順天堂大学　２０２３年度 出雲・全日本振り返り⇒箱根に向けて

１区に期待のルーキー吉岡を起用しましたが、ハイペースかつ変動の激しい区間に苦しみ区間１１位、ほろ苦い３大駅伝デビューとなりました。三浦を起用出来なかったこともあり、こうなると巻き返すのは厳しいですが…２区の村尾が区間７位でまとめたのは上々の走り、さらに浅井も区間６位の走りで１１→８位と３つ順位を上げました。浅井がエースとなったレースだったかも。


４区の海老澤は万全で無いながらも区間６位とまずまずの走り、浅井＆海老澤の３年生コンビは頼りになります。５区の森本も区間８位、３大駅伝デビュー戦であることと総合８位だったことを考えるとまずまずでは無いでしょうか。しかし、最長区間の６区に起用された石井が区間１１位、総合でも８→１０位と２つ順位を下げて関東最下位となってしまうことに。前回の箱根以降、本当に苦しい走りが多い。。。

１区の服部が区間１３位も先頭と２３秒差ならばギリギリかなあ。まだ万全で無かったかもしれませんが、服部が戻ってきたのは大きいです。２区の三浦は区間８位、全日本は３年連続区間３位で走っていましたが、今回はちょっと合わせきれなかったかなあ。９月までバリバリトラックで世界と戦っていましたから、仕方ないですよね…


３区に起用されたルーキーの吉岡は区間１４位とここでも苦戦、ちょっとらしくない走りが続いていますね。高校時代は失敗レースなんて皆無だったのですが…切り替えてまた箱根での活躍に期待です。４区の村尾は区間１１位とこちらも何とかまとめたものの、もう一歩という走り。５区の堀越は３大駅伝デビューとなりましたが区間１６位と非常に苦しい走りとなりました。


６区の油谷は昨年の出雲以来の３大駅伝出場、区間１２位ということで総合でも１４位、区間順位も三浦を除いて全員２桁順位ということに…７区のエース区間に起用された石井は区間１２位、出雲よりはまだ良かったと思いますが、それでも石井の力からすれば物足りないのは変わらないですよね。そんな中でアンカーの浅井は区間６位、総合順位で下位のチームがどこも苦戦する中、１３→１１位と２つ順位を上げる走りでした。浅井は苦しい位置でも好走出来るところにその強さを感じますよね。

２年前の全日本から５大会連続で３大駅伝は５位以内でしたが、今年度は出雲・全日本ともに２桁順位と苦しいレースとなっています。チームとしては３大駅伝全てで３位を目指すという話でしたが、箱根では４年連続シードを獲得出来るかどうかが現実的な目標となるでしょう。吉岡が３大駅伝で苦戦気味なのは気になるところですが、これまでの起用のされ方や長い距離にも問題無いという話からもやはり往路に起用されるのではないでしょうか。


三浦は２区は合っていないでしょうから、１区か３区を任せたいはずで…そうすると２区が悩ましいところだったのですが、ここに浅井がピタッとハマりそうなんですよね。浅井の成長は非常に大きく、１～３区を三浦、吉岡、浅井に任せるのが無難かなあ。４区は３年連続で走っている石井がいますし、なかなか調子が上がってこないですが、それでも最長区間を担っていることを考えると４年連続になりそう。


他に往路候補としては、まず海老澤の名前が挙がってくるか。１，３，４区あたりはどこを走ってもおかしくないかと。出雲・全日本も出場した村尾、全日本で１区を走った服部もありそうですが、この２人はそのまま箱根６区の候補にもなってきますね。前回走った村尾、万全であれば走っていた可能性の高い服部、どちらでも計算出来そう。５区はずっと候補と言われた神谷がいますが、そこまで目立った走りは見せられていないんですよね。最重要区間ですし、ハイレベルな争いを期待したいところ。


復路は前回９区を走った藤原がいますし、出雲・全日本を走った森本、堀越、油谷も候補になってくるでしょう。４年生ならば内田、斎藤、出口といったハーフで結果を残している選手、３年ならば藤島、岩島といった上級生も復路の争いには絡んでくるでしょうし、期待のルーキーは吉岡以外３大駅伝に出場出来ていませんが、荒牧、古川、児島などどんどんメンバー争いに絡んで欲しいところ。


正直、出雲・全日本の走りを見る限りは箱根でシードを獲得するのは容易では無いでしょうし、今年度はある程度我慢の年になるという話は監督もしていましたが、このまま全日本に続いて箱根でもシードを失うわけにもいきません。力のある選手は揃っていますし、長い距離で結果を残している選手も多いですからね。箱根にはチームとしてもしっかりと合わせ、４年連続のシードを獲得して欲しいです。