第５５回（２０２３年）全日本大学駅伝 戦力分析＆区間配置予想 ～大東文化大学～
箱根予選に４度出場していて箱根への出場資格は無し、唯一可能性のある全日本に全てを賭ける倉田、前回の全日本で４区１０位、箱根予選ではチーム２番手の１６位で走っているエースの久保田、前回の箱根では６区６位と快走、箱根予選でもチーム８番手の８３位で走っている佐竹、前回の全日本では２区１３位、箱根予選ではチーム３番手の２３位で走っている菊地の４人。
前回の箱根では１区区間賞＆区間新の快走、箱根予選ではアクシデントがあって２０ｋｍ過ぎに棄権となってしまったエースのワンジル、全日本予選では３組５位、箱根予選ではチームトップの１５位と一気にエース級へと飛躍を遂げた西川、前回の全日本で６区９位、箱根予選でもチーム５番手の５７位で走っている大谷。
前回の全日本では８区１６位、箱根予選ではチーム９番手の１１３位で走っている西代、５千で１４分１５秒のベストを今年度マーク、３大駅伝は全てエントリーを果たしている佐々木、全日本予選では２組２９位、箱根予選ではチーム６番手の６５位で走った小田の６人。
前回の全日本では３区１２位、箱根予選ではチーム４番手の５１位で走っている入濱、１万で２９分３９秒のベストを今月マーク、箱根予選に続いてのエントリーとなった照井の２人。
５千で１４分９秒、１万で２９分２５秒のベストを立て続けに今月マークしている宮倉、こちらも５千で１４分１０秒、１万で２９分２６びょうのベストをともに今月マークしている藤原、１万で２９分９秒のベストを今年マーク、箱根予選でもチーム７番手の７８位で走っている棟方、１万で２９分４８秒のベストを今月マーク、今月ハーフも走っている庄司の４人。
ほぼ順当なエントリーと言えそう。箱根予選を走った選手からは長島が外れていますが、箱根予選はチーム１１番手でしたし、ある程度は仕方ないかな。残る５人が倉田と１万で今月快走を見せた下級生たちですからね。現状ではベストの１６人と言って良いのでは。箱根予選で故障したワンジルは全日本出場は難しいでしょうが…箱根予選トップ通過メンバーがどれだけ全日本に合わせられるかが大事になります。そんな大東文化大学の区間配置予想は以下のとおりです。
久保田④ー入濱②ー菊地④ー倉田④
棟方①ー佐竹④ー西川③ー大谷③
１区は久保田、前回もワンジルを起用しており重視している区間。最短区間の１区にエースはもったいない気もしますが、出遅れるわけにはいかないんですし、箱根でも１区を担っていて安定感抜群の久保田としました。
２区は入濱、前回も主要区間の３区を担っていますし、前半の重要区間を走って欲しいところ。前回は２，３区でともにもう一歩だったことと入濱の方がスピード勝負の方が合っているかなという思いもあって２区としました。
３区は菊地、こちらは前回２区で走っていて箱根予選でも快走。長距離区間への起用もあり得ますが、前半から攻めていくと予想。前回区間１３位と苦しんだ２区ではなく、同じく主要区間である３区としました。
４区は倉田、箱根に出場することは無いとなると、全日本では起用してくるのでは無いかなあと。実際、温情起用というわけではなく５千でも１万でも今年度セカンドベストで走っていますからね。とはいってもつなぎ区間にはなるでしょうし、４区あたりかなあと。
５区は棟方、ルーキーで即戦力となるのは難しいかもと思っていましたが、１万でのベストに箱根予選での好走と強さを見せました。全日本でも見てみたいルーキー、箱根予選との連戦ですし、比較的負担の少ない５区としました。
６区は佐竹、３年時以降は３大駅伝・予選会と安定した走りを続けている実力者、主要区間を走ってもおかしくない選手ですが、任せられる選手たちはいるので…３番目に長い６区でその力を発揮してくれれば。
７区は西川、前半にエース級を起用しても長距離区間にエースを残せるのが大東大の強み、箱根予選でチームトップの快走だけではなく、勝負レースでも記録会でも結果を残していますし、エース区間を任せるにふさわしい選手です。
８区は大谷、前回の６区や箱根の９区、箱根予選など長い距離で安定した結果を残している選手、全日本予選でも最終組を任されていますし、これまでの実績を考えると最長区間の８区を担ってもおかしくないかなと。
ワンジルが出場できるかは大きな焦点ですが、箱根予選で車椅子に乗っていたことを考えるとさすがに厳しいと思って外しています。前回は箱根予選通過の安心感やその後疲労が上手く抜けなかったこともあって１４位となってしまいましたが、今回は本気でシード獲得を狙っているという話もありました。ただ、やはりエースのワンジルが出場出来なかった場合、シード争いに絡んでくるのは容易では無さそう。
前回も２区以降はずっと二桁順位で一度もシード争いに加われませんでしたし、全日本予選や箱根予選のような走りを３大駅伝で見せるというのは難しいですよね。ただ、このまま予選会では結果を残せるけれど、本戦では苦戦が続くという状況は早い段階で乗り越えていきたいところ。箱根予選で好走した西川、久保田、菊地、入濱らにはやはり期待してしまいますよねー。
今回予想した８人以外にも、前回８区を走った西代もいますし、箱根予選の疲労を考えるのであれば、１万で自己ベストを今月マークしている照井、庄司、宮倉、藤原からの抜擢というのもあるかも。高校時代の実績に乏しいルーキーが１年目にこれだけしっかりと１万でタイムを残してくるのは純粋に凄いと思います。現３年世代はチームの中心ですが、少なくとも１年時はワンジルはいるものの谷間の世代になるのでは？なんて思われていたくらいですし…
今後も全日本、箱根に出場するのはある程度当たり前になってくるであろう期待感はありますし、そうすると次は必然的に３大駅伝での活躍、シード獲得が求められるようになってきます。個人的には前回の１４位は上回ってくるでしょうが、１０～１３位くらいにが現実的な順位となってくるのかなあと予想しています。それでも箱根予選で２年連続トップ通過という実績はありますし、３大駅伝でも力強い走りを期待したいです。