第55回(2023年)全日本大学駅伝 戦力分析&区間配置予想 ~順天堂大学~
出雲はDLファイナルの影響もあって欠場、前回の全日本では2区3位で走っている三浦、前回の全日本では4区5位、出雲では6区11位だった石井、全日本は3年連続のエントリー、前回の箱根では9区16位で走っている藤原、ハーフで64分27秒のベストを今年マーク、2年連続の全日本エントリーとなった斎藤の4人。
今年1万で29分11秒、ハーフで64分6秒をマーク、1年の出雲以来の3大駅伝出場を狙う服部、前回の全日本で5区9位、出雲では4区6位だった海老澤、前回の箱根では8区3位、出雲では3区6位で走っている浅井、2年時の出雲で4区5位、全日本は3年連続のエントリーとなった油谷、5千で14分15秒のベストを今年マーク、2年時の出雲以来の3大駅伝エントリーとなった堀越の5人。
出雲で5区8位だった森本、前回の箱根では6区17位、出雲で2区7位で走っている村尾、ハーフで64分41秒を今年マーク、3大駅伝初エントリーを果たした児玉の3人。
1万で28分46秒を今年マーク、出雲では1区11位と苦しい走りになった吉岡、1万で29分18秒のベストを今年度マーク、出雲に続いてのエントリーとなった荒牧、ハーフで65分57秒を今月マークしている児島、5千で14分9秒、1万で29分27秒、ハーフで67分34秒のベストをいずれも今年度マークしている古川の4人。
出雲メンバーからは大野、後田のルーキーが外れてしまいましたが、それでもルーキーは4人エントリーされている充実ぶり。特に3年生の戦力が整ってきており、少なくとも主力のエントリー漏れは無かったです。三浦も全日本からは出場してくるでしょうし、チームとしても関東最下位に終わった出雲からの巻き返しを図りたいところ。そんな順天堂大学の区間配置予想は以下のとおりです。
服部③ー三浦④ー吉岡①ー村尾②
石井④ー荒牧①ー浅井③ー海老澤③
1区は服部、今のチーム状況だと誰を1区にするのか悩ましいのですが…関東インカレ5千でも10位に入るなど結果を残している服部も面白いかなあと。順大は1区にエース級を起用するということはあまりなく、スピードのある選手が起用される印象があります。直近の記録会で好走しているのも頼もしい限り。
2区は三浦、2年連続で好走していますし、距離も競る展開も含めて三浦には2区が一番合っているように思えます。1区で多少出遅れたとしても三浦ならば何とかしてくれるはずですし、そのスピードもラストスパートも活かしやすいですからね。
3区は吉岡、出雲では苦しい走りとなりましたが、やはり全日本でも主要区間を走って欲しい選手。前半の主要区間は2,3区なだけに2区が三浦ならば3区ということになるかな。4年生エースから1年生エースへのタスキリレーを見てみたいという思いもあります。
4区は村尾、出雲でも前半区間の2区を任されていましたし、全日本でも出場する可能性は高そう。つなぎ区間でも順大は4区を比較的重視していますし、1万で28分分台のベストをマークして今後主力となって欲しいという期待も込めて村尾としました。
5区は石井、前回の箱根、今回の出雲と苦戦が続いているので、正直全日本を外れる可能性もあるとは思うのですが…それでも出場するのであれば比較的負担の少ない区間にしたいところ…そのため、1年時に区間5位で走っている5区としました。
6区は荒牧、今後を見据えるとルーキーも吉岡以外に1人起用しておきたいと思うんですよね。そうすると、関東インカレ1万で自己ベストをマークしている荒牧を見てみたいかな。すでにハーフを走っている児島や古川もあり得るかと。
7区は浅井、箱根、出雲と結果を残してきてすでにエース格の1人となっている実力者、長い距離でも強さを見せていますし、今のチームで長距離かつエース区間の7区を任せられるのは浅井しかいないかな。
8区は海老澤、出雲は万全では無かったこともあってつなぎ区間に回りましたが、本来であれば浅井ととも主要区間を担うことが期待される選手。ハーフでも62分台で走っていますし、前半の主要区間をスピードエースたちに託すとすると、長距離は浅井、海老澤の3年生コンビに託したいかな。
全日本は3年連続でシードを獲得しており、過去2大会は3,4位と好結果を残していますが…今年度は正念場ですね。出雲で主要区間を担った吉岡、石井がともにもう一歩でしたし、全日本でシードを獲得している8校の中でも最もシードを落とす可能性が高いのが順大だと思っています。確実に計算出来そうなのが三浦、浅井くらいで未知数の選手も多いですからね…
今回予想した8人以外にも、出雲に出場した森本箱根9区を走った藤原、出雲出場経験のある油谷などが起用されてもおかしくないですし、ある程度経験を積ませることを考えるのであれば、ルーキーを始め新戦力を複数起用してくるかも。シードが無い出雲と違って、全日本は最低でもシードを獲得したいため、試すのか全力で臨むのかその匙加減も難しいですね。
三浦が2区なのであれば、挽回する2区ではなくさらに上位に食い込む2区としたいですよね。そのためにも1区の走りは非常に大事になってきそう。また、石井の状態も気になります。下級生の方が安定していましたからね…シードを争う1校ということになりそうですが、やはり2区以降はずっとシード圏内で進めたいところ。シード圏外から挽回するのは容易では無いでしょうし…
全日本でシードを獲得出来るかというのは箱根を見据えても来年度を見据えても大事になってきますし、2年前は出雲10位から全日本3位と立て直していますからね。今年度も出雲10位からの全日本でのジャンプアップを期待したいです。