って快走を見せると、鎌田が62分49秒、瀬尾が62分57秒で62分台が5人は駒澤と並んで最多タイ、さらに63分3秒の板垣もベストでチーム8~12番手が揃って自己ベストとなりました。


さらに鶴が63分4秒、木村が63分12秒で走った他、青木が63分21秒でベスト、田中愛が初ハーフで63分36秒、本山が63分39秒、渡辺が63分47秒と62分台だけではなく63分台で走った選手もズラッと揃いました。箱根16人を選ぶのが本当に大変になりそうな自己ベストラッシュとなっています。

順天堂大学

鬼澤が63分56秒でベストを1分58秒更新、チーム10番手の持ちタイムに入ってきました。さらに児玉も64分0秒でベストを41秒更新して11番手に。岩島が64分38秒で走っており、ルーキーの児島が65分53秒で4秒ベストを更新しています。

早稲田大学

山口が61分16秒で日本人トップの快走、1位と9秒しか離れていない一方で3位と40秒もの大差をつけたのも素晴らしい。早稲田記録を大幅に更新しました。早稲田のエースにふさわしい走りを見せましたし、箱根でもエース区間での快走が楽しみ。佐藤が63分40秒くらいで走ったそうですが、ゼッケンが外れてしまったことで非公認に…それはさておき、全日本を回避した佐藤が走れているのは収穫です。


石塚が63分47秒のベストで走っていますが、最初から先頭集団にはついていかなかったですし、問題無い走りだったのでは。山崎が初ハーフで64分22秒、諸冨、和田がともに64分25秒でチーム10~12番手のベスト、須山も64分52秒のベストで走っています。

法政大学

世田谷ハーフに続いて収穫の多かったのが法政、エースの松永が61分56秒で日本人学生2位の快走、早稲田の山口とともにニューヨークシティハーフへの出場権を獲得しました。去年も1万→上尾ハーフと連戦で快走を見せていましたが、去年のタイムも7秒上回ってきました。箱根ではエース区間での走りが楽しみ。宮岡も62分7秒で6位に入りダブル入賞となりました。駅伝シーズンに入ってから宮岡の活躍が止まりませんね。


さらに武田も62分48秒のベストで1~3番手が揃って更新となりました。主力が揃って快走を見せたのは箱根連続シードに向けても大きい。さらにルーキーの野田が63分49秒とこちらも1万との連戦にも関わらず好走を見せています。唯一気になるのは大島が65分23秒とやや苦しい走りとなってしまったことくらいかなあ。出雲に出場した永島は初ハーフで65分49秒で走っています。

創価大学

川上が63分32秒でチーム12番手のタイムを初ハーフでマーク、上杉が63分38秒でベスト、出雲、全日本に出場した小池も63分40秒で初ハーフを走っています。全日本で好走した織橋は64分56秒で初ハーフを走っており、決して悪くはない走りですが今年度創価が見せてきたインパクトを考えると今回はもう一歩だったかな。他にも濱口が65分17秒のベストで走っています。

城西大学

中田が63分18秒でチーム5番手のタイム、さらに伊藤が63分32秒で7番手と2人が持ちタイムでトップ10に入ってきました。戦力が固定化されてしまっているのが城西のリスクだと思っていますが、2人が選手層を厚くしてくれれば大きいです。さらに浅井が64分10秒でベスト、山本樹が64分29秒で走った他、ルーキーの中島が64分42秒でベストをマーク、小林、小早川がともに65分6秒のベストをマークしています。

東洋大学

菅野が63分4秒でベストを43秒更新しチーム4番手、奥山が63分19秒、九嶋が63分25秒でチーム6,7番手のベストとなりました。菅野は今年度は安定して結果を残していますし、3大駅伝で結果を残している九嶋が戻ってきたのもチームにとって非常に大きいですね。ルーキーの薄根が63分31秒で初ハーフを走ってチーム9番手、岸本も63分39秒の自己ベストと62分台こそいませんでしたが、63分台でベストを出した選手が多かったのは良かったです。ルーキーの藤本も64分30秒で走っており、徐々に箱根に向けてチーム状況も良くなっていそう。

大東文化大学

ワンジルが62分0秒で4位に入る快走、箱根予選で途中棄権で心配されましたが、全日本、そして上尾ハーフと快走を見せています。箱根では前回の悔しさを晴らす走りを期待。さらに佐々木が63分12秒でチーム6番手に入ってきたのは大きい。箱根に向けてまた1人新戦力が台頭してきました。西代が63分36秒でチーム9番手、宮倉が64分43秒、赤星が64分44秒、照井が64分50秒と今後が期待される下級生もしっかりと64分台のベストをマークしてきています。

