第55回(2023年)全日本大学駅伝 戦力分析&区間配置予想 ~駒澤大学~

箱根予選も終わり、20日後には全日本が行われます。今日からは全日本大学駅伝における戦力分析と区間配置予想を行っていきます。最初は前回の全日本で3連覇を達成、2冠&4連覇を狙う駒澤大学です。エントリー一覧過去5年成績はこのようになっております。

4年生

出雲で6区区間賞のエース芽吹、5区2位の太陽、今年度5千で13分41秒をマーク、1,2年時に箱根に出場している白鳥、5千で13分43秒のベストを今年度マーク、関東インカレ1万でも結果を残している赤津、2年連続で全日本8区を走っていずれも優勝のゴールテープを切り、前回は区間賞を獲得している花尾、2年前の全日本では4区4位、出雲記録会で組トップで走っている赤星の6人。

3年生

出雲1区区間賞の篠原、出雲にエントリーされた庭瀬と出雲と同じ2人。

2年生

出雲で2年連続2区区間賞の圭汰、出雲で3区3位と日本人トップの山川、出雲で4区3位の伊藤と3年同様に出雲と同じ3人。

1年生

大学入学後に5千で13分台を連発して関東インカレ5千にも出場している小山、出雲エントリーを果たした海晴、5千で14分0秒のベストを今年度マーク、ハーフでも66分42秒で走っている村上、5千で14分0秒、1万で29分43秒の大学ベストを持ち、ハーフもすでに経験している植阪、5千ベストは14分24秒ながら監督、主将の評価が高く、ハーフもすでに65分5秒で走っている小松の5人。

最大の注目だった唐澤は残念ながらエントリーされませんでした。箱根1本で絞ることになりそう。ずっと姿を見せていない青柿もいませんね。他の選手は順当にエントリーを果たしました。最も特徴的だったのはルーキーが5人もエントリーされたこと、多くても海晴以外に小山、小松の3人かと思っていましたが、それだけ即戦力候補のルーキーが多いということでしょう。そんな駒澤大学の区間配置予想は以下のとおりです。

区間配置予想

太陽④ー圭汰②ー篠原③ー赤星④
伊藤②ー花尾④ー芽吹④ー山川②

1区は太陽、出雲と違ってエースが起用されることは少ないけれど、出遅れたくもないことで人選が難しいですが…2年時から3大駅伝に出場し続けていて年々安定感が増してきており、ラストの切れ味も抜群の太陽が良いかな。


2区は圭汰、この区間で過去2年苦戦していた駒澤にとって、前回の走りはチームに大きなアドバンテージをもたらしました。この良い流れを変える必要も無いですし、負担は少ないながらも重要度の高い2区に最適な選手です。


3区は篠原、駒澤はそこまでエース級を起用することはありませんが、長距離区間に篠原を温存しなくても問題無い選手が揃っていますからね。個人的には7,8区は芽吹&篠原に任せたいのですが、監督のコメントを見てもそれは可能性が低そうですし、ならば前半の重要区間である3区がふさわしそう。


4区は赤星、2年前に区間4位で走っている区間、出雲記録会の走りを見ても全日本で是非とも見てみたい選手です。経験のある区間というのもありますし、出場するのであれば4区が最も可能性が高そう。

5区は伊藤、消去法にはなるのですが伊藤が走るとしたら5区ということになるかなあと。出雲も比較的負担の少ない4区を走っていましたし、全日本も同じ傾向だとこの区間かと。ただ、5区は駒澤が経験を積ませるのに最適の区間だと思うので…庭瀬だったり、ルーキーを起用する可能性も十分あるかと。


6区は花尾、万全であれば8区という話でしたが、花尾に無理をさせる必要は全くないチーム状況、そして最も得意な全日本なので…ただ、箱根前に走っておいて欲しいのもまた事実。箱根6区は東国大の丹所や中央の大和など状態に不安のあるエース級が走っている区間でもありますし、花尾も復帰レースとしては負担の少ない6区あたりが良いかと。


7区は芽吹、ここは可能性が高そうです。近年のエース区間は8→7区に移っていますし、チームのエースである芽吹が7区にいてくれれば、1~6区の選手も安心して走ることが出来そう。出雲でも日本人最高記録をマークしていますし、全日本7区ならば記録への挑戦も楽しみ。


8区は山川、前年度から大きく成長した姿を見せてくれましたし、出雲3区での走りは圧巻でした。ハーフでの強さは箱根5区や関東インカレハーフでも証明していますし、出雲で主要区間を走った選手が箱根8区を走る傾向があるので、篠原でも花尾でもなければ山川が担うことになりそう。

展望

他の選手のコメントを見ても花尾が全日本を走るのは問題無さそうですし、そうなるとますます3大駅伝未経験者の出場する機会が減ってしまいそうなのが嬉しい悩みですね。前年度は山川に4区で経験を積ませた結果、区間賞&箱根5区での快走に繋がりましたし…箱根で起用したい選手がいるのであれば、唯一試せるのが全日本のつなぎ区間だと思うんですよね。ルーキーを個人的には見てみたいです。


全日本は勝率が5割を超え、全大学&3大駅伝単独で最多となる15勝を誇り、3連覇中ということで駒澤が最も得意としている駅伝でもあります。出雲の走りを見る限りは、故障や不調などのアクシデントが無い限り、優勝する可能性はかなり高そう。主要区間は3大駅伝で実績のある選手のみで起用することが出来ますし、気になる点を挙げるとすれば1区をどうするかですが、駒澤は全日本の1区でずっと好走が続いていますからね。適任者をまた選んできそう。


もう心配なのは戦力的な問題以外です。他大としては2年連続の3冠は何が何でも防ぎたいでしょうし、徹底マークされることになります。さらにこの全日本には様々な記録がかかります。3大駅伝史上最多タイとなる5連勝、2年連続の3冠へ王手、全日本4連覇、4年間での3大駅伝最多優勝タイとなる8勝目など…選手にかかるプレッシャーはすさまじいと思いますが…前年度も大きな重圧を乗り越えて偉業を達成しましたからね。史上初の偉業に向けて負けられない全日本、盤石の走りで4連覇を達成して欲しいです。

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