第55回(2023年)全日本大学駅伝 戦力分析&区間配置予想 ~創価大学~

最後は前回の全日本で5位と初出場で初シード獲得、出雲では2位と素晴らしい走りを見せた創価大学の全日本大学駅伝における戦力分析と区間配置予想を行っていきます。エントリー一覧過去5年成績はこのようになっております。最強世代が卒業しても強さを維持してきた大学さえ滅多にないのに、逆に強くなったのでは?と思わせる出雲の走りは素晴らしすぎました。全日本でも期待しか無い…

4年生

前回の全日本で8区11位、出雲では4区区間賞を獲得している山森、前回の箱根では8区9位、1万で28分台をマークして復活を果たした桑田、ハーフで63分37秒を今年マーク、前回の全日本予選では1組27位で走っている志村の3人。

3年生

出雲では3区2位の快走でチームの2位に大きく貢献したエースのカミナ、前回の全日本では3区12位、出雲では6区5位で走っている吉田凌、ハーフで62分18秒とチームトップタイムを持ち、3大駅伝は未経験ながら5度目の3大駅伝エントリーとなった小暮、出雲では5区区間賞と圧倒的な走りを見せた吉田響の4人。

2年生

前回の全日本では4区11位、出雲では1区5位と好スタートを切った石丸、今月1万で29分25秒をマーク、2年連続の全日本メンバー入りを果たした黒木、1万で29分0秒を今月マーク、4度目の3大駅伝エントリーとなった山下、前回の全日本予選で3組10位、箱根では5区13位で走っている野沢の4人。

1年生

5千で13分28秒、1万で28分5秒をマークし、出雲に続いてのエントリーとなったムチーニ、5千で13分34秒のベストを持ち、出雲で2区5位だった小池、5千で13分52秒のベストを持ち、1万で29分1秒を今月マークしている織橋、5千で13分52秒のベストを持ち、1万で29分5秒を今月マークしている齊藤、5千で13分56秒のベストを持ち、1万で29分20秒を今月マークしている川上の5人。

ほぼベストな布陣と言って良いかなあ。桑田も戻ってきましたし、多くの選手が今年度5千、1万で自己ベストを更新しています。特にルーキーは5人と全学年で最多のエントリーとなりましたが、全員が5千で13分台のベスト、1万も29分30秒切りですし、早速存在感を見せています。出雲2位のメンバーが中心になると思いますが、8人の出場争いも熾烈を極めそう。そんな創価大学の区間配置予想は以下のとおりです。

区間配置予想

石丸②ー山森④ー吉田凌④ー小池①
小暮③ー織橋①ーカミナ③ー吉田響③

1区は石丸、1年時から3大駅伝フル出場もなかなか結果を残せずにいましたが…出雲では素晴らしい走りでチームに流れをもたらしました。1区経験者も他にいませんし、出雲に続いて1区を任せるのは石丸で良いのでは。


2区は山森、前回も葛西を起用するなど今後も重視していくであろう区間、日本人エースとして今年度の活躍が期待される山森としました。出雲でも区間賞を獲得している実力者ですし。


3区は吉田凌、出雲6区でも悪くない走りを見せていましたし、前回も経験している区間ですからね。長い距離にも強いですが長距離区間は任せられる選手が揃っていますし、前半の主要区間である3区としました。


4区は小池、期待のルーキーであり出雲でも見事な走りを見せました。全大学を見渡しても、大学に入って最も成長したルーキーかも…全本でも出場する可能性が高いですし、他大でもルーキーが起用されることも多く前回もルーキーの石丸が走っている1区としました。

5区は小暮、前回は嶋津を起用するなど創価が重視してきた区間、確かに2,3,7,8区が主要区間とすると、その間に4~6区がつなぎ区間になり、真ん中の5区は他大学でも重視されることになるかも。走りやすさでは8区間中1番だと思うのですが…走力は抜群で主力として期待されながらも未だ3打駅伝に出場していない小暮のデビュー区間として良さそう。


6区は織橋、小池とともに1年目から即戦力として活躍が期待されるルーキー、というかトラックではすでに大活躍しています。今後を見据えてもルーキーが5人エントリーされたことを考えても2人走らせたいのではという想いもあり、ルーキーを並べるのを回避する目的もあって6区に織橋としました。


7区はカミナ、創価は最長区間に留学生を起用したことは出雲・全日本と無いですし、前回のムルワ同様に今回はカミナがエース区間ということになる可能性が高いです。出雲3区でも区間賞こそ逃したものの素晴らしい走りを見せていましたし、安心して任せられます。


8区は吉田響、ここが一番悩ましいところですが…創価は最長区間に日本人エースをあまり起用したがらないのでは無いかなあとは思いつつ、最も上位が狙えるとすればやはりチームNo.1と評価の高い吉田響に最長区間を任せることなんじゃないかなあと。

展望

出雲での2位でさらに評価を高めていますね。3区カミナの走りで2位に浮上したのは確かに大きかったですが、4,5区で連続区間賞は留学生だよりでは無いことを改めて示してくれました。前回の箱根が終わった後は創価が全日本でシードを獲得するのは厳しいのでは?なんて思っていましたが…トラックシーズンでの活躍ももちろん素晴らしいですが、その強さを出雲でも見せられているのが凄いんですよね。


今回出雲を走った6人以外にも力のある選手が揃っていますし、桑田、野沢、山下、齊藤などまだまだ全日本で見てみたい選手が揃っています。メンバー争いの激しさが創価の強さを支えてくれそう。全日本での目標は3位以内となっていますが、正直達成してもおかしくは無いと思ってしまいますよね。前評判は出雲で4強と呼ばれていた駒澤、國學院、青学、中央が全日本でも高いようで、創価は城西・早稲田とともに続く5番手争いという位置づけが多いですが…実際に出雲では駒澤以外の全大学に勝っているわけですからね。


現実的な目標としては2~6位くらいになってくるのかなあ。カミナを7区に起用するであろうことを考えると、前半区間でどこまで上位争いに喰らいつけるのかは未知数な部分もあるので…8区も吉田響ならば6区でシード争いをしていても、7,8区で一気に3位争いとかに加わってきてもおかしくないですし。セオリー通りにエース級を2,3,7,8区に起用してくるのか、それともまたつなぎ区間を重視してそこでアドバンテージを取りに来るのかは気になるところ。


前回は初出場で5位でシード獲得となりましたが、個人的な期待値としては最強世代がいた前回よりも今回の方が高いです。前回まではある程度メンバーが固定化されているイメージがありましたが、今回はもう出場が確実と思われる選手がとにかく少ないですからね。2021年の箱根、2023年の出雲で2位に入った創価が次は全日本順位で最高順位の更新、優勝争いに絡んでいって欲しいです。

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