専修大学　２０２３年度 箱根予選振り返り⇒来年度に向けて

エースのダンカンが２２位、先頭とは２分以上離されていますし、留学生としては物足りない結果ではあるかなあ。出場を争う大学の留学生はどこも強力ですから…２３→２３→２２位と箱根予選は３年連続で抜群の安定感を誇っていますが…さらなる爆発力も待たれるところ。


１００位以内が他に７３位の新井のみということで、さすがに２人だけではどうしようもないですよね。箱根４区も経験していますし、新井には今後主力となっていって欲しいです。今年度飛躍した藁科が１３４位とまずまずの走りですが、１５０位以内も３人ということに。１５４位の大和田、１９６位の辻、１９７位の福田までが２００位以内となっており、苦戦度合いが分かります。


ルーキーの大西が２０８位でチーム７番手、主力の野下が２２１位、手塚が２３７位で２５０位以内でさえ９人、１０番手が２６８位ですからね。稼ぐ選手がいても苦しいのに、８～１０番手も崩れてしまっていてはきつすぎる…ルーキーの和田が２９９位、万全で無かった田島も３６６位ということに…


木村、中山、粟江、水谷、千代島らが主力揃って起用出来ず、起用された選手も体調不良であったり、足に不安がある選手が複数いたりと本当に箱根予選・箱根と万全で臨めたことが無いですよね。これは何かしら対策を打つ必要があるのでは…？エントリーの時点で箱根予選突破は厳しいと思っていましたが、それでもここまで揃って崩れてしまうとは思いませんでした。

単純に箱根予選に出場した選手の穴ということだけを考えれば、１２人中９人が３年生以下、抜けるのは野下、山城、田島の３人だけでトップ７は全員残るということになります。このデータだけ見ると戦力ダウンは小さいのでは？と思えますが、もちろん実際にはそんなことはありません。２年時に箱根で１区４位、３年時に箱根予選で日本人トップだった木村は結局今年度ほぼ姿を見せないままに卒業…１人が抜ける穴としては箱根予選会校を見渡してもトップクラスに大きいです。


さらに主将の田島も最後の箱根予選では万全では無く苦戦しましたが、２８分台のベストを持ち、全日本予選でも最終組を担っている実力者、チームで唯一３度の箱根を走っている野下、２度の箱根を走っている中山、箱根で６区７位と快走を見せた粟江、２度箱根を走り、箱根予選でも２年連続１００位ちょっとで走っている水谷らが抜けることになります。箱根経験者が５人、箱根予選は７人経験していますからね。４年生の抜ける影響は非常に大きい大学の１校です。


そんな状況で箱根予選１８位という状況から、増枠が無くなるであろう第１０１回の箱根予選では１０位以内を目指さなくてはなりません。単純に今年の箱根予選１０位との差は７分３０秒もの大差があります。これを１年で埋めるのは容易では無いです。まず、ずっと合わせられていない箱根予選に合わせるのは最低限、これだけ箱根にも箱根予選にも合わせられないと正直どうしようもないですよね…


来年度の戦力としては…３年生ではキサイサ、辻、千代島、大和田らが中心となっていくでしょうし、今回箱根予選を走れなかった千代島も箱根１区を走っている選手、チームを牽引していって欲しい学年です。２年生では新井、藁科、手塚、福田という箱根予選経験者にハーフで６４分台のベストを持つ犬塚らが期待の選手。個人的には藁科に期待しているのですが、箱根予選で２位だった新井は日本人エースとなって欲しい選手ですし、手塚も今後が期待される選手です。３年生に負けず２年生も選手はある程度揃っています。


過去最高のスカウトとなった１年生、それでも箱根予選に出場したのは大西と和田の２人だけでした。全日本予選に出場した具志堅、佐藤陸、江幡もいますし、さらに中島、平松ら今後が期待な選手もいますし、３学年中最も選手は揃っているかも…というかこの学年が中心となっていってくれないと来年度は厳しいですよね。


こうしてみてみると、各学年で計算出来る選手はいるものの、日本人エースと呼ぶような選手は今後次第ということになるかなあ。木村のような走りはさすがに厳しくとも、５０位以内で走るような選手が複数出てこないと厳しいですから…各学年からエース級の台頭が求められます。正直、来年度の箱根予選通過というのはかなり厳しい目標だとは思うのですが…前評判が決して高くない中でも３年連続で箱根出場を果たしてきたチームですからね。今回の悔しすぎる結果となった箱根予選の反省を糧に、１年での箱根返り咲きを期待したいです！！