第100回(2024年)箱根予選 戦力分析 その3(帝京、山学、日体、立教、神大)

いよいよ明日に箱根予選が迫ってきました。増枠がある分、余計に激しい出場争いが繰り広げられる可能性も…最後は箱根13位の帝京大学、14位の山梨学院大学、17位の日本体育大学、18位の立教大学、箱根予選で11位の神奈川大学についてです。

帝京大学

エースの小野がいない影響がどれだけあるかというのが大きな懸念事項です。主力の福島もずっと姿を見せておらず、今回も間に合っていません。期待のルーキーである楠岡、原も入らずということで即戦力ルーキーとして期待されるものの大西しか入れませんでした。その一方でハーフで結果を残している選手のエントリーが多く、エースの西脇にハーフ62分3秒の福田、箱根で好走した柴戸、山中らも揃っています。


皆さんの順位予想では5位となっており、中位での通過予想となっていますね。私もベストに近い布陣ならば上位通過だと思うのですが、エースがいないということと箱根予選の経験が最も不足している大学ということもあって、中位まで下がってしまうこともあるかも…それでも予選通過に苦戦するような大学では無いですよね。全日本予選通過メンバーも小野を除く7人が揃っていますし、危なげなく通過してくれれば。

山梨学院大学

ムトゥク、キピエゴンのどちらが起用されてもトップ5に入ってきそうな実力者たち、持ちタイムトップ10のうち外れたのがルーキーの和田のみということで、勝負レースでは未知数ということを考えると、ほぼベストに近い布陣と言えるのでは無いでしょうか。北村、村上、高田ら主力が入ってきていますし、前回走った島津、土器屋は外れてしまいましたが、前回の走りを考えると外れてもおかしくは無かったですし…


皆さんの順位予想では9位となっており、増枠に頼らずに通過すると予想している人が多いようです。私はもう少し評価が高くて中位で通過はしてくるのではないかと思っています。稼ぐ選手が何人もいるわけですし、持ちタイムを伸ばしている選手も多いですからね。前回は久しぶりに箱根本戦でも戦えたという手応えを得られたと思いますし、箱根予選も危なげなく通過していきたいところ。

日本体育大学

持ちタイムの良い選手はちらほら外れているのですが…まずは山崎、漆畑のダブルエースがエントリーされたのは一安心。前回の箱根予選で100位内で6人が走っていますが、全員がエントリーされているのも心強い。個人的に入ると思っていた選手で外れたのは、関東インカレハーフで5位の浦上くらいかな。全日本予選は主力を複数欠いて苦しいレースとなりましたが、箱根予選はかなりベストに近い布陣だと思います。


そして、日体大と言えば全大学でトップクラスともいえる箱根予選での安定感。私は戦力的に非常に厳しいと思っていた前回の箱根予選を完璧な集団走とレース戦略で余裕をもって通過して以来、絶大な信頼を置いています。皆さんの順位予想では7位となっており、中位での通過予想となっています。私もこれまでの実績を見る限りは、5位前後では通過してくるのではないかなと思っています。予選会巧者の強さ、見せてくれれば。

立教大学

前回のメンバーは全員残っていますし、戦力としては特に心配がいらないです。持ちタイムトップ10のうち上位8人は揃っているのも強み。前回100位以内で走っている永井、箱根を走った服部、大怪我をしていたので仕方ないですが実力者の内田もいません。往路の平地メンバーに9,10区で好走した選手が揃っていますから、余程のことが無い限りは心配いらないでしょう。


皆さんの順位予想では10位ということで、前回6位通過でそのメンバーが全員残っているにしては評価が低いですね。前回があまりにも上手くいったことでその再現が容易ではないこと、初出場や久しぶりの出場校が2年連続で箱根出場を果たせていないことも影響しているでしょうか。私も前回の6位のような中位通過は容易ではないと思いますが…今回は増枠もありますし、さすがに通過は心配無いと信じたいところ。

神奈川大学

主力は小林篤、巻田、宇津野、宮本ら揃っているのですが…1万の持ちタイムトップ10で見ると、中原、尾方、飯塚らが外れています。実力者の小林政も姿をほぼ見せていなかったので、仕方ないですがいません。こうしてみると、そこまで盤石のエントリーとは言えないんですよね。エース級はいるものの、中堅どころが複数外れて選手層が薄くなっている印象です。


期待のルーキーでは滝本はいますが、新妻は外れています。皆さんの順位予想では4位ということでかなり評価は高いですね。本来は予選会に強い大学で、前回は主力を複数欠いたという例外ではありますからね。私も通過は問題無いとは思うのですが、そこまで上位での通過となると厳しいかなあと。箱根予選で好走経験のある選手もそれほど多くは無いですし、前回予選落ちの反省を活かして今回こそしっかりと通過して欲しいところ。