第５５回（２０２３年）全日本大学駅伝 戦力分析＆区間配置予想 ～城西大学～
箱根で５区区間新＆区間賞をマーク、出雲でも６区３位で走っているエースの山本唯、前回の箱根では１区１１位と好スタート、全日本予選では３組トップで走っている野村、前回の箱根で１０区６位と好走、出雲でも２区４位と見事な走りを見せた山中、１年時の全日本で６区１６位、１万で２９分４９秒のベストを今月マークしている山本樹、１万で２９分１４秒のベストを今年度マーク、箱根予選には２度出場するも３大駅伝はまだ未出場の中田の５人。
５千で１３分４４秒、１万で２８分４９秒のベストを今年度マーク、前回の箱根で９区８位、全日本予選で２組４位で走っている平林、前回の箱根で７区９位、全日本予選で１組トップ、出雲で４区３位と安定した走りを見せている林、２年の箱根予選で１３９位、３大駅伝は３度全てでエントリーを果たしている久保出の３人。
前回の箱根で３区１１位、全日本予選は４組１２位も出雲では３区区間賞と快走を見せたエースのキムタイ、前回の箱根で２区１５位、全日本予選で３組１８位、出雲では転倒があったものの１区１０位でまとめた斎藤、前回の箱根で８区１４位、全日本予選で１組１１位、出雲でも５区６位と安定した走りを見せる桜井。
１万で２９分５５秒のベストを今月マーク、箱根では４区１８位で走っている鈴木、前回の箱根予選では１２８位、箱根では６区１５位で走っている大沼、１万で２９分３４秒を今年度マーク、３大駅伝初エントリーを果たした磯西の６人。
５千で１４分１９秒、１万で２９分５５秒のベストを今年度マークしている小田、５千で１４分２２秒のベスト、１万では２９分３４秒を今年度マークしている中島の２人。
ほぼベストな布陣と言って良いでしょう。箱根シードを獲得した選手が全員揃っている安心感はやはり別格。全日本でもシードを狙うとなると、出雲同様に新戦力を試す余裕が無いのは気にはなりますが、勝負レースで実績のある選手がズラッと揃っています。ルーキーが小田、中島と２人メンバーに入ってきたのも良いですね。２，４年生が中心のチームですが、少しずつ存在感を増していってくれれば。そんな城西大学の区間配置予想は以下のとおりです。
林③ー斎藤②ーキムタイ②ー山中④
桜井②ー野村④ー平林③ー山本唯④
１区は林、１区を経験している選手では斎藤や野村もいますが…林は出雲でも良い走りをしていましたし、ラストの切れ味も抜群。エース級を全日本１区に起用するのはもったいないというのも踏まえると、林というのは最適な選択肢かなあと。
２区は斎藤、出雲はアクシデントがありながらも区間１０位で粘りました。これまでの起用のされ方を見ても主要区間を担うであろう選手ですし、前半の主要区間である２区としました。転倒の影響も無さそうですし…
３区はキムタイ、城西はこれまでも前半区間にエース級を起用してきました。留学生の起用される区間としては３，７，８区がありますが、城西がキムタイを長距離区間まで残すとは思えず…そうすると、前半の３区という可能性が高そう。
４区は山中、出雲では１区で出遅れた中で２区４位と見事な走り、MVP級の活躍を見せました。正直、主要区間を任されてもおかしくないとは思うのですが、前半から攻めていくとなると４区あたりが良さそう。
５区は桜井、出雲でもしっかりと走っていましたし、徐々に主力との戦力差も埋まってきた印象。とはいえ、今回の予想メンバーだと８番手かなあということで、８番手の選手が起用されることも多い５区としました。
６区は野村、正直野村はコンディション次第で１区も７区も８区もあると思うのですが…今回は距離が長いながらも比較的負担の少ない６区としました。主要区間を任せられる選手は揃っていますからね。
７区は平林、こちらも野村同様に出雲を回避したことで状態が気になります。斎藤、キムタイ、山本唯以外で最も調子の良い主力が起用されるのでは？と思っているのですが…平林の今年度の充実ぶりは５千～ハーフまで凄まじいですからね。万全ならばエース区間を走って欲しい実力者です。
８区は山本唯、出雲でも最長の６区を任されましたし、全日本でも最長区間の８区というのが順当かなあ。シードを狙うチームにおいて、アンカーに実力者がいるというのは前を走る選手の安心感にもつながりますからね。
気になるのは出雲６人に入る可能性の高かった野村、平林の状態です。万全であれば出雲６人＋野村、平林がベストメンバーだと思っているので…出雲で３位と過去最高の結果を残したことで、全日本でも最高順位の更新が期待されます。全日本での最高順位は２０１８年度の８位、これが城西史上唯一のシード獲得ということになります。全日本予選もトップ通過でしたし、シード獲得は最低限の目標として、さらに上を狙っていきたいところ。
出雲はキムタイ、山本唯といったエース級の活躍ももちろんですが、つなぎ区間を走った山中、林らの走りも非常に大きかったです。そのような走りが全日本でも出来れば、前半区間で築くリードを縮められることなく長距離区間へと繋げられそう。全日本予選出場校の中で最も全日本シードを獲得する可能性が高いのがこの城西だと思っています。個人的な予想順位としては６～１０位くらいになりそう。
今回予想した８人以外でベストな布陣で起用されるとすれば、箱根４区を走った鈴木くらいかなと思っているので…もちろん、メンバーの固定化を防ぐために新戦力を起用する可能性もなくは無いのですが、出雲ならばともかくシード獲得を狙う全日本では可能性は低そうかなと。前回の箱根シード獲得から上昇気流の流れにのってエース力も総合力もどんどん高くなっているだけに、５年ぶりのシード獲得、出雲に続いての過去最高順位の更新を期待したいです。