激坂最速王決定戦2023 レース結果 ~国士館の山本雷が優勝~

箱根5区の前哨戦としても注目を高める激坂最速王決定戦が本日行われましたので、大学ごとにレース結果を振り返ります。今回は箱根シード校で出場したのは東洋大学だけでしたが、箱根に復帰する東農大、駿河台など予選会校は何校も出場しました。しかし、今回は寒く風も強かっただけにタイムを出すのは困難でした。例年以上に速さよりも強さが求められるレースとなることに。

順位氏名大学記録前との差
1位山本 雷我国士舘大学54:11
2位弓削 征慶山梨学院大学54:1900:08
3位吉村 颯斗東京農業大学55:3601:17
4位後藤 天馬国士舘大学55:4500:09
5位倉島 啓人駿河台大学55:4900:04
6位柴田 大輝中央学院大学55:5300:04
7位新山 舜心駿河台大学56:2500:32
8位永井 駿立教大学56:3700:12
国士館大学

優勝を果たしたのは国士舘の山本雷我、箱根では5区11位で走っている実力者、前回も53分38秒の5位で走っていますからね。そこから40秒ほど遅れての54分11秒ではありましたが、今回のコンディションを考えると前回以上の快走と言って良いのでは無いでしょうか。箱根でも3年連続の5区が有力、今回は前回以上の順位も期待出来そう。


むしろびっくりなのは55分45秒で4位に入った後藤、これまで目立った実績は無いと思うのですが…上々の走りと言って良いのでは無いでしょうか。まだ2年生ですし、今後さらなる走力をつけていけば箱根5区を担う選手となるかも…他にも渡辺が56分42秒で9位、佐藤が57分36秒で15位、正木が58分21秒の17位で走っていますが、少なくとも今年度の5区争いは余程のことが無い限り、山本雷一択かな。

山梨学院大学

今回の激坂王で最も前評判以上の走りを見せたのは山梨学院の弓削だったのでは。54分19秒で優勝した山本雷とはわずか8秒差の2位、まだ大学で目立った走りは無い2年生なのですが…一気に5区候補として台頭してきたのでは。3位にも1分17秒もの差をつけていますから、その走りの素晴らしさが分かります。箱根でも要注目の選手です。


他にもルーキーの和田が57分25秒で11位、前回の箱根5区で18位だった新本が57分33秒で13位となっています。今回の走りだと弓削が一歩抜け出したように思えますが、この3人がそのまま山梨学院の5区争いということになりそう。

東京農業大学

唯一出場した吉村颯が55分36秒の3位で走っています。箱根予選ではチーム7番手で走っていますし、最初で最後の箱根で5区を担う可能性も十分にありますね。本人も5区希望で今回の激坂王にも参戦したということで、良いアピールになったのでは無いでしょうか。

駿河台大学

倉島が55分49秒で5位、箱根予選でもチーム6番手で走っていて走力もある選手です。そしてエースの新山は56分25秒で7位ということで、この走りであるならば新山は出来れば往路の平地を走って欲しい選手ですし、倉島が5区に起用される可能性も高くなってきたか。

中央学院大学

柴田が55分53秒で6位ということでこちらもまずまずかなあ。箱根予選ではチーム8番手で走っている選手です。さらに黒岩が56分45秒で10位、箱根予選ではチーム6番手の94位で走っている選手です。まずはこの2人が箱根の5区候補となってくるか。他には久我が58分21秒の18位、前新城が60分39秒の23位で走っています。

立教大学

永井が56分37秒の8位というのはまずまずかなあ。今年度は全日本予選も箱根予選も未エントリーでしたが、前年度はどちらも好走している実力者ですからね。箱根5区に向けて準備していたというのであれば、楽しみな選手です。前回走った相澤もいますが、区間最下位と苦戦して2度目の5区という可能性は低そうですし…他には岸本が57分33秒の14位、ルーキーの木島が59分31秒の21位、富田が60分51秒の24位ということで、今回はもう一歩アピールとはならなかったかな。

神奈川大学

三原が57分26秒の12位、箱根予選でチーム7番手で走った期待のルーキーですがタイム・順位ともにもう一歩といったところかなあ。全日本予選に出場している飯塚は59分56秒の22位とさらに苦しい走り…5区が誰になるのか気になるところですが、今回の走りではちょっと見えてこなかったかな。

東洋大学

ルーキーの馬場が57分41秒で16位、高校時代から実績のある選手ですが今回の激坂王ではもう一歩という結果に…主将の佐藤は59分14秒の19位ということで今回復帰レースに出場出来たのは良かったですが、現時点でこの走りで箱根に間に合うのか、まして最重要区間である5区を担えるのかというと期待よりも不安の方が大きそう。前回チームを救う走りを見せた前田の後釜としてはどちらも存在感を示せなかったかなあ。