明治大学

吉川響が62分31秒で10位に入る快走、箱根では2年連続の5区なのか往路の平地なのか分かりませんが箱根予選会に続いての快走は頼もしい限り。児玉も62分42秒でセカンドベストをマークしており、箱根に向けては心配いらなそうで今度こそ2区を走ってくれれば。さらにルーキーの大湊が62分54秒の4番手で走ったのも大きいですね。綾、大湊とすでに62分台ルーキーが2人いるのは心強い。


森下も63分0秒のベストでチーム5番手と全日本からは状態を上げてきていますし、山本が63分30秒、古井が63分59秒と箱根メンバーを争う選手たちも63分台のベストをマークしています。このまま不調・故障なく箱根に臨めれば期待出来る戦力となってきたのでは。

帝京大学

大吉が63分12秒でチーム7番手、針谷が63分14秒でチーム8番手のベストをマーク、最初で最後の箱根出場を狙う4年生が揃って好走を見せました。高島も63分29秒でチーム10番手に入っていますし、64分0秒の石川、64分43秒の大辻が揃ってベスト、尾崎も64分7秒のセカンドベストをマークしています。全体的に上級生の好走が目立ちました。

日本大学

山中が64分14秒でチーム9番手のタイムをマーク、3大駅伝・予選会未エントリーの4年生がハーフでトップ10入りを果たしました。さらにルーキーの片桐が64分40秒で初ハーフを走ったのも収穫、同じくルーキーの天野も64分46秒をマークしています。箱根予選はキップケメイだけだったルーキーも徐々に存在感を示してきています。松村も65分19秒のベストで走っています。

立教大学

権守が64分26秒でチーム9番手のタイムをマーク、こちらも3大駅伝・予選会未エントリーの4年生がハーフ持ちタイムでトップ10入りを果たしています。

神奈川大学

ルーキーの花井が64分5秒をマークしてチーム9番手に入る好走、石口が64分16秒、ルーキーの新妻が64分20秒で続きました。早速ルーキーが64分前半のベストで走れているのは良いですね。他にも中原が64分40秒、赤池が64分51秒、今度が64分52秒と64分台のベストをマークしており、来年度以降を見据えても3年生以下の好走は大きいです。

中央学院大学

ルーキーの稲見が62分46秒でチーム4番手の素晴らしい走り、箱根予選は出場していませんが箱根では是非とも見てみたい選手です。続いたのが井澗の64分39秒ということでベストではあるものの63分台が誰もいなかったのはちょっと寂しいかな。三角が64分44秒で続き、こちらも自己ベストとなっています。ルーキーの吉田翔が初ハーフで64分57秒で走り、ここまでが64分台、さらにルーキーの前原が65分14秒、堀田が65分15秒がともにベストで走っています。

東海大学

ロホマンが62分40秒で持ちタイムトップとなる快走、箱根16人どころか出場する10人に向けて大きな結果を残しました。梶谷も63分18秒でチーム4番手となるベストをマーク、徐々に復調してきたかな。喜早も63分54秒のベストをマークしており、最後の箱根に間に合いそう。他にも木原が64分8秒をマーク、松尾も64分46秒、ルーキーの服部が64分47秒で走っています。喜早、木原、松尾ら4年生がどれだけ箱根で戦力になってくれるかは非常に気になるところ。

山梨学院大学

キピエゴンが61分7秒で優勝、ハーフでの強さは抜群ですしムトゥクとハイレベルな箱根出場争いを繰り広げそう。日本人では横山が63分18秒でチーム4番手のタイム、箱根予選は苦戦しましたが最後の箱根出場に望みをつなぐ走りでした。川原が64分2秒、島津が64分32秒、ルーキーの占部が64分39秒、勝山が64分54秒ともに64分台でのベストをマーク、箱根予選最下位通過から徐々に立て直せてきているかな。他にも土器屋が65分28秒、阿部が65分43秒でいずれもベストとなっています。

東京国際大学

山本が63分39秒をマークしてチーム5番手のタイムに。大林も65分0秒でベストとなっていますが、目立った走りはこの2人くらい…そもそも上尾ハーフに出場した選手も多くなかったですし、主力も全然いませんでした。ハーフの経験不足というのが箱根予選で苦戦した大きな要因だと思っているのですが…もう少しハーフの記録会に出場しても良さそう。

専修大学

長谷川が64分42秒、安藤が64分47秒でともにベストと箱根予選を走っていない選手が揃って64分台のベストをマーク出来たのは収穫かな。続く選手は66分9秒の丹ということで65分台が1人もいなかったのはやや寂しかったか。66分57秒の日比野、67分14秒の中島とルーキーたちがベストをマークしています。

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