第55回(2023年)全日本大学駅伝 戦力分析&区間配置予想 ~国士館大学~

2023年10月22日

続いては、全日本予選を7位通過、6年ぶりの全日本出場を果たし、箱根予選も8位通過で出場を決めた国士舘大学の全日本大学駅伝における戦力分析と区間配置予想を行っていきます。エントリー一覧はこのようになっております。

4年生

チームで唯一3度の箱根出場、箱根予選ではチーム3番手の43位だった山本龍が唯一のエントリー。4年生が1人なのも珍しいですね。

3年生

前回の箱根では2区9位、箱根予選ではチームトップの6位で走ったエースのカマウ、全日本予選では4組21位でチームの全日本出場権に貢献も箱根予選は未エントリーだった中島、今月5千で14分9秒のベストをマーク、全日本予選では1組31位だった小林、全日本予選では2組16位、箱根予選ではチーム4番手の72位と好走を見せた西田、5千で14分19秒、ハーフで65分50秒を今年マークしている松井、前回の箱根で8区16位、箱根予選ではチーム6番手の127位だった鈴木の6人。

2年生

5千で13分55秒の高校ベストを持ち、1年時の全日本予選では3組27位で走っている岩下、5千で14分6秒のベストを今月マークしている横田、全日本予選で1組17位、箱根予選ではチーム2番手の42位と快走を見せた生駒、全日本予選で2組15位、箱根予選ではチーム8番手の151位で走っている富岡。


1年の箱根に続く3大駅伝エントリー、箱根予選ではチーム11番手の186位だった勝部、全日本予選では3組26位、箱根予選ではチーム9番手の177位だった川勝、箱根予選には2年連続で出場、チーム10番手の184位で走った瀬川、1万で29分48秒のベストを持ち、箱根予選に続いてエントリーを果たした大森と最多の8人。

1年生

5千で14分15秒のベストを今月マーク、全日本予選に続いてエントリーされた江上が唯一のメンバー入り。

1,4年生がそれぞれ1人しかいないのに、2年が8人、3年が6人と学年ごとの人数の偏りが大きいエントリーとなりました。3年生は元々チームの主力だった学年ですが、2年生も箱根予選を最多の6人が走るなど一気に存在感を増してきました。明らかに主力で外れたのは山本雷くらいである程度順当なエントリーと言えそうかな、中島も戻ってきましたし。そんな国士館大学の区間配置予想は以下のとおりです。

区間配置予想

中島③ー生駒②ーカマウ③ー川勝②
富岡③ー鈴木③ー山本龍④ー西田③

1区は中島、箱根予選に未エントリーなのでコンディションが分からないのですが、エントリーされたのであれば出場出来ると信じて…スピードもある選手ですし、前半から攻めていきたい1区を担ってほしい。


2区は生駒、全日本予選で好走⇒1万で29分3秒→箱根予選でチーム2番手と今年度一気に飛躍を遂げた選手、今後日本人エースとなって欲しいですよね。その期待も込めてスピードのあるエース級が揃う2区としました。


3区はカマウ、留学生を長距離区間に残しておく余裕は国士館には無いでしょうし、残せても3区が限度かなあと。先手を取るために1区や2区の起用も全然ありだと思います。1,2区で出遅れてしまうと、どうしても苦しくなりますからね。留学生の起用は3区が多いこともあって3区としています。


4区は川勝、チームが出場した3大駅伝・予選会全てに出場しているのは川勝のみで全日本も出場する可能性は高そう。箱根予選はチーム9番手とやや苦戦しましたが、全日本予選では3組を任されるほどですし、全日本から主力を投入していくのであれば4区かなあ。

5区は富岡、今年度は自己ベスト更新、全日本予選・箱根予選でも結果を残し飛躍の1年となっています。3大駅伝デビューも待たれる実力者、箱根予選はチーム8番手だったこともあり、まずは比較的負担の少ない5区あたりでデビューが良さそう。


6区は鈴木、箱根予選ではチーム6番手と上々の走り、箱根でも8区を走った経験があります。トラックよりもハーフで好結果を残していることもあり、全日本の中では3番目に距離が長くスタミナのある選手が起用されることも多い6区としました。


7区は山本龍、エース区間はエースに走って欲しいですし、山本龍を7区まで残せれば大きいです。1,2区への起用も十分考えられますけどね。4年生は箱根予選も1人だけの出場ということでかかる負担の大きさは気になりますが…1年時からチームを牽引してきた力を最初で最後の全日本のエース区間で見せてくれれば。


8区は西田、ロードで安定した強さを見せており、箱根予選では前回が6番手、今回が4番手とチーム内でも結果を残している選手。長い距離に強い選手ですし、今の西田ならば最長区間の8区を任せても良いのでは。

展望

中間層は揃っているだけに、一部の主力を除くと全日本のメンバー争いは激しくなりそう。今回は外して予想しましたが、全日本予選を走った小林や横田は5千で14分1桁のタイムをマークして箱根予選の疲労も無いですし、全日本の出場も面白そう。箱根予選では生田目もチーム7番手で走っていますし、箱根予選で上位だった選手を中心に組むのであれば8人に入ってくる選手です。


8人の争いは熾烈な一方でやはりエース力という点では全日本出場校と比べても劣ってしまいますよね。全日本予選では7位とギリギリでの通過、単純に考えると関東勢最下位の15位ということになります。箱根予選でも8番手ですし、前回出場した際の順位である14位以内ならば個人的には上出来かなあと思います。まずは1区からどれだけ喰らいつけるかですね。序盤出遅れてしまうとどうしても苦しくなってしまいますし。


全日本予選、箱根予選を突破して7年ぶりに3大駅伝出場を2つ勝ち取りましたし、この貴重な機会を是非とも活かしたいところ。生駒など今年度に入って台頭してきた選手もいますし、1人でも多く全日本で好走する選手が出てきてほしいですし、箱根に繋げていってくれれば。3週間空いているとはいえ箱根予選を走ったダメージは小さくないでしょうが、久しぶりの全日本での走りが楽しみです。

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